魔法の改良
キメラを倒した俺たちは休息の間に入る前に
倒したキメラの後に出てきた魔法陣の中にみんなで入った
スキル『魔法障壁』を手に入れた
このスキルは魔物の物理攻撃や魔法攻撃を防御する
魔法の鎧の様な存在だ
これで多少の無理ができる
☆☆☆
新しいスキルを手に入れた俺たちは休息の間に入り休憩した
俺は少々考えるところがあった
先ほどのキメラとの戦いで、フレアアローを使った時、
俺は少し工夫をしていた
以前までは酸素だけを燃焼させていたが、今回、メタノールも混ぜた
結果、いままでより更に威力が上がった
詠唱魔法『フレアアロー』の魔法は改善の余地があるのではないか?
俺は今まで、火の魔法に火のエレメントから酸素をもらって燃焼させていた
だが、酸素だけの燃焼には限界がる
メタノールを混ぜて威力を増したが、
酸素やメタノールでは無く、
火薬を燃焼させればより威力をますのではないか?
俺は試してみようと思った。そこで、神ちゃんの出番だ
俺は火薬の原料を知らないのだ
「南、聞いてくれ、俺これから神ちゃんに質問するんだ
ちょうどいいから南をフレンド登録するよ」
「フレンド登録?」
南がキョトンとする。キョトンとする顔が可愛い
「俺の特殊スキルガンスリンガーのおまけだよ
30人まで登録できる。離れていても連絡可能だよ」
「なんか、高野君、相変わらずチートだね。助かるけど」
俺は南をフレンド登録した
「これから神ちゃんを呼び出すからびっくりしないでね」
「ぷっ、なんなの、神ちゃんて?」
「俺のナビゲータなんだ」
「なんだそれ、ずるいなー」
「でも今は助けになるよ」
俺は早速神ちゃんを呼び出した
黒色火薬の事を知りたかった
「神ちゃん。いる?」
「いますよ。高野さん」
「だ、誰?」
南が頭を押さえる。目がクルクルしてる
無理もない。神ちゃんには実態がない。だから声しか聞こえない
「神ちゃんはアドバイスはくれるけど、この世界に形となって現れない」
「わ、わかったわ。高野君続けて」
「神ちゃん。フレアアローの魔法の燃焼に酸素だけを燃焼するのでは無く、
黒色火薬を燃焼させたらどうなる?」
「高野さん。もちろん、酸素だけより、強力な魔法になります」
「それで、黒色火薬の成分は知ってる?」
「元論存じあげています
黒色火薬は木炭と硫黄、酸化剤として硝酸カリウムを使います」
「それをイメージできれば、火の魔法は強くなるかな?」
「理論上、そうなりますね」
「俺、ちょっと試してみる」
俺は、『フレアアロー』の詠唱を唱えた
しかし、以前と異なり、着弾事に酸素を燃焼させるのでは無く、
火薬を燃焼させる事にした
魔法が完成する。俺は『フレアアロー』の魔法を詠唱した
「炎よ、岩を砕き、貫く矢となりて、我が敵を焼き尽くせ!『フレアアロー』」
激しい破裂音がした。やはり、威力は大きくなっている
以前のフレアアローは高温の炎で焼き尽くすイメージだが、
この新しいフレアアローは爆発力がある
着弾時にかなりの破壊力がある。かなり威力が上がっている
「これ私もやってみたいな」
南が声をあげる。あの頃の南だ。何にでも興味を示す悪戯っ娘の南
「あ、じゃ、説明する。まずは魔法にメタノールを混ぜる方法なんだけど」
「うん」
「メタノールは木属性の気体、
まずはメタノール を土のエレメントに要求する」
「うん、できそう。でも、これ、他の方法もできそうよ」
「何?」
「私は回復役が多かったから水属性強いの。だから、火薬じゃなくて
水を混ぜて水蒸気爆発させた方が威力あるんじゃないかな」
「あ、でも水混ぜるのは着弾時にした方がいいよ
最初からやると目の前で水蒸気爆発するかも」
「確かにそうかも。あれ、だけどそれは火薬も同じなんじゃ」
「あ、確かに、俺も火薬は着弾時に混ぜてた」
俺たちはフレアアローの練習を始めた
「まず、私から行くね、メタノール入り『フレアアロー』」
「炎よ、岩を砕き、貫く矢となりて、我が敵を焼き尽くせ!『フレアアロー』」
南の『フレアアロー』は青い炎の矢となった
そして壁を叩く
「すごい威力上がったね!」
俺は嬉しくなって、思わず南を褒めた
「次、水蒸気爆発バージョン」
南のオリジナル魔法、フレアアロー南ver
「炎よ、母なる水の力を借り、我が矢となりて、我が敵を焼き尽くせ!『フレアアロー』」
メタノール+水蒸気爆発verは壁に当たった際の威力が大きかった
「じゃ、次、俺のメタノール+火薬バージョンやってみる」
「ちなみに火薬は何属性?」
南が聞く
「土だよ」
「やっぱり。私、土は苦手」
「大丈夫だよ。南は賢者だからすぐに習得できるよ、
訓練すればすぐ土属性も扱えるよ」
俺は南にいろいろ伝えた
アルナロックの試練のダンジョンで知って知識を伝えた
「それって、スキル無くても魔法使える事にならない?」
南は頭がいい、わかった様だ。この世界の真実を
「おそらく使える
以前攻略したダンジョンのかつての勇者のスキルは『鍛冶』だったそうだ
だけど、剣も魔法も使えたらしい」
「という事は努力すれば剣も魔法もなんでも使える事になるって事?」
「そういう事になる。スキルでエーテルや各属性に
簡単にアクセスできるかどうかだけの違いだよ」
「でも、さっぱりきっかけがわからないよ。魔法ともかく剣とか......」
南の言う通りだ
「スキルがないと、やり方がすぐに理解できないみたい
そこで、魔導書グリモアが重要らしい
グリモアで覚えた魔法使うと感覚的な理解ができるから、理解できる様になるららしいんだ」
「何で、そんな事わかったの?」
「これはかつての勇者が魔族から学んだ事らしい」
「......魔族から......
私たち、魔族と戦う為に召喚されたのに、
魔族って一体なんなんだろう」
「それは俺にもわからない、でもかつての勇者は魔力や肌の色、
寿命は違うけど、他は何も人間と変わらないって」
☆☆☆
「ご飯できたよー」
俺は南を呼んだ
今日は俺のご飯の当番
俺たちは魔法の練習を終えてから、ご飯を食べた
俺が、新しい『フレアアロー(メタノール +火薬)』の魔力弾を作ったのは言うまでも無い
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