大学見学をしました
翌日、入学する前に建国大学がどういうところなのか、どこに語学堂があるのかを知るために、見学に行きました。
建国大学は敷地面積が大きくて、建物もいくつもあるというので、語学堂の位置をあらかじめ知りたかったのです。
生徒達のレベルを大学側が知るために、入学前にレベルテストというテストを受けるのですが、広い構内、いきなり行って迷ってクタクタになってテストがさんざんだったら嫌だ!と思い、下見をしに行ったわけです。
そういえば、建国大学の韓国語読みなんですが、『コングッテハッキョ』といいます。
この『コングッ』という発音が外国人にはむずかしくて、みんなから略称で『コンデ』って呼ばれているのですが、韓国人の耳には『ホンデ』って聞こえるらしい。
『ホンデ』というのは、同じくソウルにある『弘益大学(ホンイクテハッキョ)』という大学の略称です。
クラスメートがタクシーで「コンデ」って言ったのに、「ホンデ?」と聞きまちがえられたと言っていました。
『ホンデ』の『ホ』は日本語の『ほ』と同じ発音ですが、『コンデ』の『コ』は日本語に発音がありません。
口を大きく開けて、『コ』と『カ』の中間のような発音をします。
外国人が日本語の『こ』のように『コンデ』と発音すると、韓国人は「この外国人『ホンデ』って言ったんだろうか?」となるようです。
サポーターさんに連れてきてもらった道とは別の道から大学に向かいました。
自動車がやっとすれちがえるくらいのわき道で、一番の近道です。
コシウォンからはゆるやかな登り坂になっていて、自動車通勤になれた足にはちょっとキツイ。
道すがら目についたのは、いろいろなお店でした。
コンビニは本当にたくさんあります!
わき道なのに食堂もちょこちょこあるし、美容院と服屋さんもありました。
ただその道には大きいスーパーがありません。
イーマートはコシウォンとは反対方向で、しかも建物が大きいので、気軽に寄れません。
帰り道にはスーパーがないんだなと残念に思いました。
韓国の街を歩いてみて気がついたことは、小さな教会が多いこと。
韓国は、キリスト教徒が多いそうです。
レンガ造りの家並みの間に尖塔が見えると、異国にきたんだなと感じます。
噴水がある入口から大学構内に入ります。
正門でないにもかかわらず、噴水はけっこう立派でした。
大学の敷地に入ってからも、階段、そしてまた階段。
図書館の脇を通り、林の中にどっしりとかまえるのが、我が学舎である『建国大学言語教育院(コングッテハッキョオノキョユグォン)』です。
建物は古いとのことですが、気になるほどではなかったです。
校舎の前に立つと、ドアにTOEICの試験会場の案内が貼ってありました。
ちょうどその日、建国大学でTOEICが行われていて、土曜日だから入れないかと思ったのですが、すんなり入れました。
私がうろうろしていると、職員さんが出てきて、
「トイレはこっちですよ」
と教えてくれました。
TOEIC受験者だと思われたようです。
トイレを探していたわけではないのですが、お礼を言って、さりげなく出てきました。
せっかくきたので、学生食堂にも寄りました。
言語教育院をとりかこむ林をぬけるようにして坂道を下ると、人造湖が現れます。
ほとりに藤棚があって、下にはベンチが。
一般のおじさん達も憩いをもとめて、ベンチでスマホをいじっていたり、犬の散歩をしている人達もいます。
湖のまわりをガチョウ達がよちよち歩いていて、のどかな雰囲気でした。
学生食堂に行くには、この湖の脇をとおります。
正式には学生会館といいます。
大きい大学だから、多くの学生達のお腹を満たすため、学生食堂も大きい!
学生会館には書店と銀行と郵便局があると、とある留学斡旋会社のホームページに掲載されていました。
地方の短大に通っていた私は、大きい大学に憧れていたので、大学構内に銀行と郵便局があるというだけでウキウキしていました(笑)
食堂は二つありました。
土曜日でしまっていたけれど、郵便局と銀行も見つけました。
自転車も自動車もない留学生活で、郵便局や銀行が近くにあるのはありがたいです。
食堂の前には食料品サンプルがあって、値段を見るとけっこう安かったです!
日本円で360円〜400円くらい。
メニューのショーウィンドウのとなりに、発券機があって、食券を買うようです。
ところがです!
あ、タッチパネルがある……
カードを通すところがある……
日本の食券機と違うけど、やり方わかるんだろうか……?
本当にそれが食券機なのかもよくわからなかったし、日本の食堂では見かけない機械だし。
ATMの使い方とか交通カードのチャージ方法とかはネットで調べておいたんですが、大学の食券機までは……
というか、異国の大学の食券機の使い方までは、ネットにもないと思います。
まったくの盲点でした。
一抹の不安はあるものの、私が困ったときの方法。
それは前の人がやっているのを、背後からこっそりとさりげなく怪しまれないていどにのぞき見することです(笑)
日本でなら聞くこともできるけど、言葉がつうじない韓国、この方法でけっこう乗りきれました(笑)
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