エルアラメイン真の試練 第3階層
俺達は第3階層に進んだ
残念ながら、ゴーレムの偵察は失敗した
第3階層はキラーラビットだらけだった
俺のゴーレムは階層の半場で撃墜された
「上手くいったら、キラーラビットだけかもしれない」
「本当?」
「うん、前のダンジョンでそういう階層があったんだ」
「やっね♡」
南が目をキラキラさせながら俺の言う事を聞いている
多分、1時間後、この笑顔は消える
「キラーラビット、前のダンジョンの倍位いたぞ」
「まじ?」
南の声のトーンが下がる
「なあ、それで、作戦なんだけど」
俺は南と相談した
「南の広範囲攻撃魔法で一気に削ったらいいんじゃないかな?」
「そだね。私、広範囲攻撃魔法あるわよ」
「やった」
俺は嬉嬉とした。あのとてつもなく辛い
キラーラビット狩りが楽になるかと思うと頬が緩んだ
「じゃ、行くか?」
階段を降りて最初の部屋
「最初の部屋は10匹位だよ」
「わかったわ。私の『ファイアウォール』で一気に」
南が魔法詠唱に入る
「炎よ揺らめく輝きをもつものよ、その深紅の滾りをもって我が道を阻む愚かなるものを
その身の一片に至るまで焼き尽くせ 『ファイヤウォール』」
部屋に入るなり南の魔法が発動する
『暑!』
南の魔法は少々強過ぎた。魔法障壁無かったら、大火傷だ
しかし、あらかたのキラーラビットが焼けこげた
残りは僅か2匹だ
「打ち漏らし、お願い」
「わかった!」
俺がキラーラビットと戦う
キラーラビットは簡単に討伐出来た
「おそらく、ここが階層主」
俺がゴクリと唾を飲み込む
「高村君、どう?
中の様子?」
「やっぱり、キラーラビットだらけ」
「よし、ヤッター」
「いや、ただし、キラーラビット30匹位いるよ」
「さ、30匹」
南がみんながみた事がない残念な顔をする
「今回、私と高野君で時間差攻撃しましょう」
南が二重範囲攻撃魔法を使う事を提案する
「それ、いいね」
同意する
俺はコクリと頷くと部屋の扉を開けた
「炎よ揺らめく輝きをもつものよ、その深紅の滾りをもって我が道を阻む愚かなるものを
その身の一片に至るまで焼き尽くせ 『ファイヤウォール』」
南の魔法が発動する
階層主の部屋は広い。
しかし、南の魔法でかなりの範囲が炎に包まれる
熱気が俺の金髪の髪を揺らし
銃声がこだまする
まだ生き残りがいた
炎の爆発の後からキラーラビットが南に向かって攻撃してきた
「炎よ揺らめく輝きをもつものよ、その深紅の滾りをもって我が道を阻む愚かなるものを
その身の一片に至るまで焼き尽くせ 『ファイヤウォール』」
「空と大地を渡りしものよ 優しき流れたゆとう水よ 盟約の言葉により 我が手に集いて力となれ
『アローレイン』」
俺は南に続き広範囲攻撃魔法を放った
キラーラビットの生き残りはあと、10匹程
30分程戦い続けて、勝利した
「「ぜぇーぜぇーぜぇー」」
無理も無い、これしんどいんだよな
ほどなくして魔法陣が現れる
俺達は『跳躍』と『空間跳躍』を手に入れた
これ、面白いんだよ
俺は『跳躍』し、『空間跳躍』を使った
俺の金髪の髪がはね回る
「お!」
「もしかして、私もそれ出来るの?」
「もちろんだよ」
「ヤッター」
南が喜んだ。そして、部屋中を飛び跳ねた
「これ楽しいー」
南が艶やかな黒髪を揺らしながら飛び跳ねる
「き、綺麗 」
俺は南に見惚れた。南は俺と一緒で今も学生服だ。
短い制服のスカートのせいで南の華奢な白い脚が眩しい
こうして、俺達ば第3階層をクリアした
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます