発表にはPPTを

 2級のときも発表は二回ありましたが、3級もそれは変わらず、前半と後半に一回ずつありました。

 3級になるとマイクロソフト社のパワーポインター(以下PPT)で資料を作り、教室のモニターに映写しながら発表をします。

 しかし、留学斡旋会社も建国大学のホームページにも、授業でPPTを使うので、パソコンを持っていくようにとは教えてくれません。

 3級に新しく留学してきた日本人留学生達も、パソコンが必要になるとは思っていなかったので、困っていました。

 

 留学の準備をしていたときに、『パソコンを持っていったほうが便利です』と書かれていたのをとあるホームページでたまたま読んだから、私は持っていったのですが、もしそれに気づかなかったら困っていたでしょう。

 重たかったのですが、持っていって正解だと思いました。

 

 言語教育院の中にパソコン室があるそうです。

 持って行けなくても、パソコン室で資料を作れるかもしれません。

 ただ、韓国にあるパソコンなので、韓国語です。

 発表の資料を作るとなると、韓国語のパソコンは大変かもしれませんね(汗)


 発表の準備の仕方は2級とほぼ同じです。

 原稿を書いて(文字数は2級より増えます)、先生に提出して添削してもらい、清書をします。

 原稿を書きながら、資料も作ります。(ここが2級とは異なるところです)

 ネットで写真を拾ってきて、字幕をつけたのですが、一回目のときはなぜかPPTでハングルが入力できなくなってしまい、しかたなく英語で写真に解説の字幕をつけました。

 しかし二回目のときになると、なぜかハングルが入力できるようになりました。

 日本のパソコンは、韓国とは相性があまりよくないそうです。

 日本の電圧に合わせて作られているパソコンなので、電圧がちがう韓国では正常に使えないことのほうが当然なのかもしれません。

 しかも日本人の友達が言うことには、ソニーのバイオは韓国では使えないらしい……

 よりによって私が当時使っていたパソコンは、ソニーのバイオでした……

 言われてみれば、何も操作していないのにたまにデスクトップのショートカットがなくなってしまうこともあったし、TOPIKのホームページを見ることはできても、会員登録ができなかったり。

 ちなみに会員登録をしないと、TOPIKの試験を受けることはできません。

 

 私は一回目は『文学』というテーマを、二回目は『言語』というテーマを選びました。

『文学』では日本の文学を紹介しても、海外の人達にはわかりづらいだろうなと思い、世界中でたぶん広く知られているだろうと思われる有名な海外の文学を使って発表しました。

 ほとんど読書感想文のようになってしまいましたが……

『言語』では日本の漢字とひらがなとカタカナの成り立ちを紹介しました。

 

 資料を作り終えたら、発表の日までコシウォンで練習して、いざ本番にのぞみます!

 作成した資料はUSBに書き込んで、発表する前にあらかじめ先生のパソコンにコピーします。

 資料はあらかじめ先生に確認してもらうようなことはありませんでした。

 発表する内容に合わせながらPPTを操作するのですが、資料に合わせながら発表すると原稿の内容も忘れにくかったです。


 発表の順番なのですが、ここに運の良し悪しが出てしまいます。

 一度に発表する人数は三人〜四人くらいで、週一回、その順番をくじ引きで決めるのですが、最初になってしまうと準備と原稿を覚える時間がありません……

 自分で書いた原稿なのだから、覚えるのも簡単だろうと思うかもしれませんが、中級になりたての生徒達にはなかなかの難題です。

 途中から内容を忘れてしまって、発表ができなくなってしまった人もいました……

 その生徒さん、気の毒でした……(泣)

 私はと言うと、運よく真ん中らへんの順番になりました。

 運の良し悪しも成績に響きます。

 運がちょっとよくて良かったと思いました。



 パソコンの話が出たので、韓国のネット事情についてお話しします。

 韓国は日本よりもネットが早いです。

 ロッテ百貨店やEマートでは、パスワード不要のフリーwifiが使えます。

 街の一角や駅の一角でも、フリーで使えるところがあります。

 ホテルやカフェや大学では、パスワードを入力すればフリーで使えるところがたくさんあります。

 ホテルは各部屋にパスワードが書かれた紙が貼ってあるか、またはフロントに掲示しています。

 私が住んでいたコシウォンはwifiの他に有線のネットも使えました。


 しかし私が住んでいたところは周囲にネットカフェがたくさんあったせいなのか(同じ建物の中にもありました)、午後になるとネットが使えなくなりました。

 夜になればまた使えるようになるのですが、友達や先生から連絡がきているのではないかと思うと気が気ではなく、すごく不便でした。

 ネット環境が整っているとはいえ、近くに大きい大学が二つあるので街には若者達であふれ、お店もひしめき合う繁華街だったので、需要があまりにも多くて許容範囲を超えてしまうのでしょう。

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