文化授業
二級でも三級でも、文化授業というものがあります。
名のとおり韓国の文化にふれる授業なのですが、授業の一環なので休むと欠席扱いになります。
二級では韓国の伝統的文化である、韓紙を使った小箱を作りました。
大きな教室に二級の生徒達が集められ、専門の講師が説明するとおりに
小箱作りから始めます。
講師の人は韓国語で説明する上に、私が教室の後ろのほうの席だったせいで、講師の手元も見えず、作り方がいまいちよくわからなかったのですが、美大出身の中国人の友達が教えてくれて、やっと作ることができました。
下地の小箱を作ったら、きれいな色の韓紙を貼りつけていきます。
色彩感覚が問われる作業ですが、作ることに必死だったので、チグハグな色合いになってしまいました……
韓紙には漢字やハングルが印刷されているのですが、逆さまに貼りつけてしまうという失敗までしてしまいました……(泣)
そんな失敗作ですが、日本まで持って帰ってきました。
なんとなく作ったものにしてはじょうぶだし、なにより韓国の伝統文化を体験したという記念になります。
二級では二度文化授業があって、国立中央博物館を見学しました。
国立中央博物館は地下鉄四号線
先生達と生徒達の待ち合わせ場所も、二村駅でした。
事前に先生からタクシーでこないようにという注意がありました。
その付近は渋滞するらしく、集合時間に間に合わなくなるからだそうです。
なので参加する生徒達は他のクラスも含め、全員二村駅に集合するので、たいへんな混雑ぶりでした。
私は日本人と中国人の女子生徒達と大学の最寄駅で待ち合わせて、一緒にいきました。
二村駅でみんながそろうと、先生が博物館まで引率してくれます。
大学の授業の一環だから無料なのかと思いましたが、後で調べてみると、一般のお客さん達も無料で入れます。
無料なのにすごく広くて、展示物も豊富でした!
やはり授業の一環なので、先生からミッションをかせられます。
どんなミッションなのかというと、国立中央博物館が来館者用に作った問題用紙にそって展示物を探すというものでした。
問題用紙にはヒントが書いてあり、その展示物のシルエットも印刷されています。
運がよければシルエットだけで探せます。
先生は生徒達をチームわけして、チームでミッションをクリアしなければならないのですが、展示物がたくさんありすぎてけっこうたいへんでした。
建物の中に石塔が展示されているくらい広大で、しかもフロアは三階まであるのですから!
ミッションをクリアしてしまうと、あとは館内をブラブラして留学生同士でおしゃべりしてました。
疲れてしまい、すべて見学しようという気力がありませんでした。
先生が指定した時間に集合場所に行き、ミッションを見せてオッケーが出れば解散です。
建国大学では正規課程の他に、課外活動もあります。
授業が終わったあと、先生達の引率で韓国の文化にふれられるところに連れていってくれます。
野球観戦や、南北境界線見学や、水鉄砲フェスティバルなど。
他にもいろいろあって、級ごとの掲示板に案内書が貼り出されていて、行きたいところがあれば自己申告します。
文化授業は交通費以外別料金を支払わなくてもいいのですが、この課外活動は授業料に含まれておらず、別料金を支払わなければなりません。
これは文化授業とは直接関係ないのですが、韓国の文化にふれるという意味で、『トウミ』というシステムを紹介しようと思います。
このシステムは韓国語の上達を手助けしてくれる韓国人の友達を紹介してくれるというものです。
留学生を受け入れている大学すべてにあるわけではなく、大学によって制約も違います。
建国大学の『トウミ』は、大学側が建国大学の学生さんを紹介してくれるのですが、全員にではなく、クラスの中の2〜3名しか『トウミ』 を紹介してもらえません。
学期が始まった頃に希望者を募り、希望者が多ければ抽選で決めます。
ネイティブの韓国語により多くふれることができるわけなのですが、ただしこのシステムにはいくつか条件があって、二十時間以上(たぶん二十時間だったかと)会わなければならなく、一度『トウミ』を紹介してもらったら、合わない人だったとしても交換することはできず、嫌でも会わなければならず、男子がいいとか女子がいいとかという希望は受けつけてもらえません。
私は『トウミ』というシステムを希望したことがないので、くわしくはわからないのですが、報告書も書かなければならないようです。
『トウミ』というシステムを通じて、韓国人の友達ができたという人達もいるし、全然気が合わなかったという人達もいました。
本当に人によって違いが出るらしく、よい『トウミ』に出会えた人は、かなりなサポートをしてくれたり、期間が終わったあとでも一緒に遊びに行ったりしてくれるようですが、『トウミ』になれば韓国人学生は単位をもらえるので、ただ単に単位ほしさの学生さんに当たると、まったく『トウミ』にならないようです。
それでも韓国人の友達を作るチャンスにはなるので、失敗しようが成功しようが、一度挑戦してみればよかったのかなと、今にしてみればそう思います。
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