TOPIK受験と翻訳家志望

TOPIKを受けるために

 韓国に留学しているうちにしておきたかったことが、TOPIKを受験することでした。

 北海道で受験するとなると、札幌市まで行かなければならないので、いきなり遠地で初めての試験を受けるよりは、近場で練習がてら受けてみたかったのです。

 

 でも、TOPIK用のテキストも持ってきてないし、どうやって勉強しようかと悩んでいたところ、過去問題が掲載されているホームページがあることを知り、TOPIKの問題を解いてみました。

 聞き取り問題の音声も聞くことができるので、聞き取りの練習をすることができます。

 解答もあるので自分で答え合わせしながら、実力もわかります。

 TOPIKはIの初級と、IIの中級・上級に分かれています。

 もう3級だったので、TOPIK Iは簡単でした。

 なのでIIを解いてみたのですが、上級も含まれているので、難しかったです……(汗)

 IIの特徴としては、問題数が多いです。

 問題数の割には時間が少ないのであせります。

 TOPIK IIの時間配分は一時間目が110分、休憩が入って、二時間目が70分です。

 私は実際に時間を計って問題を解きました。

 やっぱり時間内には全部解くことができませんでした……

 韓国語の理解度が高ければ、本当に時間内に全問解けるようになるんだろうか?

 と、疑問に思えるくらいの問題数でした。

 

 

 最初は『듣기トゥッキ(聞き取り)』問題から始まります。

 IIの音声問題は私には早く感じました。

 練習問題でもっとたくさん聞いて、慣れておけばよかったと思いました。

 それから『쓰기ッスギ(書く)』ですが、ここでは論文を書かなければなりません。

 テーマが決められているので、そのことについて韓国語で論述しなければならないのは大変です……

 論文は文字数も決められていて、その文字数を書くのがベストなのですが、書けなければ無理に書かない方がいいと思います。

 これは2級の先生に教わったのですが、減点式なので、無理に書いて減点されるよりは、正しい文法と単語で書いた方が確実に点数を取れるということなのです。

 

읽기イルッキ(読み)』の問題は語彙問題と長文問題です。

 後半になればなるほど、上級の問題になるので長文そのものが難しくなります。

 わからない単語が増えてきて、問題に答える以前に、長文を理解することができませんでした。

 実際のテストの時は、時間もないしわからないので、適当にマーキングしてしまいました(TOPIKはマーキング式です)。

 一個ぐらいは当たってたかもしれません(笑)


 

 TOPIKを受験するためには、まず公式ホームページで会員にならなくてはなりません。

 しかしTOPIKのホームページでは、日本のパソコンでは会員登録ができませんでした。

 ちなみに日本のパソコンでもホームページを見ることはできます。

 2級のときの日本人の友達たちと一緒に、語学堂の日本人担当の事務員さんのところへ行って、会員登録をしてもらいました。


 そして、受験申し込み日!

 建国大学は坂が少ないから大人気だという噂を聞いていたのですが、できれば慣れている建国大学がいいなと思っていました。

 授業が終わってすぐ、友達たちと事務所に行きました。

 事務員さんに一人ずつ申請してもらったのですが、すでに建国大学は満員になってしまっていました……

 私ともう一人の友達はソウルの東国大学に申請できたのですが、もう一人がソウル市内の別の大学になってしまいました。

 私達全員同じ大学で受験したかったのですが、ちょっと遅れただけで別の大学に。

 まだソウル市内の大学で受験できるだけ運がよくて、もっと遅れると他の市になってしまうこともあります。

 

 

 建国大学言語教育院の日本人担当の事務員さんは、一人しかいませんでした。

 私はTOPIKと外国人登録証以外の用事を頼んだり、相談したりしたことはないのですが、長く留学する人達は、いろいろ相談することも出てくると思います。

 私が思っていたより日本人留学生はたくさんいて、その大勢の日本人留学生のサポートをしなければならないので、大変だったと思います。

 この事務員さんのおかげでTOPIKを受験することができたので、本当に助かりました。

 


 TOPIKを受験する前にやっておくこととして、当日は受験票と外国人登録証と、ない人はパスポートが必要です。

 受験票は公式ホームページで印刷して持っていかなければなりません。

 留学中、プリンターなんて絶対必要ないだろう! って思っていたのですが、まさか受験票を印刷しなければならないなんて!

 日本人の友達に教えてもらって、図書館で印刷できることを知り、その友達と一緒に行きました。

 図書館内にゲートをくぐらなくても、プリンターを有料で貸してくれるところがあって、韓国のパソコンを使って印刷することができます。

 韓国はWindowsが主流なので、韓国語の画面でもなんとなく使えました。

 私は友達と一緒に行ったので、韓国語のパソコンでも、助け合いながらなんとか使うことができました。

 そこに職員さんがいて、印刷した枚数だけお金を払います。

 東国大学では受験当日でも、会場にプリンターを置いていて、印刷できます。

 ただ会場はすごく混むので、時間に余裕を持って行くか、あらかじめ印刷して持っていったほうがいいと思います。

 

 会場には受験生とTOPIKに関係する職員達と、TOPIK専用の塾の人達もいました。

 中国の生徒達は韓国の大学に入学するために、TOPIK3級に合格しなければならないので、塾に通うそうです。

 だから勧誘するために会場に何社か来ていたようで、その人達からクリアファイルやウェットティッシュなどをたくさんもらいました。

 

 TOPIKでは自分が持っていった筆記用具は使えません。

 会場でペンを貸してくれます。

 訂正方法は二重線をひく方法と、修正液で消す方法があります。

 二重線だと論文を書いている時に汚らしくなってしまい、書きづらくなると思ったので、私は持参した修正液を使いました。

 そして一番重要なことなのですが、TOPIKは受験番号順に試験を受ける教室が決められていて、入室時間内に教室に入室していないと、試験を受けられないので、要注意です。

 この時間は会場に入る時間ではなく、教室に入室する時間です!

 試験が始まる時間だけでなく、入室時間もあらかじめよく確認しておいた方がいいです。

 

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