第2話 有村夢子という女性
私は夢子さんから誘われて紅茶を一緒に飲むのですが、
本当にいいのかどうかを改めて考えます。
しかし、誘われているのに断るというのはいけないし、
お言葉に甘えてお誘いを受ける方がいいですよね。
「美佐子さんお部屋の中に入りましょう」
「はい」
私と夢子さんはお部屋の中に入ると私はドアを静かに
閉めるのでした。
そこで私はこのお部屋のすごさを目の当たりにします。
「高級そうな物ばかりですね」
「そうね、どれも100万円以上はしますわ」
「えっ? 100万円以上もするのですか」
「はい」
流石、夢子さんは令嬢だけの事だけはあるなと感心します。
「そんな事よりこちらにいらして下さい」
「はい」
私と夢子さんは高級なテーブルと高級な椅子がある所に
向かっているのですが、夢子さんのお部屋に居ると
考えるとドキドキしている私がいます。
そして、高級なテーブルと高級な椅子の所に到着すると
夢子さんがこう言ってくるのです。
「美佐子さん座って下さい」
「はい」
私は高級な椅子に座るとそのままじっとしているのでした。
「そんなに緊張しないで」
「は、はい」
こういうお部屋は初めて来るのですごく緊張している私がいます。
高級なテーブルの上にティーポッドとティーカップが
ありまして、私の目の前にティーカップを置くと夢子さんは
ティーポッドを手に持つと私の目の前にあるティーカップに
紅茶を注いでくれるのです。
紅茶を注いでくれるのはいいですけど、とても良い香りがする紅茶です。
きっと高い紅茶なのでしょうね。
紅茶を注ぎ終わると夢子さんは高級な椅子に座ってくつろいているのでした。
そういえば、テーブルの上には二人分のティーカップが既に置いてあって
私がまるでここに来る事がわかっているような感じでした。
もしかしてメモ用紙はわざと落としたのかな。
そうだとしたら計算された行動ですよね。
私はとても怖いというか、すごいって感心します。
やっぱり気になるので聞く事にします。
「夢子さん」
「はい、何でしょうか?」
「メモ用紙ってわざと落としたの?」
「もし、そうだとしたらどうするの?」
「そうだとしたら、どうしてそんな事をしたのかなって」
「そうね、メモ用紙を落としたのはわざとです」
「そうなんですね」
「わざと落としたのには理由があります」
「何ですか?」
「美佐子さんをここに来させるためです」
「なるほど」
メモ用紙を落としたのはわざとで私をここのお部屋に
来させるためにした事がわかりました。
それならすべてが納得出来るので安心します。
夢子さんは高級な椅子に座っていたのですが、いきなり
立ち上がって私の傍に来ると、私の唇にキスしてくるのでした。
「えっ? どうしてキスを」
「貴方があまりにも可愛いからよ」
「そんな可愛いだなんて」
私は夢子さんに可愛いって言われて嬉しいのです。
しかし、それだけでは終わりません。
夢子さんは私の耳元でこう囁きます。
「ねぇ、私の事が大好きなんでしょ、恋人になってもいいわ。
それに愛し合いたいんでしょ」
私はドキッとしてしまって心臓の鼓動が早くなるのです。
もしかして私の気持ちがバレたかもしれないと思うと、私は
どうしていいのかがわからなくなります。
夢子さんは私の傍から離れると高級な椅子に座るのでした。
「ゆ、夢子さん」
「何かしら、美佐子さん」
「あの、私と恋人になって愛し合って下さい」
「ええっ、いいですわ」
私は何て事を言ってるのかな。
さっきの囁かれた言葉でどうにかなってしまったのかなと
思います。
あの言葉は本当に重みがある言葉で私は誘惑された気分です。
しかし、これで夢子さんとは恋人で愛し合う事が出来るのです。
嬉しい事なのですが、本当に甘い誘惑です。
それと同時に夢子さんの事は愛し続ける事が大切なのかなって
感じています。
私はこれから先どうなってしまうのでしょうか。
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