23、衝動

 面会のあと、麗華さんのうちへ少し寄って行くことになった。真生さんも夏期休暇で家にいるので、三人でお昼を一緒に食べようということになったらしい。


 麗華さんが車を停めてくるから先に入っていてくれと言うので、裏手からまわって縁側からお邪魔することにした。庭を覗くと、真生さんが縁側に座りスケッチブックに向かって熱心に何か書き込んでいる。汗だくになりながらその目は庭の一点と手元をなんども往復している。

 私は気がつくと、その場を動くこともできず、わけもわからず泣きたくなる気持ちをぐっと抑え込んでいた。そこに居るだけで涙を誘うことができるのはこの人だけだと、思い知る。夏期休暇に入る前はいろんなことでゴタゴタしていて、ゆっくり真生さんを見るのが久しぶりだったからかもしれない。

 ちびた鉛筆を握りしめるためにたたまれた骨ばった指が、窮屈そうに見えた。血管が浮いた腕は汗と湿気でじっとりと濡れている。真生さんは首からかけたタオルで顔を拭きながら作業に没頭する。

 その真剣で、あたたかい眼差しに、時間が止まる。この光景を死ぬ瞬間、絶対に思い出すだろうと思った。

 やがて部屋の中から麗華さんが私の名前を呼ぶ声がした。真生さんは驚いて顔をあげキョロキョロと辺りを見回し、生垣の扉のそばで佇む私を見つけるとほころぶように微笑む。私はそれだけで顔が破裂しそうなほど真っ赤になるのがわかる。


「姉さんー、庭にいるよー」


 真生さんはキッチンの方へ声をかけてから私の方へ向きなおり「ごめん、気がつかなくて」とスケッチブックを横に置きながら言った。


「はい、あんまり集中してるようでしたから声がかけられませんでした。何を書いていたんですか?」

「カマキリ」

「カマキリ? ……虫ですか?」

「うん、交尾してて」

「えっ」

「ああ! あの、いや、そういう趣味じゃなくて……!!」

「!?」


 慌てふためく真生さんとしばし一緒にパニックに陥る。やがて真生さんは研究のためにだよと自分に言い聞かせるように何度も言うので、私も同調して「そうですね」と何度も言った。


「研究室でも観察できなかったものが、自分の庭で遭遇できるなんて思ってもみなかったよ。本当ならもっと秋に近づいた頃に多く見られるんだけど、それだと俺はこの島にいるかどうかって頃だから、すごくラッキーだった」


 目をキラキラさせながら興奮している。私もこんなに大きなカマキリをしっかりと見るのは初めてかもしれない。交尾は見ることが出来なかったが、バッタか何か食事中のようで直視できない。そう言うと真生さんは目をパチクリさせて違うよ、と言った。


「今、彼女が食べてるあれがオスだよ。交尾が終わったらオスを食べるんだ。その栄養がほとんど子供へ与えられるんだよ。すごいよなあ、なんでそんなことが出来るんだろう」

「え!? 食べちゃうんですか!?」

「食べちゃうよ」


 見上げる真生さんの目尻がしわくちゃになって、いたずらっ子のように微笑む。

 その目に射抜かれて「食べられたい」と、オスの気持ちが一瞬でダウンロードされてしまったようだ。

 自分にも制御できない思いが溢れ出しそうになってしまうのと、こんな顔を見られたくないのと、一気に押し寄せる思考を整理できずに私は、口を抑えて思わず塞ぎ込む。

 真生さんはそれを残酷な話に耐えられなくなったのかと勘違いして「あ、ごめんね! こんな話……」と何度も何度も謝っていた。大丈夫? と私の背をさすりながら覗き込む。ふわっと、汗の匂いがたった。


 ——違うんですよ、これ以上近づかないでください。そんなに優しくしないでください。そんな目で私を心配しないでください。その手で触れないで、その声で耳元で囁かないで。汗の匂いもその湿り気の気配も、全部が、止められなくなってしまうんです、止められなくなってしまうんです。


 私はそんなカマキリのメスの気持ちも分かる気がした。

 これは、もう、逃げられないのではないか。落ちてしまったと、自覚するしかないのではないか。

 これはもう、降参だ。

 勝手に腹が決まってしまったようで、自分の気持ちが自分でもどうしようもなくなっていた。


 そのあと麗華さんが用意してくれた昼食はまともに喉を通らず、無意味に二人を心配させた。真生さんは食後のお茶を飲んだ後、弥山の研究室に行くと出かけて行ってしまった。私の様子がおかしいので、麗華さんと二人にした方がいいのだろうと気をまわしてくれたのだとすぐにわかった。


「マザーと会ったこと、そんなにショックだった?」


 二人になってしばらくして、麗華さんは二杯目のコーヒーを注ぎながら優しい声で言った。


「……いえ。そうじゃないんです」

「そうよね、話してる時はそんな風に見えなかったから……どうしたのかなって。あ、ごめんね、病室での様子は私もモニタリングさせて貰ってて……」

「はい、分かってます」

「よかったら話してみてくれない? なに、考えてる?」

「どう言ったらいいのか……」

「シズカさんと言ってた好きな人のことかな」


 私は小さく頷いた。


「……マザーになっても、好きな人の子供を産めるでしょうか」


 麗華さんは小さなため息をついて私の手を握った。


「正直に言うね。ジーペンの純血の保護が最優先になるから父親は選べない。でも、もしもあなたがジーペンの純血種の男性と恋に落ちるのならば可能かもしれない。ただ、それでもさらにその男性がエイレイテュイアの認める優秀なDNAを持っていることが絶対条件になるし、そんな条件の揃った人と恋に落ちる可能性を考えると、現実的ではないかもしれないわね……」

「最初は好きな人との子供を産んで、あとはエイレイテュイアの言う通りにすると言っても?」

「初産が一番危険なの。出産は一回一回が命がけなのよ。もし、その人との妊娠で問題が起きてあなたの身体に何かあったらもう取り返しつかないの。あなたの代わりだけは、どこにもいないから」

「……それは誰の子供でも同じじゃないですか」

「それが、同じではないのよ。もちろんそんなことが起きないように、エイレイテュイアの優秀なスタッフたちがいるのよ」


 縁側でスケッチをする真生さんを見ながらぼんやりと、そばで一緒に植物を植えながら暮らす景色を見ていた。マザーを選ぶということは、それが絶対に叶わない道を決めることなのだと、改めて思い知る。


「でもね、恋愛を禁止してるわけじゃない。好きな人がいたっていいのよ。あなたの青春を謳歌して、それから仕事としてマザーを選んでくれたらいい。それだけの重荷を背負わそうとしているのだもの、私たちは。それまでのサポートは精一杯させてもらうから」


 赤ちゃんが、とても可愛かった。この世の善いものを全て詰め込んで生き物にしてしまったような、希望の塊のようだった。それを守り育てるシズカさんは美しく、自分もこうなれたらと思えた。

 でも、私はそれを真生さんから与えられたいのだ。好きな人に、そうさせられたいのだ。


 ——でも言えない、麗華さんにだけは。



*   *   *



 夏期休暇があけて、また学園内が活気付き日常が帰ってきた。男性たちは島に居られる期間の後半に入ったことから仕事や研究が佳境へ入る。男子学生たちも同じように前にも増して忙しそうに見えた。

そんな中、あの天使はカフェテラスの椅子の背を抱え込むように座り、庭の手入れの用意をする私を手伝うでもなく、働く私を眺めながらぼやき続けている。


「レオくんはみんなみたいに、なんかやることないの?」

「僕は遥についてきただけだから、別にこの島でやらなきゃいけないことなんてないからね。本当にみんなお気の毒」

「だからって、私に愚痴を言いに来なくたって、マリヤとおしゃべりしてればいいじゃない」

「それがマリヤ最近ずーっと勉強してて遊んでくんないんだもん」

「……だから、寮に戻ってくるのも遅いんだ」

「遥は本島に戻ってから、さらなる立身出世のために多忙の毎日だし、暇そうにしてるの君しかいないんだよね」

「これが暇に見える?だったらこれから庭の雑草抜くの手伝ってよ」

「そんなの後輩か誰かにやらせなよ」

「私が頼まれたんだから、私の仕事なの。暇なら手を貸してよ」

「えー、やだよ。日焼けしちゃうじゃない。君も遊んでくれないならもういいよーだ」


 可愛く拗ねて見せながら帰って行くレオくんは放っておいて、私はつばの広い帽子をかぶりなおし、ホースと竹ほうきを抱えてカフェテラスから庭へ出る。真生さんが世話を続けて居た小さなあの庭園だ。休暇があけてから研究が忙しくなった真生さんからどうしても来られない時はと頼まれた。でも、仕事は簡単ですぐ済むものばかりで、水やりと雑草抜きとハーブ類の間引きなどだけだ。

 最初は会える機会が少なくなるということで少しへこんだのだが、このお手伝いを引き受けたおかげでアドレスを交換したため、頻繁に連絡を取り合えるようになった。

 仕事の用事だけだったのが、おはよう、おやすみなさいの挨拶から、庭掃除が済んでから寮へ帰る途中に見た綺麗な夕日や、月の綺麗な夜、どんな些細なこともメールで伝えると、丁寧な返事が返ってきた。

 前よりずっと真生さんが生活の一部になってくるように感じた。真生さんもそんな風に思ってくれていたならいいのにと思った。


 そんなある日、ホースで庭に水をやりをしていると、誰かがひょいと後ろからそれを取り上げ、さらに高いところから広範囲へ水を行き渡らせる。驚いて下から見上げると水のアーチの向こうへ虹がかかり、無邪気に笑う鷹司くんがいた。

 あの日から口もきいていなかったが、登場の仕方からパーフェクトな王子様で、久しぶりに間近で見るとやはりどきりとしてしまう。が、心のどこかが真生さんではなかったことを残念がっているのも感じていた。


「手伝うよ。高いところからまく方が効率いいでしょ」


 鷹司くんは日焼けをして、ますます男っぷりが上がっていた。


「すごい、真っ黒。どこか行ったの?」

「うん、休暇使って南国の別荘にね。来年はいつきちゃんも招待したいな」


 そう言いながら屈託無い笑顔で私を見下ろす。色々ある前の鷹司くんに戻ったように陽気な様子に少しホッとした


「ありがとね」

「え、それって誘ってもいいってこと?」

「庭掃除のお手伝い」

「あ、こっちね。構いませんよ。いつきちゃんとゆっくり話したかったんだ」

「……うん」


 私もジョウロを持ってきて、鉢植えの花に水やる。どちらともなくお互い声の届く距離で作業をする。顔を付き合わせると言えることも言えなくなる気がしていたからだ。


「親父とね、いつきちゃんの話になったよ」

「……え?」

「これまで見た女性の誰よりもまっすぐで強い人でしたって報告しといた」

「そ、そう」

「この歳でそういう性分の女は気が強くなるから苦労するぞって言われたよ」

「悪かったですねっ」


 私はジョウロの水を足元に引っ掛けてやると、鷹司くんは笑いながら飛び退いた。


「違う、喧嘩を売ってるわけじゃないんだ。俺はね、苦労したいって親父に言ったよ」

「……は?」

「いつきちゃんのことなら、苦労したい。だから、仲直りしたくて……今日は来たんだ。俺はもうすぐ本島に帰らなきゃいけない。さすがの俺でも来年来られる保証もない。次に会えるのは君が卒業して本島へ来ることになってからだろうけど、それまでに君にマザーになられてしまったら、それこそおいそれと会えなくなってしまうだろう。だから、気まずいままこの島を去りたくないんだ」


 長い前髪の間からまっすぐな目でそう言われ、私もハッと気がついた。そうだ、私自身も、みんなとこうしていられる時間はもう少ないのだ。


「まずは、俺と、友達になってくれないかな」

「……友達だと、ずっと私は思ってるよ」


 鷹司くんは一瞬言葉を詰まらせ、少し悲しそうに笑う。


「まずはと、言ったろう」

「どういうこと?」

「じゃあ、手始めに、遥って名前で呼んでくれない?」

「え!?」

「レオのことだって名前で呼んでるじゃないか。俺だっていつまでも鷹司くんでは寂しい」


 そう言って、私の高さまで膝をかがめて耳をこちらへ傾ける。黒い髪がさらりと音を立てるように流れた。


「ほら、言って」

「は、はっ……」


 妙な汗が背筋を流れる。が、鷹司くんが歩み寄ってくれようとしているのだから、友情と誠意にはきちんと答えねばならない。私は絞り出すように「遥……くん」と呟くと、彼はホースを投げ出し私の手を取り飛び上がって喜んだ。


「すげえ、なにこれ! 思ってた以上に嬉しい、俺!」

「ちょ、遥くん……! ホースの水が……!!」

「うわ、やばい……!!」


 水圧に任せてホースが上下にのたうち回り、私たちの足元が容赦なく濡らされる。ホースを捕まえようとすると、はしゃぐ遥くんにその手を捕まれ邪魔をされ、やがて私のスカートも遥くんのスラックスもずぶ濡れになった。

 遥くんのテンションも下がらず、もうどうにでもなれと思い始めた頃、ホースの水がピタリと止まり、不思議に思って蛇口の方を見やると真生さんが蛇口を止めてくれたところだった。


「こら、なに遊んでんの」


 厳しく言っているつもりだろうが怒り慣れてないのがすぐわかる。声に圧がなく優しい。その姿が視界に入るだけで、身体中の血が沸騰するような気がした。


「あ、ごめんなさい……」

「もうー。いつきちゃんのこと信用して任せてたのに。こんなびしょびしょにして……」

「違うんです、あの……」

「僕が手伝っているうちにふざけてしまって。彼女は毎日熱心に手入れをやってますよ」


 私が言い訳をする前に、遥くんがいつもの生徒会用の顔に戻り誠実に謝罪をするので、真生さんはあっという間に許してしまった。


「この様子を見れば、大事にしててくれたことはすぐわかるよ。今日は可愛い花の種が手に入ったからね、植えておこうかなと思って来たんだ。いつきちゃん、これからもこの子たち水やり頼むね」


 作業着のポケットから種を包んだ布を大切そうに取り出し、私に差し出した。みんなで一緒に植えようという話しになった時、遥くんの手帳へ生徒会からの呼び出しがかかり、遥くんは何度も行かないと駄々をこねた。

 そんなに園芸が好きだったっけ? この人。生徒会の仕事を放棄するようなことは絶対にしないと思っていたけれど。行かないわけにもいかないので、レオくんを呼ぶぞと脅すと、渋々庭を後にして生徒会室へ向かったのだった。


「あはは、いつきちゃんと一緒に居たかったんじゃないかな」


 真生さんは木陰が差し込む涼しそうなところへ土を掘り、小さな花壇を作りながら言った。


「彼は素直な子だね。俺があのくらいの年の時は女の人と目を合わせるだけで緊張で声も出なかったものだけど」

「お姉さんいるのに?」

「姉さんは成人してから会うようになったからね」


 苦土石灰を混ぜながらせっせと花壇用の土を作りながら真生さんは話す。いつも本当に嬉しそうに作業をしていて、その横顔を見るだけで私の心の大事な部分が満たされていくような気がする。


「同学年の女の子なんて喋ったこともなかったし、こうして大人になったって苦手だよ。だから堂々と女の子たちと渡り合ってる彼はすごいよ、本当に」

「そんなこと言って……お付き合いしてる人とか、いないんですか?」


 今、私が一番知りたいことをしれっとなんでもないことのように聞いてみる。きっと、こうして嘘が上手になっていくんだろうなと頭の片隅で思った。真生さんは、たははと笑いながら土をかき混ぜる。


「俺はそういうの、てんで苦手でね。草木を相手にしてる方が性に合う。妙な緊張しなくて済むし」

「でも、私とは普通におしゃべりしてくれるじゃないですか」

「だって君は……」

「私は女の人ですよ?」


 精一杯冗談交じりに私は言ったのは、真生さんを怖がらせたくなかったからだけど。

 だって君は……の、それから先を言わせてしまうわけにはいかなかった。真生さんは何も答えず気まずそうに少しはにかむ。それから土を作り終わるとゴム手袋を外し、種を取り出して私にも分け与えてくれた。


「かすみ草という花だよ。小さくて、白くて、可愛い花がたくさんたくさん咲くんだ。うまく育てば来年の春にはこの辺り一面が霞がかかったように……」


 そう言って、一瞬黙る。何もないそこに、かすみ草畑が見えているのだろう。自分は見ることができない場所に、咲き誇る花を。


「楽しみです」

「乾燥を好む子だから、ある程度大きくなったら水やりはもうしなくていいからね」

「はい、承知しました」

「うん」


 真生さんは指で土の上へガイドを引いていき、それをなぞるように種を撒いていった。二人して四つん這いになり、撒いた種の上を撫でるようにして優しく土をかけていく。しばらくの間、その作業は続いた。温かくて柔らかくてふわふわの土を撫で続けていた。

 ああ、私は今、真生さんと命を撒いているのだ。キラキラと木漏れ日が私たちの手の甲の上を踊る。横で真生さんの作業をする息遣いが聞こえる。動くたびに喉からこぼれ出る吐息一つ聞き逃さなないように私の耳が敏感になっている。

 そして、ふと、麗華さんの言葉を思い出し、これまでとこの先のありとあらゆる降りかかってくるだろう絶望と幸福がこの場に一緒くたにあるような気がして、私は、たまらなくなったのだ。


 ふと頭が近づいたその瞬間、すがるように真生さんへ顔を近づけて、唇を重ねた。

 その熱くてカラカラに乾いた唇にさらに自分の唇を押し付けると、少しだけ向こうに湿った粘膜と吐息の気配を見つける。もっと欲しいと欲が出た瞬間、引き剥がされた。


 はっと我にかえったような思いがした。真生さんに焦点が合い、私たちは見つめ合う。が、真生さんは恐ろしいものを見るような、泣きそうな目をして私を見ていた。


(——傷つけた!)


 そう思った瞬間、謝ろうとしたがもう遅かった。真生さんはもう私と目を合わせることはなく、淡々と作業を続け、道具を片付け、手伝ってくれてありがとうと言うと、さっさと逃げるように帰っていってしまった。


 まっさらな花壇を後にして、怒ることも、叱ることも、冗談にすることもせず、その背中は私を無いものにしてしまっていた。

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