いよいよ渡韓
いきなりバス停をまちがえる
留学会社のサポートの中に、コシウォンのチェックインサポートがあったので、私はお願いをしていました。
渡韓する前日に会社の担当者から、韓国ではLINEで連絡のやり取りをしますとのメールがきました。
担当者とサポートをしてくれる人とを友達追加をし、三人でグループを作りました。
私が住んでいるところからは、韓国への直行便がありません。
そして仁川空港に着いてすぐ、サポートをしてくれる人にLINEで連絡をしました。
そしたら仁川空港でもwifiが無料で使えますよと、サポーターさんが教えてくれました。
韓国で携帯電話を買うつもりでいて、それまでは日本から持っていったiPhoneでしのごうと思っていたので、無料で使えるwifiスポットはありがたかったです。
観光大国韓国には無料で使えるwifiスポットがちょこちょこあります。
韓国で調達した携帯電話は韓国語で、基本的な使い方しかわからなかったので、フリーwifiが飛んでるところを見つけては、iPhoneを使っていました。
ちなみに建国大学ではwifiが無料です!
入学時に渡されるオリエンテーションの用紙に、暗証番号が記載されているので、入学と同時にすぐ使えます。
サポートをしてくれる人には会社を通じて、あらかじめ建国大学前のバス停に行きますと連絡してありました。
ところがです!
私はバス停を一つ手前で降りてしまいました!
下調べをしていったのですが、車内アナウンスも韓国語……
アナウンスがなんて言っているのかも聞き取れない!
しかも次に停車するバス停とその次に停車するバス停を続けてアナウンスするので、さらに混乱!
初めてきたところなので、どの建物が大学なのかもわからないし……。
ソウルは都会なので、高くて立派な建物がそこらかしこにあります。
当然まちがって降りたバス停にはサポーターさんはおらず、電話で教えてもらいながら、一つ後のバス停まで歩いて、やっとたどり着きました……
サポートをしてくれた人は若い日本人女性で、バス停を教えてくれるときもとても親切でした。
この人がコシウォンまで留学生を案内し、チェックインサポートをしてくれるのですが、他の仕事を持っていると話していたので、たぶん斡旋会社の社員ではないのかと。
これは私の想像なのですが、韓国に営業所を持たない会社は、現地に住んでいる日本人をアルバイトで雇って、留学生のサポートをさせているのかなと。
スーツケースをゴロゴロ引きずりながら、バス停から歩いて十五分ほど。
大きい通りから脇道に入ると、携帯電話の販売店が大音響で流行の曲をかけていました。
そのお店の人が店頭でポップコーンを作っていて、ただの通りすがりなのにサポーターさんと私にくれました。
そのお店にも代表されるように、
ソウルの中心地ではないのですが、コンビニやレストランや化粧品店やカフェや……とにかくお店が多い!
人がたくさんいて、とにかく若者も多い!
後で知ったのですが、建国大学と世宗大学が近くにあるので、若者が多かったようです。
外観は立派でそれほど古くは感じない建物が、私が半年間住むコシウォンです。
管理人室をのぞくと、管理人さんがいませんでした。
用がある人は電話してくださいという紙が貼ってあったのですが。
サポーターさんが電話すると、部屋が空いてるので、中で待ってほしいとのことでした。
管理人さんを待つ間、コシウォンのことをいろいろ教えてもらいました。
IHや洗濯機の使い方とか、台所にある食品は無料で食べられるとか。
門限があって、時間をすぎると通用口が閉まってしまうので、そのときはオートロックつきのドアから暗証番号を入力して入ってください、とか。
使い方は日本の電化製品とさほど変わらないのですが、ちょっとずつちがいます。
機器に表示されている文字も韓国語、多少使い方がちがってもなんとかなるのかな? と思ってたのですが、それは日本語だったらでのことでした。
サポータさんに教えてもらって助かりました……
そしていよいよ私が半年間住む部屋に第一歩を踏み入れます!
思ったよりせまくなかったんですよ。
ネットの写真を見ると、荷物を置いたら歩くところがなくなるかと思っていたのですが、広くはなくても歩く場所はありました!
「たまに日本の番組が入るんですよ」
サポーターさんはそう言いながら、テレビのリモコンで日本の番組を探しましたが、残念ながら入りませんでした。
一時間くらいして、管理人さんがやってきました。
サポーターさんと一緒に管理人室に行くと、サポーターさんが流暢な韓国語でチェックインの橋渡しをしてくれました。
それからコシウォンから連絡があるときのために、管理人さんとカカオトークで友達追加をしました。
日本でいうところのラインが、韓国ではカカオトークです。
管理人さんからお知らせがあるときは、カカオでメッセージがくるというわけです。
管理人さんがコシウォンについていろいろ説明した中で、一番の難問なのが、日中はオンドル(韓国式床暖房)をつけないということ。
コシウォンに住んでる人達は夜まで帰ってこないから、夜の九時からオンドルをつけるのだというのですが、それまでは暖をとるものが何一つない!
寒いのでみんな電気敷毛布を使っているそうなのですが。
九時になってもオンドルが効いている感じは一度もしなかったです……
もう春だから?
でも三月のソウルは北海道くらい寒い!
だからオンドルが効かない部屋は、ひじょーに寒かったです!
布団は薄いけどコシウォンが一枚貸してくれたので、初日はコートとマフラーを布団の上にかけて寝ました。
契約ではサポーターさんはここで終了のはずです。
でも、ドライヤーがほしいという私のために、一緒にイーマトまで行ってくれました。
イーマートに行く道すがら、仕事のこととか留学していたときのこととか、韓国でのことをいろいろ教えてもらい、年齢がちがうのに楽しくすごせました。
建国大学の近くのイーマートは、映画館やロッテデパートも併設されていて、ショッピングモールなみの大きさです。
電気店も入っていて、ドライヤーはすぐ買えたのですが、電気敷毛布がない……
もう三月だから売ってなかったのです。
私のピンチを救ってくれたのは、サポーターさんでした!
知り合いの韓国人に連絡をしてくれて、その人がネットショップで見つけてくれ、代わりに買ってくれたんです!
そして品物がその人の手元に届くと、わざわざコシウォンまで届けにきてくれたんです。
韓国の寒い日々をすごすとき、サポーターさんとお友達の親切心が身にしみました……
サポーターさんが親切にしてくれなかったら、私は韓国の小さな部屋で肺炎になって、ご臨終になっていたかもしれません(笑)
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