イジメられた理由

 なぜそれが始まったのだろう?

私の顔が醜かったから。そう思っていた。大人になるまで。

 私は美人ではない。目がでかい。尋常なくでかい。そしてエラがはった四角いをしている。

 小さな頃には目の事でよくからかわれた。

「目が大きい方が可愛いのよ」

と言って母に慰められていた。

イジメを受ける何年か前。幼稚園の頃。

イジメは中学の2年生くらいまで続いたから、思春期の私の心は"自分は醜い"と思い込んでいた。


 中学1年の秋頃、ひとりの男の子と知り合いになった。友人と一緒の下校中だった。その友人と同じクラスの彼は、私にも普通に話しかけてきた。

 2年生になった時、彼と同じクラスになり、彼を中心に男女入りまじった仲の良いグループができた。そのグループで楽しく過ごしているうちにイジメはなくなっていった。


 私は高校ぐらいまで自分は醜いと思っていた。しかし大人になるにつれ自分の美醜について、それほど思わなくなった。


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