第29話 着ぐるみで決死の潜入、アリのままで
ちょうどその頃、聖騎士ビクターと神官アインとカベルは風の谷へ侵入していた。彼らは、風の谷へ続く道を通ってきた。途中、ナウマン教の信者らが見張りをしているのだが、ビクターたちは無事に風の谷へと下りてくることができた。なぜなのか? 彼らは着ぐるみを着てモンスターに変装しているので、谷へと戻って来るモンスターに紛れながら来ることができたのだ。だから見張りに気づかれずに侵入することができた。
「ビクター、本当にこんなのでいいんですか?」アイン。
「正攻法とは思えませんが……」カベル。
「郷に入れば郷に従えというだろ。ゾンビの格好をしていればゾンビに襲われないんだ」ビクター。
「モンスターの着ぐるみを着て、モンスターに気づかれずに陣中突破か」アイン。
「バレないことを祈りましょう」カベル。
「私たちは大トカゲの着ぐるみに替えましたが、ビクターは前と同じ大アリですね」アイン。
「ああ、アリのままだ」ビクター。
三人は歩きにくそうに荒野を歩いて行く。他のモンスターたちや信者たちが向かっていく方角へ歩いて行く。きっとそこにナウマン教のアジトがあるだろうと。いや、ないかもしれないぞ。なかったらどうすんだ?
三人は巨大な洞窟の入口にたどり着いた。そして、他のモンスターたちに紛れて、洞窟へと入って行く。もしバレたら、さすがのビクターたちでも手に負えないほどの数のモンスターが襲ってくるだろう。
はたして、ビクターたちの決死の潜入は功を奏するのか。
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