園児編 第13話 あの子を落とせ〜人見知りっ子編③〜
よもぎ保育園のライオン組にて。
俺、
そして、そんな俺の後ろからヤツがやってきてしまった。
「アツキィィィィィ!」
「ゲッ! ナツちゃん!」
ヤツとは、黒髪ツインテール、真紅の瞳。
そう、【称号:鬼姫】をもつ少女、ナツである。
この子はもう攻略済みなのであるが、攻略をしたのはいいものの、毎日毎日コイツの相手をするのは疲れる、というものだ。
俺のことを戦慄とさせたダークナツちゃんはもう彼女からは感じることはできず、今はただ可愛い保育園児なのだが……
会うたびに押し倒され、足蹴にされる。
そこに俺も称号のせいで快感を覚えてしまうのが憎らしいところではあるのだが……
俺がひっそりと眺めていた銀髪の少女が絵本を読むのをやめて、俺たちの戯れている様子を見ていた。
「……………」
だが、彼女は興味を失ったのか、再び本へと視線をもどすのであった。
彼女は次の俺のターゲット。
そして、俺は彼女を攻略するための一手を打つのであった。
まずは情報戦からだよね。
(【鑑定】)
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
【名前】真城 冬(マシロ フユ)
【年齢】5
【誕生日】12月24日
【3S】B:74 W:57 H:75 (見込み)
【親愛度】30
【好きなもの】絵本を読むこと
【嫌いなもの】お外で遊ぶこと
【H】E=>B
【テクニック】E=>B
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
【称号】なし
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
【ひとこと】
絵本大好きーー!
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
うーーん……たいして目新しい情報はないな。
将来的には彼女は貧乳妻になるのだろうな。
まぁ、大きいばかりじゃ飽きちゃうしね。
まぁ、可愛ければ大きさなんて関係ないけどね。
俺は彼女の鑑定結果を眺めながら、どう攻略するのか考えているのであった。
まぁ、彼女は正攻法でいくのが無難だろうな。
俺は彼女の元へと歩みを進めた……
タッタッタッタッタ!
……彼女は野良猫の如く、近づいただけでその場から逃げてしまった。
そんな勢いよく逃げなくてもいいじゃない……すこし傷つくよ!?
そうして俺の最初の作戦は頓挫してしまった。
どうしたものか……
俺は深く頭を悩ますのであった。
失敗は成功の素だよね。だから何事も挑戦しないとね。
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