南と勉強
俺達はエルアラメインの魔女の屋敷で1ヶ月間滞在した
魔女から言われた通り、書斎の魔導書を二人で読み漁った
「それにして、これ読み終えるのにどれだけかかるんだろう」
優等生の南が根をあげる
「俺にいい考えがあるよ」
「何蒼君?」
南が怪訝がる。そうだよね。普通無いよね
いい方法
「これを使えば、簡単」
俺は倉庫からスマホを取り出した
「え、えええええええええええええええ
ど、どこで手に入れたの?」
「ショップでさっき買った」
俺は事もなげに言った
「そうだった。蒼君はガンスリンガーのチート
持ってたんだ」
南が何故か疲れた様な声で言う
「その通り、しかも、これ軍用だから頑丈
それに256GBのハイスペック」
「だめよ。ずるしちゃ。スマホで書籍を撮るのは
いいけど、結局、最後は自分の頭の中に入れないと」
南がぷんぷんして言う
俺と南は魔導や物理、化学の書籍の勉強を必死にしていた
多分、南は気づいたんだ。俺が全部読み終わっている事に
「まあ、もう1ヶ月も勉強したんだし、全部覚えても
難易度の高いものを実践する頃にはずいぶん先になると思うよ」
実は俺はほとんど読み尽くして飽きていた。本を読むのは大好き
だから早く外へ出たくなった
「蒼君は物理や化学得意だからいいわねー」
南が意地悪を言う。俺は察した。最近少し察する事ができる様に
なった。南は成績いつも4番だった。泉が2番、島村が3番
以外かもしれないが1番は俺
優秀な南も弱点があった。化学や物理。苦手なんだ
そこはテンプレヒロインなのだ
「蒼君、教えてよ化学と物理」
遙が拗ねた声をだす
「ごめん。俺が教えるなんて思いつかなくって......」
「お願いしますよ
蒼君の理科や算数の説明ちょー簡単になって分かり易かったんだから」
俺は遙の化学と物理の勉強の手助けをした
「蒼君の説明って、難しい事をびっくりする位簡単に言い換えるの
だから、難しい事が簡単にわかる
持つべきものは便利なこねだね」
「遙、ひどくねー」
スルーだ
☆☆☆
俺たちはこの屋敷の外で魔法の練習をした
たくさん魔法を覚えた
特に、遙は賢者、当然、魔法の取得が早い
「悔しいけど、南の方が上達早いからな」
「ヤリー
へへーん」
遙がちょっとふざけた態度をとる
「でも、蒼君が教えてくれなかったら、こんなに上達しなかったわ」
こうして俺達の勉強は2週間伸びた
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