市場でミッション
一回目の文化授業は韓国料理を作りました。
言語教育院には調理教室がないので、地下鉄に乗って移動します。
でもどこの駅で降りたかは、すっかり忘れてしまいました……
二つのクラス一緒に同じ教室で調理したのですが、その場でチームにわかれ、トッポギとプルコギを作りました。
トッポギは甘辛く炒め煮したお餅。
プルコギは日本のすき焼きのような醤油味の炒め煮。
私のチームには将来料理人になることが夢の生徒がいたので、その人のおかげでとても上手にできました(笑)
私とは同じチームにはならなかったのですが、中国人男性はみんな料理が上手です。
まだ十代なのに、男性が料理をすることが当たり前のように料理をします。
中国人女性の家でも、ご飯を作るのはお父さんだそうです。
そのようなことも留学しなかったらきっと知ることがなかっただろう外国の文化です。
2回目の文化授業は観光地として有名な二つの市場に行きました。
今までの文化授業は先生の指示通りに現地に行くだけでしたが、今回はあらかじめ授業中に準備をしました。
まずチームを作りますが、私は女子だけの四人のチームに入りました。
市場でやりたいミッションを、ネットで検索しながら、自分達で話し合って決めます。
市場なので食べ物ばかりに目がいってしまって、ここの市場ではチャプチェを食べる、トッポギを食べる、チヂミを食べるなど、食べ物のミッションばかりで、
「あなた達は食べることばかりだから、担任の先生が直してくれたからね」
と副担任の先生に言われるほど(笑)
はじめに通仁市場に行きました。
ここは一本道の両側に、お店がずらりと立ち並んでいます。
アーケードになっているので、雨でも傘をささずに観光ができます。
地下鉄三号線景福宮駅から歩いて十分ほどのところにあります。
ちょっと面白いのですが、昔のお金に変えて買い物をするシステムになっています。
換金するとお弁当パックがもらえて、加盟店で好きなおかずを少しずつ買うことができます。
通貨を交換してくれるところでお弁当を食べることができます。
そこではご飯とスープを買うことができ、割り箸もテーブルもお水もあるので、座ってゆっくり食べることができます。
けれどもその日は同じ語学堂の他のクラスの生徒達もきているし、一般の観光客もきていて、席を探すのに苦労するほど混んでいました。
運よく座れたのですが、後からくる人たちのことを思うと長居はできませんでした。
私達は食べたいものをいろいろ選んで、みんなで少しずつシェアしました。
チャプチェ、チヂミ(韓国ではジョンといいます)、トッポギ、卵焼き、ヤンニョムチキン。
チャプチェは野菜と春雨の胡麻油風味の炒め物。
チヂミは韓国風お好み焼き。
ヤンニョムチキンは甘辛いタレにくぐらせた唐揚げのような食べ物。
全部おいしかったです!
そしてそこでのミッションはというと、『チャプチェでハートを作る』だったのですが、四人ともかんちがいしていて、チャプチェを食べながら片手でできるハートを作ってしまいました。
ミッションをクリアしたら、スマホで認証ショットを副担任の先生に確認してもらいます。
先生にオッケーを出してもらえたら、次の市場に移動できます。
せっかくなので一日おきに授業してもらってるのに、写真を撮る機会があまりない副担任の先生と写真を撮りました。
広蔵市場は通仁市場よりも広いです。
観光客もグッと増えて、チームメイト達とはぐれないか心配になるほど混んでいました。
ここでもおいしそうなものがたくさん売られています!
地下鉄一号線
ここでは外国の観光客と一緒に写真を撮るというミッションをクリアしました。
見知らぬ通りすがりの私達と快く写真を撮ってくれて、よい人達でした。
ミッションをクリアした後、ピンデットッを食べようということになり、お店に入りました。
この市場には店先で食べることもできますが、ちゃんとした食堂もあります。
ピンデットッとは、緑豆をすりつぶして揚げ焼きにしたチヂミのような食べ物です。
醤油ベースのタレをつけていただきます。
食堂に入ってピンデットを注文しましたが、揚げてあるせいか、あっという間にお腹がいっぱいになってしまいました。
韓国の料理といえば、『辛い』というイメージがあります。
私は昔、韓国料理はキムチとビビンバくらいしか知らなかったので、料理のほとんどが辛いのだと思っていましたが、ここで紹介した料理はほとんどが辛くありません。
チヂミのタレはピリ辛ですが、タレにつけなければ辛くありません。
プルコギもチャプチェも卵焼きも辛くありません。
一般的に知られている辛い韓国料理でも、種類によっては辛くないものもあります。
例えば、昔宮中で作られていたという
真っ赤でいかにも辛そうな料理は避けてきたのですが(外国ではあまり具合悪くなりたくなかったので)、お店で出てくる料理は辛い料理でも食べられないというほどではないような気がします。
辛さを売りにしているお店ならまだしも、普通の食堂は広く一般の人が食べられるような味つけになっているのだと思われます。
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