2級合格!
春学期最終日、三級に進級できるのかが明らかになる日が、とうとうやってきました!
進級するための条件が、
毎日のパダスギテスト
二回の発表
宿題の提出率
出席率80%
中間と期末テストの平均成績が『読み』『書き』『聞く』『話す』それぞれ50点以上
ただし出席率が条件に見あい、TOPIKの合格証明書があれば無試験で進級できます。
私はまだそのときTOPIKを受けてなかったので、授業やテストで地道にがんばってきたもので勝負です!
その日、先生はみんなに成績表を配りました。
ちゃんとした建国大学の茶封筒に入っていて、恐る恐る見てみれば、次のレベルが三級!
だいたい中間テストと期末テストの点数を知っているので、進級できるだろうとは思ってはいても、ホッとします……
発表や寸劇や作文など、先生にしか点数がわからないものもあるので、最終日まで不安は続きました……
留学にかけられるお金も時間もかぎられているので、なんとしても進級したかったのです。
成績表には中間テスト・期末テストの点数が、『読む』『書く』『話す』『聞く』ごとに記載されていて、宿題の提出率や文化授業の参加率、出席率や次のレベル、それから先生の評価が記載されています。
次のレベルが二級なら留年だし、三級なら進級というわけです。
二級のときの先生は、人数分のA4サイズのメッセージカードを準備してきており、みんなに一枚ずつ配りました。
白黒ですが、文化授業のときに撮ったみんなの写真が印刷されていて、一人一人が友達へメッセージを書けるようになっています。
私はほとんどの友達に、韓国語の勉強をがんばろうって書きました。
メッセージを書くなんて思ってもみなかったので、急には気の利いたメッセージが思い浮かびませんでした。
友達からのメッセージも、たくさん書くスペースがなかったのとあまり時間がなかったのとで、やはり「韓国語の勉強をがんばろう」とか、「一緒に遊びに行こう」とか、私と同じようなメッセージでした。
先生もその用紙にメッセージを書いてくれました。
短いメッセージですが、一人一人違う筆跡で書いてもらったメッセージカードをもらうとうれしいもので、今読み返してもなつかしさがこみ上げてきます。
授業中、途中で先生が教室を留守にしました。
『カカオトークチング達』にも書きましたが、その間に生徒達は、担任の先生と副担任の先生への評価をします。
アンケート用紙のようなものが配られ、質問に対して「はい」「いいえ」のどちらかに丸をつけます。
授業はわかりやすかったかとか、生徒がわからないときわかるまで説明してくれたかとか、生徒全員に平等に接したかとか。
時間がなかったのもあるし、特に先生達に不満もなかったので、私はすべて「はい」に丸をしました。
生徒達のこの評価が、先生達にどう影響するのかは分かりませんが、毎学期生徒達に評価されるなんて、先生達も気が抜けないと思います。
二級を取得すると、修了証明書をもらえます。
希望者のみだったか、全員だったかは忘れてしまいましたが、二級も三級ももらって、いまだに家にしまってあります。
紙切れ一枚もらうだけなのかなと思えば、建国大学の校章(?)が印刷されている紺色の表紙にはさまれていて、ちょっと立派に見えました。
私は一日も休まなかったので、成績表と一緒に皆勤賞の賞状ももらいました。
皆勤賞をとるともらえる奨学金は、最終日ではなく、後日銀行口座に振り込まれます。
三級に進級できたことはうれしかったのですが、せっかく仲よくなった友達や先生とはなれるのは寂しかったです。
普通の学校とちがって、同じクラスでいられる期間がたった二ヶ月と少しなので、仲よくなったと思ったらすぐお別れです……
二級の先生が優しかったので、三級も先生に教えてもらいたくて、友達と一緒に、
「先生は三級を教えていますか?」
と、たずねました。
しかし先生は二級だけだそうです。
そのときに知ったのですが、先生によって教えられる級がちがいます。
私は全員が全部の級を教えられるものだと思っていました。
外国人に言葉を教えることは、なかなかむずかしいことなのかもしれません。
三級を教えられたとしても、私のクラスを担当するとはかぎらないのですが、それを聞いてガッカリしました。
それから最終日を一緒に迎えることができない生徒もいました。
大学の試験に合格した生徒は、学期の途中でもやめてしまいます。
私のクラスにも一人大学に合格した生徒がいて、途中から語学堂にこなくなりました。
大学に合格したことはおめでたいことなのですが、普通の交換留学とは違って、本当に短い期間だけのクラスメートなんだなと思いました。
帰り、事務所の前にはスーツケースを持った生徒達であふれかえっていました。
授業が終わりしだい故郷に帰る人達です。
夏学期が始まるまで、二週間ほどお休みになります。
その間にほとんどの生徒達が実家に帰ります。
私は節約のために日本に帰らず、その代わりに韓国を観光しました。
この機会に行きたいところがたくさんありました。
次の章では『
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