3級会食と修了式
3級の担任の先生もどちらかというと生徒達に会食を強要する人ではなく、生徒達からなんとなく会食をしようという雰囲気になって、3級一回目の会食をすることになりました。
お店は先生がいくつか候補を上げて、多数決でバイキングのお店に決めました。
3級のクラスは出席率がよかったです。
クラスで集まろうというと、用がない生徒達は集まってくれます。
私はTOPIKが終わるまでは勉強をしなければならなかったので、参加しなかったのですが、会食には参加しました。
レストランは大学の図書館の近くにありました。
みんなでゾロゾロバイキングのお店に行ってみたら、お客さんでいっぱいで、待たなければならないとのこと。
このお店は人気があるみたいで、後で友達と行ったときも、お客さんがいっぱいでした。
パスタやピザやサラダ、ご飯やうどんやステーキや、とにかく種類が豊富で、本格的な味が楽しめました。
他にもバイキングのお店があって、お寿司も食べられたのですが、私は3級の会食の予定だったこのレストランの方がおいしかったです。
先生は困って「どうする?」と生徒達に相談し、もうお昼の時間もすぎていたので、私達は候補に上がっていた
安東チムタクは鶏肉と春雨と野菜の炒め物で、あまり辛くないし、醤油ベースでおいしかったです。
一羽で注文するので、二〜三人前になります。
私はまったく辛くなかったのですが、韓国人なのに辛い物が苦手な先生に、
「辛くないの? すごいね」
と言われて初めて、安東チムタクが辛い料理だと知りました。
辛い食べ物が苦手な人は、もしかしたら辛く感じるかもしれません。
会食だと中国の男子生徒に弟さんがいたり、先生にお付き合いしている人がいたりと、教室では聞けないプライベートな話ができて、みんなと仲良くなれて楽しかったです。
会食以外にもクラスの女子だけでプデチゲを食べに行ったことがあるのですが、インドネシアの姉妹が母国の話をしてくれたり、中国の女子生徒が好きな日本のキャラクターの話になったりと、勉強勉強の毎日の中で、ちょっとした気分転換になりました。
夏の盛りにいよいよ3級も最終日を迎え、成績表をもらいました。
無事に3級に合格しました!
2級より覚えなければならない単語も文法も増え、中間テストと期末テストの『会話』のテストも先生と一対一だったので、緊張してあまりよくできませんでした。
やっぱり発表や寸劇は、生徒達が点数を教えてもらえないので、最終日まで不安が続きます。
合格した時は本当にうれしかったです……
もし留学を続けられるならば、次は4級です。
しかし、私は日本に帰らなければなりません……
他の日本人や外国の友達はみんな、まだまだ留学を続けられるので、本当にうらやましかったです。
韓国語の文法や単語も、独学のときよりたくさん覚えられたし、語学の勉強法もわかるようになったし、収穫はあったのですが、一年とか二年とかじっくり勉強できれば、もっと話せるようになったのかな? と思います。
この日は最後に修了式が行われました。
修了式は語学堂がある建物とは別の建物の大ホールで行われます。
きれいで新しくて立派な建物でした。
2級のときはなかったのですが、全部の級とそれぞれのクラスが集まって、6級の最優秀者がスピーチをしたり、各クラスの一位の人の名前が呼ばれたり、言語教育院の院長の挨拶がありました。
最後にスクリーンに生徒達みんなの写真が上映されました。
文化授業や課外活動でそれぞれが撮った写真で、思い出いっぱいな雰囲気に動画を作ってくれました。
私は市場でミッションをしたときの写真でした。
友達がいつ映るのか、いつ映るのかと探しながら見るのもおもしろかったです。
修了式に参加すると、韓国の大学での勉強が終わったのだなぁとしみじみ実感がわきました。
最後にみんなで会食をしようということになり、近くの中華街に行きました。
生徒の一人が餃子を食べたいと言ったので、中国の生徒達の案内してくれました。
横浜中華街よりは規模が小さく、他の地域より中華料理屋がたくさんあるという感じのところです。
あるのは知っていましたが、歩いて行くのがめんどくさくて一度も行ったことがありませんでした。
その日も暑いし(ソウルの夏は東京と同じくらい気温が上がります)、教科書が入ったバッグを持っていたので重いし、疲れました……
最後にみんなと一緒にご飯を食べるということがなければ、コシウォンからけっこう歩かなければならないので、その中華街には行かなかったと思います。
マラタンが食べられるお店に入りました。
ここは自分で好きな具材を選んで、調理してもらうというシステムになっています。
出てきたとき、真っ赤だったので食べることを躊躇しました。
勇気を出して一口。
やっぱり辛かったです!
韓国料理よりも辛いかもしれません。
スープ仕立てなのですが、スープは辛くて飲めませんでした……
でも、おいしかったです。
野菜や海鮮がたっぷりで、ただ辛いだけではありませんでした。
餃子もおいしかったです。
日本ではまだあまり一般的でない中華料理を食べられる機会を与えてくれて、3級の生徒達に感謝です。
お店を出た後、大学方面にみんなで帰る途中、家の方向によって、一人また一人と別れていきます。
最後に図書館に行きたかった私と先生と男子生徒一人だけになって、もう日本に帰ってしまう私と先生はハグして、男子生徒とは握手して別れました。
特に海外の生徒達とはもう二度と会えないのだと思うと、印象的で寂しいお別れ方でした。
2級のときもそうでしたが、始まったばかりのときは海外の人達と仲良くできるか不安だったのに、いつの間にかクラスメートとしての結びつきができました。
今はもう連絡をしていませんが、カカオでつながっている人達のアイコンを見るたびに、
「みんなどうしているのだろう」
と思います。
もし会える機会があったならば、一緒に勉強した彼等に会ってみたいです。
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