お嬢様がボディガード(俺)よりも強すぎて、護るより、護られる事が多い件

華洛

第1話


 私立皇華学園。

 富豪名家に生まれた少年少女が、数多く在籍する由緒正しき学園である。


 そんな名門校に俺は、用務員として通っている。

 好き好んでプライドの高いガキ共のいる学校に就職した訳ではなく、これも本来の仕事の内だからだ。

 俺の本来の仕事はボディガード。

 護衛対象者は、私立皇華学園高等部生徒会長、花京院涼香。

 成績は全国模試で常に3位以内。品行方正で学園内でも、憧れの的の優等生である。

 しかも、なんだか先祖が超能力者の血筋を取り入れたとかで、かなり強力な能力者でもあった。

 ぶっちゃけ護衛がいるのかってぐらいには。


 軽く欠伸をしながら教職員用の下駄箱までやって来た。

 お嬢様が登校してくる一時間前ぐらいにやって来て、お嬢様の下駄箱や教室に何かされてないか見るのも仕事だ。

 人気の高い優等生とはいえ、光が強ければ闇も濃くなると同じように、一定数の「敵」はいるものだ。

 しかし、下駄箱や机に嫌がらせをすると言ったことは、今までには無かったけどな。


「――手紙?」


 下駄箱に白い封筒の手紙が置かれていた。

 手に持ってみたが、特に変哲もないただの手紙のようである。

 封を開けて中身を見ると、少女らしい文字でこう書かれていた。


【百鬼(ナキリ)萃(アツム)さま。放課後、17時に北側の裏門近くでお待ちしています。伝えたいことがあるので、絶対に来て下さい】


 ……。

 見なかったことにしたい。

 女子の告白の可能性は限りなくゼロな気がする。

 俺の高校の時にも、似たようなことがあった。

 あの時は若かったので、多少浮かれた気持ちで行くと、そこには筋肉質の男と世紀末風の髪型をした男たちが多数いた。

 派手な喧嘩になったのは、今でも覚えている。


「女子生徒からのラブレター、ですか」


「――!」


 気配もなく、いきなり声がしたので振り返ると、そこには護衛対象のハズのお嬢様がいた。

 腰の所まで伸ばしている艶のある黒髪に、頭には白いカチューシャを付けている。

 顔はほとんどの人が綺麗だと言うだろう。それほどに美人だ。


「百鬼さん、少し相談したいことがあるので、一緒に来ていただいて宜しいでしょうか?」


 ぉ、おう、なんでこんなに圧を飛ばしてくるんだ、このお嬢様は。

 雇い主のお嬢様が来いというのなら、それを断れる訳がない。

 できる事なら凄く断りたい。


 お嬢様に付き従い校舎4階にある生徒会室まで行く。

 鍵を開けて中に入ると、当たり前だがまだ誰も来てない。

 俺が生徒会室に入ると同時に鍵を締める。


「――お嬢様?」


「正座」


「は?」


「聞こえなかった? 私は正座と言ったんだけど」


 猫被りを辞めて素の状態を出してきた。

 黒タイツに包まれた足を組み座っているお嬢様の前に、言われた通りに正座をする。


「萃。貴方はどうしてこの学園に潜入しているか分かってる?」


「あ、ああ。勿論だ。お嬢様の護衛の為だ」


「ええ。その通り。決して女子学生と、イチャイチャネチョネチョグチャグチャさせる為ではないということ」


「おい。なんだ、その擬音は! とくに後半部分!」


「このっ変態! 女性の口から言えるわけ無いでしょ!?」


 言えないことを言うなよ。


「何を心配してるか知らないが、断るに決まってるだろ。今の御時世に、女子学生と付き合ってみろ。直ぐに警察に御用になる」


「……そ、そうね」


「それに俺は同年齢か少し年上のナイスバディが好きなんだよ。年下のガキなんて恋愛対象外だ」


「……」


 お嬢様は勢いよく立ち上がると、妙に身体を震わせている。

 そして俺の周りの重力場を変化させる。

 呻き声を挙げ、地面に正座から土下座のような体勢になった。

 体感で、これは、重力――50倍ぐらい、か。割とキツイんだが!!


「萃のバカっ。わ、私だって、もしかしたら、ボン・キュッ・ボンのナイスバディになる可能性が僅かもあるんだからっ!! 遺伝子的に厳しいかもしれないけど……」


 50倍――60倍――65倍――70――……。

 徐々に重力を上げてくる。

 そしてそのまま俺の横を通って、生徒会室を出ていった。

 いや、ちょっと、待ってくれ。

 せめて重力を解除して、くれ――。





 ▲ ▼ ▲ ▼ ▲ ▼ ▲ ▼





 放課後。

 私は生徒会室で、来月に行われる校外学習に向けての業務をこなしていた。

 この学校は、生徒主導で行われることが多々ある。

 そのため生徒会長は、歴代でも学園の優秀な面々が選ばれていた。


 何時もなら特に問題なく終わっている業務量だけど、今日はまだ残っている。

 全体的に7割程度しか終わってない。

 これは萃の所為だ。

 あのラブレターの件で気になって、思った以上に思考が乱されていた。

 生徒会メンバーが、不調を見て心配そうに声をかけて来たけど、問題ないと答えていた。


 朝は言わなかったけど、万が一、万が一だけど、あの手紙は女子生徒とは限らない。

 もしかしたら女性教員の可能性も無くはない。

 ナイスバディで、萃の好みのタイプだったら……。

 そんな風に考えていると、仕事の処理が遅れる羽目になっていた。


「せ、生徒会長! 大変です」


「何かしら。またあの2人が喧嘩でもしたのかしら?」


 今年は問題児が2人入学してきている。

 安心院桜華(内部生)。

 九重朱璃(外部生)

 入学式でいきなり喧嘩を初め、それからと言うもの事あるごとにイザコザを起こしていた。

 特に同じクラスなのが、余計に問題なのかも知れない。


「い、いえ。今回はお二人ではなく、どうやら誘拐事件が発生したようです!」


「誘拐事件……? 穏やかではないですね。一体、誰が――」


「目撃者によると、用務員の百鬼さんのようです」


「は」


 萃が誘拐された?

 ポケットに入れてあるスマートフォンを取り出して慌てて連絡をする。

 でも、繋がらずに直ぐに留守番伝言ダイヤルへと変わってしまう。

 GPS機能をONにして萃のスマートフォンの位置を探す。

 ダメ。この学園から動いてない……。

 周りに人がいる事も忘れ、淑女らしくなく舌打ちをすると、私はある知り合いへと電話をかけた。





 ▲ ▼ ▲ ▼ ▲ ▼ ▲ ▼





 ……身体が重い。

 まさか出会い頭にエナジードレインをされるとは思わなかった。

 お嬢様が居ないから油断していた。言い訳と言われたら、それまでだけどな。


 なんとか周りを見ると何処かの倉庫のようだ。

 薄暗い。窓からは夕焼けのオレンジ色が差し込んでいて、周りには重数名の男たちが居る。

 そして肩に手を置いている私立皇華学園中等部の制服を着ている少女が一人。


「ごめんなさい、百鬼さん」


「……お前、は。いいから、エナジードレインは、やめて、くれ」


「ごめんな、さい」


 まさか触れただけで、これほどのエナジードレインをされる羽目になるとは思わなかった。

 勿論、身体同士を重ね合わせたら分かるが、触れただけで気を失うほど、搾り取られるとは、この淫魔、優秀過ぎるだろ。


「愛歌。その男から手を離すなよ。頭の角が折られているとはいえ、正真正銘の鬼、だ。下手に暴れられると手に負えない」


「……分かってます。これが、終わったら、借金は無しにしてくれるんですよね」


「ああ。安心しろ」


「――」


 ――なんで、俺が鬼で、角が折られている、って知ってるんだ。

 余程、優秀な情報屋か、或いは探偵でも雇って調べさせたか。

 狐が尻尾が妖力の塊であると同時に、鬼にとって角は妖力の源だ。

 その角は、……昔、姉に二本とも折られてしまった。

 今も一族からは逃亡したままで、二本の角もその時から行方不明のまま。

 いつかは取り返したいが、中々、足取りを掴めない。


 黒いサングラスをした男は、懐から拳銃を取り出すと2発発砲した。

 1発ずつ銃弾が、左右の足を貫通した。


「きゃ!」


「ぁ、ぁぁっぐ」


「大事な餌に万が一でも逃げられたら困るからなぁ。足は潰しておかないとな」


 妖怪モードになれば、これぐらいの傷は直ぐにでも治るが、エナジードレインをされ続けている状態だと、それもできない。

 この男の目的は、お嬢様、か。

 本来なら俺のことなんて放っておけば良いのに、あの優しいお嬢様なら、必ず助けに来るだろう。

 危険から護るはずのボディーガードが、お嬢様を危険な目に合わせる事態になるとか、本末転倒も良いところだ。


 倉庫の正面にある鉄製の扉が光が入り、バラバラに斬られた。

 そこには2人の女性がいた。

 一人は護るべき護衛対象のお嬢様である花京院涼香。

 そして万事屋をしている面倒くさい女、阿頼耶識輝夜が、刀身が光り輝く西洋剣を持ち立っていた。

 何故か涙目である。


「見つけたぁ! なんで誘拐されるの? 涼香に壁ドンされて凄まされて脅されて、とても恐かったんだから! 誘拐された事を、土下座して謝って。今すぐに!!」


 今の状態で、無理に決まってるだろ。

 本当、面倒くさい厄介なヤツだ。

 虹色に輝く眼で、俺を見てくる。


「あれ? なんで精気が減ってるの? もしかして涼香が探している間にお楽しみ……、ゴメンナサイ。冗談デス。淫魔ニ、エナジードレインヲサレテイルミタイデス」


「そう。阿頼耶識さん。私は、そういう冗談嫌いなのを知っておいて下さいね?」


「ハイ。勿論、デス」


 首を縦に勢いよく振る阿頼耶識。

 お嬢様が一歩一歩を優雅に歩きながら向かってくる。

 倉庫内に居る男たちが、お嬢様に向けて銃口を一斉に向けた。

 だが、その瞬間に拳銃は地面へと勢いよく落下した。

 どうやら重力で拳銃だけを重力を操り重くしたようだ。

 サングラスの男は、舌打ちをして懐からナイフを出した。


「おい! 外の連中はどうした! 30人は居たんだぞ!!」


「今頃は雲の中を楽しく泳いでいると思いますよ。しばらくすれば、生身で宇宙遊泳を楽しめるようですね。ご希望なら、貴方達も体験してみますか?」


 ……お嬢様。ガチギレしてるな。

 キレている時ほど、お嬢様は丁寧口調になるんだよ。

 その一方で、一緒に来た阿頼耶識は、退屈そうに神剣を地面に突き刺して落書きをしている。


「お、お前ら、「Chimera」を使え!!」


 男たちはナイフを捨て、ポケットから錠剤を取り出し一気に飲み込んだ。

 すると直ぐに変化は起きた。

 身体が変化し始めたのだ。

 そう。まさにキマイラが擬人化したような醜い姿と化した。


「死ネェェェェ、カキョウイン、リョウカァァァ」


 拳を握り締めてお嬢様に殴りかかる。

 豪腕での一撃を、お嬢様は指先一本で受け止めた。


「弱い。薬を使って強化してこの程度ですか。パンチとは、こうするのです」


 曰く重力拳。

 身体に幾つもの打撃が埋め込まれ、身体が宙へ浮く。


「よくも――よくも萃に怪我をさせましたね。その咎は、死よりも重いと知りなさい」


 そしてストレートパンチを腹へと打ち込んだ。

 呻き声と同時に吐血しながら、反対側の壁を突き破るほど飛ばされてしまった。


「私を狙うのなら、直接来なさい。次、萃に手を出したら……死すら生温い目に合わせるわ。阿頼耶識、残りの雑魚は任せるわ」


「え。見つけた時点で依頼は終了――」


「一体に付き一万円払うわ」


「はい。頑張ります!」


 文字通り閃光が走った。

 化け物と化した男たちは、一秒と経たずに無力化されて倒される。

 そして直ぐに元いた場所に戻ると、再び神剣で地面への落書きを再開した。


「さて――」


「ひ、ひぃぃぃ。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい!!」


 手が離れたことでエナジードレインが終わり少しだけ余裕ができた。

 少女はお嬢様の威圧に恐れ慄き、尻もちをついた。


「……ところで淫魔にエナジードレインされるって事は、擬似的セックスと言えると思わない」


「いや、思わないけどな!」


「一部の歓楽街だと、淫魔専用の本番なしのそういう店があるみたいだから、言える気がする。と、言うか擬似的セックスだと思う」


「阿頼耶識っ。お前は黙ってろ。喋るとややこしくなるんだよ!!」


「なに、その言い方! 私が見つけてあげたんだけど! ボディガードの癖に、無様に囚われて、涼香を釣る餌にされた情けない――」


「阿頼耶識。それ以上言ったら、泣かす」


「ゴメンナサイ。チョットシタ冗句デス。モウ、用事ガ済ンダミタイナノデ、私ハ、帰リマス」


 そう言い残すと空間に穴を空けると、それに入り消えた。

 お嬢様は、俺の手足を束縛している鋼鉄製の鎖を重力を使い千切る。


「お嬢様――すまない。護衛の癖に、こんなことになって」


「気にしなくていいわ。卑怯な方法を使ったアイツらが悪いんだから。もし全力なら、萃なら負けてないわ」


「……」


 お嬢様は慰めてくれるが、このままで言い訳がない。

 ――いい加減に姉貴を見つけて折られた角を取り返さないとな。

 角さえ取り返す事ができれば、お嬢様の護衛として十全に出来るはずだ。


「さて、四乃森愛歌さん。女同士、ユックリと話し合いましょうか?」


「なん、で、私の名前を……?」


「私、皇華学園の全校生徒の顔と名前を暗記してるの。萃は、ここで後始末をお願い」


「あ、ああ――」


 お嬢様は四乃森の首の所の衣服を掴むと引きずりながらどこからへと連れて行く。

 まぁ悪くはしないだろう。きっと。たぶん。

 俺は言われた通りに、後始末をするためスマートフォン――は、ないんだった。

 連絡する手段がない。

 ……お嬢様と四乃森の話し合いが終わるまで待つしかないな。





 ▲ ▼ ▲ ▼ ▲ ▼ ▲ ▼





 翌日。


「おはよう、ございます。今日から、涼香さまに仕える、専属メイドになった四乃森愛歌、です。宜しく、おねがいします」


 お嬢様の屋敷で朝5時に、四乃森が現れそう言ってきた。

 どうやらお嬢様が借金を肩代わりして、その分を働いて返すようにしたらしい。

 それは良いとして、何故か妙に距離感がある気がする。

 一歩前へ進むと、一歩後退される。


「なぁ、俺って何かしたか? 何もしてないよな」


「してないです。でも、近寄らないで下さい。誤解されると、困ります」


「誤解って……。専属メイドになったって事は広義で同僚だろ。話しぐらいしてても問題ないだろ」


「普通はっ、そうですけど、色々とあるんです。だから、あまり近づかないように、して下さい!!」


 そう言うと駆け足で去っていく。

 なんだったんだ……。

 溜息を吐くと、いつもと同じように屋敷のトレーニングルームへと向かう。

 トレーニングルームは機材などは置いてはなく、広い空間は対戦用に使用されている。

 俺がお嬢様のボディーガードになってからは、何故か早朝に組手をするのが慣例となっていた。


「おはよう、萃。足はどう?」


「大丈夫だ。角がないとはいえ俺は鬼だぞ。エナジードレインされてなければ、直ぐに治る」


「良かった。なら、組み手は出来る?」


「ああ。問題ない」


 間合いを取ると一息つき、組手を始めた。




ー終ー



○花京院 涼香

 三大財閥の一つ花京院家の次女。

 家族の仲は良好。

 先祖が異能を取り込むために、異能力者と子供を作り、それ以降は何かしらの能力を持つ子供が生まれる事となる。

 涼香の能力は主に重力。まだ秘密にしてる能力があるらしい。

 百鬼萃とは、幼少の頃に会っており、その時に初恋をした(ただし萃は覚えていない)

 そのため萃に対しては独占欲にも似た愛情を持っているが、萃は護衛対象者としか見てないことに不満がある。

 とはいえ、護衛対象者として「護られている感じ」を捨てる気はないようである。

 学園では猫を被っているが、実はそれなりに武闘派のお嬢様。身体はスレンダー体型。


○百鬼 萃

 今は少なくなった鬼の一族。歳は20。

 過去に実の姉に、頭の角を折られた事で、妖怪モードになったとしても3割ほどの力しか出せない状態が続いている。

 花京院家と一族とは繋がりがあり、その関係から涼香のボディガードをしている。

 しかし角が折られているため、現時点ではどう足掻いても涼香には勝てない(角が1本戻れば互角。二本とも戻れば上回れる)

 女性関係は年上のナイスバディが好み。スレンダータイプは、姉の事があり、あまり好きではなかつたりする。

 何時もは私立皇華学園で用務員をしている。


○四乃森 愛歌

 私立皇華学園中等部。人外。種族は淫魔。

 両親は普通の人間だが、先祖に淫魔がいた為、先祖返りをした。

 淫魔であるが、そっち系はかなり苦手で、行為はせずにエナジードレインをする手段を磨いた。

 そのため歴代でも、触れただけでエナジードレインをする実力はかなりのもの。

 両親がギャンブルで作り、強制的に回収されそうになった所で、自身の能力を明かし、今回の計画に加わることになった。

 借金は涼香により整理され、返済するため住み込みの専属メイドで働くことになる。

 そのため涼香には多大な感謝があり、萃との恋愛を応援したいと考えている。


○阿頼耶識 輝夜

 『万事屋・神の手』を営む女性。

 過去に天空から墜ちてきたデウス・エクス・マキナと運悪く(運良く?)融合した経緯がある。

 本人は普通のつもりでも、禁句を言ったり、空気詠み人知らずの所が多いにあるため、友好関係はあまり広くない。

 萃からは実姉を探す依頼をされたり、涼香からは面倒くさい依頼をされるが金払いが良いため苦手だが付きあっている。

 デウス・エクス・マキナと融合しているため実力は高いが、メンタルは恐ろしいほど弱い。

 周りからはダメ人間と良く言われている。



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お嬢様がボディガード(俺)よりも強すぎて、護るより、護られる事が多い件 華洛 @karaku_f

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