第14話 ビクターたちが王宮に到着

 ここはジャポニカン王国の王宮。執務室で国王のノダオブナガは優雅にコーヒーを飲んでいる。いつも穏やかに知らせを伝えに来る兵士が少し慌ててやって来た。

「国王様、ゴータマ神殿から使者が参られました」

「ゴータマ神殿から? 通せ」

「はっ」と兵士は一歩後ろに退いた。

 聖騎士ビクターと二人の神官が部屋に入ってきた。

「お久しぶりでございます、国王陛下」

「おお、ビクターではないか。久しぶりじゃのう」

 国王はうれしそうに迎え入れる。神官らもそれぞれ国王へ敬意を表した。早速ビクターは本題に入る。

「メイジ大神官からの手紙をお持ちしました」

「おお、メイジは元気にしておるか?」

「ええ、お変わりなく過ごされております。至急の要件にて、何卒まず確認を」

「そうか、すまぬ。どれどれ……ふむふむ……真か?」

「はい。私も直にお会いましたので、間違いないかと思います」

「私たちもそのように思います」とカイン。

 国王はしばらく考えこむ。

「……わかった。三種の神器、用意しよう」

「はい、よろしくお願いいたします」とビクター。

「うむ」

 ビクターは神官らに目をやってから、国王に尋ねる。

「ところで、大臣様のことですが……」

「……うむ……」

 尋ねづらそうに尋ねてきたビクターの意味深な表情を見て、国王は答えづらそうに答えた。

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