景福宮(キョンボックン)
王様の宮殿、まさに
地下鉄三号線に景福宮駅という駅があるので、迷うことはありません。
私は景福宮駅からの道順で行きました。
駅を降りて地下通路のようなところを抜けると、目の前が広々と開けます。
白っぽい地面に建つ門が小さく見えるほど広大でした。
きれいな彩色を施した宮殿の背後には、山が控えていました。
この日は快晴で、華やかな宮殿の背後に、王様とその家族を守るようにそびえる山肌が白く輝いて見えました。
山肌が白いので、木々の緑が映えます!
後ろに山を控えるこの土地が、立地的によい気運をえられる所なのだそうです。
李氏王朝が現代のソウルを首都としていたので、ソウルには宮殿がいくつもあります。
私が行ったことがあるのは景福宮だけですが、機会があれば他の宮殿にも行ってみたいです。
どうして景福宮だけしか見学できなかったのかというと、とても広いからです……
疲れます……
まだ建設途中の建物もあり、それらを含めてじっくりすべて見てまわったとしたら、丸一日かかるかもしれません……
クラスメートから時間を合わせて行けば、無料で日本語で案内をしてくれる人がいると教えてもらっていたので、合わせて行ってみました。
日本語だけではなく他の言語のガイドさんもいるので、私のようにガイドさんを待っている観光客が何人もいました。
日本語で案内してくれるガイドさんは女性で、日本人観光客四〜五人と一緒にいざ出発です。
まずガイドさんが案内してくれるのが、
景福宮の建物の中には入ることができないので、入り口や窓という窓からたくさんの観光客達が、王様の部屋をのぞき込んでいました。
王様が政務を執り行う宮殿の名にふさわしく、天井には王様の象徴龍の彫刻が。
しかも金色でした。
高台に玉座があり、王様が臣下を見下ろすような構造になっています。
ここは政治を行う公的な建物、その奥が王様とお妃様のプライベート空間。
王妃様が住んでいた
そこには小さな庭があります。
王宮から出られない王妃様のために、四季折々の花を楽しむことができるようにと作られたという説があるそうです。
朝鮮王朝の女性達の頂点に立った王妃様、その権力を手に入れた代償が、『不自由』なのでしょうか。
王妃様の花壇と言うには小さくて、一生王宮から出られない身の上も相まって、なんだか侘しく見えました。
四季折々の花を咲かせる花壇を眺めながら、王妃様はなにを思ったのでしょうか。
この庭園には六角柱のきれいな煙突が建っています。
ここだけではなく、建物のそこかしこに建っています。
それは
かまどで火を焚くとその煙が床下を通って部屋が温まるという仕組みです。
日本で言えば冬は北海道くらい寒くなる韓国、朝鮮王朝の時代から床暖房技術が発達していたのでしょう。
現代でも韓国では住宅に床暖房を設置します。
コシウォンに床暖房があると聞いて、期待していたのですが、そこではほとんどつけてくれなかったので、私はいまだに韓国の床暖房未経験者です。
王様と臣下や外国のお客様とが宴会をする宴会場である
少し高い構造になっていて、美しい景色を眺められるようになっています。
水辺から吹き上げてくる涼やかな風を感じながら、王様は臣下達や遠方からのお客様と、食事をし、歓談したのでしょう。
同じく水辺の建造物として、王族の憩いの場である
池の上を色彩鮮やかな木造の橋が渡り、東屋は六角形をしていてとてもきれいでした。
それ以外にも宮女達の住まいや、王族の食事を作っていた
しかも昔は現代よりももっとたくさんの建物があったそうです!
現在は復元工事中で、2025年にすべての工事が終わる予定だそうです。
景福宮の裏手から、大統領府
景福宮から青瓦台ヘ行く道すがら門があるのですが、そこには現代の制服を着た守衛さんが立っていました。
そして青瓦台の入り口にも守衛さんが二人守っています。
その入り口までしか入れません。
予約をすれば一般人でも中を見学できるようですが、予約をしてまで見学するほどは興味がなかったので、遠くから外観を見れただけで満足でした。
時代劇のような衣装を着た宮殿を守る
その人達は光化門前にいるとのことで、私は光化門を通らない道順で景福宮に入ったから会えなかったのだと思います。
交代式は毎日十時と十四時の二回行われます。
その代わり、きれいな韓服を着た中学生くらいの韓国女子が、すっごくたくさんいました!
その頃、韓服を着て観光地で写真を撮って、インスタにあげるのが流行っていたそうです。
すごくかわいくて、キラキラしてて、ちょっとうらやましくて、見とれてしまいました。
ちなみに韓服を着ると、景福宮の入場料が無料になるそうです。
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