3級キャンパスライフ

3級の授業が始まりました!

 3級の授業が始まりました!

 教室も教科書もクラスメートも先生も変わりました。


 教室は建物の中央部にある部屋になったので、窓がありません。

 広くないので、ちょっと囲まれていて息苦しさを感じます。

 でも冷房がよく効くし、集中できるので、私は快適でした。

 

 2級で一緒だった女子が一人だけ、また3級でクラスメートになりましたが、あとは全員見知らぬ人達です。

 たった二ヶ月ちょっと一緒だっただけなのに、2級のクラスメート達が一人しかいないのは寂しいです......

 今度のクラスは、私を含め日本人が三人で、そのうちの一人が交換留学生だったので、その人が大学の講義があるときは語学堂の授業を休むので、実質二人だけでした。

 

 3級の生徒達は、中国人男性が三人、中国人女性が四人、インドネシア人女性が二人、アメリカ人女性が一人、日本人女性が三人でした。

 2級のときよりいろいろな国の生徒達が集まりました。

 そして、担任の先生も副担任の先生も、女性です。

 2級に引き続いて、女性の比率が高かったです。

 それから、やはり若かったです。

 年配の先生を見かけることがなかったので、建国大学の語学堂にはいなかったのかもしれません。


 担任の先生は、教科書の授業だけでなく、韓国で当時流行っていたドラマを見せて、使われている文法を紹介したり、フィクション映画を見せてくれたり、童話を使ってゲーム方式で授業をしたり、生徒達をあきさせない配慮をしてくれました。

 副担任の先生は、元気で明るく楽しい人でした。

 2級の担任の先生が一番優しかったですが、この先生達も優しかったです。


 3級では毎日のテストがなくなります(プレッシャーから開放されました!)。

 成績に関係する課題としては、発表が二回、寸劇が二回、中間テストと期末テストがあります。

 宿題は毎日あります。

 新出単語を調べることと、教科書の問題を解くことです。

 初日、先生にノートを二冊用意するようにと言われます。

 担任と副担任の二人の先生に提出するためです。

 教科書に載っている問題に対して、決められた文法を使って回答文を作ります。

 文法を使って韓国語の文章を作ることよりも、質問に答えるネタを考えるほうがたくさん悩みました。

 

 例えば、『(아무리アムリ아도アド(どんなに〜しても)』という文法を使って、次の質問に答える文章を作るとします。

아무리アムリ 원해도ウォネド 가질カジル  없는オンヌン 것이ゴシ 뭐예요モエヨ?(どんなに願っても手に入れられない物はなんですか)』

 どんなに願っても手に入れられない物をほしいと思ったことがないので、なににしようかすごく迷いました。

 一般的には『星』とか『不老長寿の薬』とかあるのでしょうけど、私はいらないので、それを書いて先生にうのみにされてもなぁと思うと、うっかり文章を作ることもできません。

 練習なので、嘘を書いてもいいよと先生達は言ってくれるのですが、いざ嘘を書くと、先生達は本気にします!

 授業は半日だけなのに、宿題のネタをしぼり出すことに時間がかかってしまって、毎日があっという間にすぎていってしまいました……(汗)

 補足ですが、建国大学は級が上がるごとに、文法と新出単語の数が増えます。

 難易度も上がります。

 難しい単語と文法をたくさん覚えなければなりません……


 新しいノートを二冊も持っていなかったので、私は大学の近くにあるARTBOXという文房具店に買いに行きました。

 そこはかわいい文房具や雑貨がたくさん売っています!

 見ているだけでも楽しいです♪

 ここはUSBやスマホのイヤホンなども売っています。

 電気店に行かなくても気軽に買えます。

 私は授業で使うUSBを買いました。

 日本のパソコンにも使えます。

 ダイソーでもちょっとした文房具を売っていますし、書店でも文房具を売っています。

 建国大学の近くでは、Eマートに書店があって、そこでも文房具を売っています。

 日本からたくさん持っていかなくても、ソウルで調達できます。


 

 3級での寸劇で、一回目は中国人女性の生徒と組みました。

 先生がいくつかテーマを出しますが、生徒達は早い者勝ちで選びます。

 私達は『嘘と弁明』というテーマを選びました。

 組んだ人は頭がいい人で、私のつたない韓国語でも言いたいことをさっしてくれて、スムーズに会話文を作ることができました。

 家賃を上げたい大家と、節約したい学生のやりとりを、嘘と弁明を混ぜて寸劇を演じました。

 2級のときは前に出て演じましたが、3級は中央でみんなに囲まれながら演じます。

 不思議と前に出るより緊張しません。

 ただ、短時間で会話文を作成・暗記して(やっぱり習った文法と単語をたくさん使わなければなりません)、一問一句まちがわずに言わなければならないというプレッシャーはあります。

 

 私は大家役で、中国人女性の生徒は学生役。

 大家は旦那が死んでしまい、生活が苦しくなったから家賃を上げたいのだと、学生を泣き落としにかかります。

 学生は父親が死んでしまい、生活が苦しいから家賃を上げてほしくないと訴えます。

 もちろん旦那が死んだことも嘘、父親が死んだことも嘘。

 結局大家が自分も嘘をついたのに、学生がついた嘘を信じてしまって、家賃を上げないことにします。

 その人と組んだときが一番よくできたためなのか、印象に残っていて、楽しかったです。

 

 3級の授業は寸劇というか、隣の席の生徒達で対話文を作り、チームで発表することが多かったです。

 建国大学は『読む』『書く』『聞く』『話す』をバランスよく勉強できるようにカリキュラムを組んでいるとのことなので、教科書をただ読ませるだけの2級よりも、『話す』ことを実践させることに重点を置いているのかもしれません。

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