第4話ギルドとランク

街までの道のりで俺とシステアはアリスから先の盗賊が言っていたギルドとは何か?ランクとは何か?ということを聞くことにした。

「アリスさん」

「アリスでいいわ」

「じゃあアリス。ギルドとランクって何なんだ?」

俺がギルドとランクについて聞いたときアリスはすごくびっくりした顔をしていた。

「和人、ギルドとランクのこと知らないの?」

「あぁ知らない。俺とこいつは別のせ」

俺が別の世界から来たことを言おうとしたらシステアが横から口を挟んできた。

「この人さっき頭ぶつけて記憶が少し飛んでしまったみたいで…」

するとアリスは申し訳なさそうな顔をしていた。



「なんであんな嘘をついたんだ?普通に別の世界から転生されたって言えばいいだろ」

俺はシステアの耳元で言った。

「だめですよ。別の世界から来たということが知られたら、和人さんの体バラバラに爆発するので」

あぁそういうことね。なら別の世界から来たなんて言えないな。っておい!今なんて言った?別の世界から来たことが知られたら俺の体が爆発するだって?そんなこと初耳だぞ!このくそ自称神め。

俺はシステアの頭を強く握りながらアリスとの会話に戻った。

「痛い痛い痛いです」

システアの発言はしばらく無視だ。

「システアさん大丈夫ですか?すごく痛がっているようですが」

「大丈夫大丈夫。ただの頭のマッサージだから。ところで記憶無くしてしまってギルドとランクのことわからないから、教えてくれないか?」

「わかりました。ギルドとは…」

アリスはギルドとランクのことについて説明を始めてくれた。


ギルドとは多くの魔導士が所属していて、依頼を達成することで報酬を得る集団。

ギルドには大きく二つの種類が存在する。一つは表ギルド、大体の依頼は魔物の討伐などである。もう一つは裏ギルド、多くの依頼が人の殺害や窃盗などである。

アリスは表ギルドの魔導士だそうだ。さっきも魔物の討伐を一人でしてきたらしい。

ランクとはランクチェッカーという魔道道具で測定できる強さを表す数字。

ランクは10段階で、より数字が高い方が強いとされている。

アリスのランクは6らしい。ちなみに今発見されている最高ランクは9らしい。アリスのギルドのマスターとアリスのいる国の騎士団団長の二人だそうだ。


ギルドの話とランクの話を聞き終わったところで大きな国が見えてきた。

「あの国が私のギルドがある国」

国が見えた瞬間アリスは街の方向を指さし、笑顔で俺とシステアに言ってきた。





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一度生きるのをやめた俺の異世界生活 増田ユウキ @masuda-yuuki

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