第2話 初めて
起きた、いつもとおんなじ部屋、汚い訳でも綺麗な訳でもない。
手紙が来ている、暇潰しに読んでみた。
(ジャパリパーク職員 求人 学歴、職歴問わず、継続して続けられる、明るいひと募集)
「なんそれ」
馬鹿馬鹿しいにも程がある、ジャパリパークと言ったらアニメの話だ、でも住所が乗ってる。
興味本意で調べた、どうやら島の住所らしい、そこをクリック、しっかりジャパリパークと書いてある。
「どゆこと?」
どうせこのまま生きてても意味ない、親の金盗んで行ってみた。
「舟で行くのか」
舟は初めて、ちょっと興奮気味。
ワイワイガヤガヤとした声が、、、聞こえて来なくもない、、どうやら本当に人が居るようだ。
「来たよー!誰か来てる!」
女の子の高い声が聞こえてきた。
舟は港に着いた、とりあえず先程の女の子を探す事にした、が、まずは船頭さんに挨拶だ。
「ありがとうございます」
舟には自分以外乗っていなかったのですぐに舟は帰って行った。
俺はそこから少し歩いた、コンビニ程度の建物があった、どうやらここで募集してるらしい。
「すいません、」
俺は建物の中に入っていった。
「手紙が届いて、住所を頼りに来てみたんですが。」
手紙の事と、仕事を探してる事を話した、すると奥から眼鏡をかけた女の人が現れた。
「手紙、、?あぁ!求人募集のやつですね!」
女の人は嬉しそうに話す、明るくてキレイな人だ。
「ならば早速こっちへ来てください!」
女の人に手を引っ張られた、なにをされるのだろうか。
「その服装だと変ですねぇ、、とりあえず着替えてください。」
制服に着替えなくちゃならない仕事らしい、まあ、動物の世話だからな。
「あれ、、?ツナギとかヤッケじゃないのか?」
とりあえず服を着替えて出る、驚いた事に半袖短パン、これじゃ噛まれたらひと溜まりもない。
「どうしてこんな露出が多い服装なんですか?」
俺は思わず聞いた、さすがにこれは変だ。
「そうですか?あっ、、もしかして寒かったりしますか?」
女の人は心配した表情で聞く。
「いえ、、、そうじゃなくて噛まれたりした時平気なのかな、、、?って」
「噛まれたり、、?そんなこと無いですよ、皆さん優しくていい子ですから!」
、、、まあ、職員さんが言うのだから噛まれる心配は無いのかも知れない、もしかしたら飼育員じゃく、係員かも知れないからな。
「さぁ!『フレンズ』の皆さんに会いに行きましょう!」
!?!?、、フレンズ?なんだよそれ、、あれはお話の中の事じゃないのか?!
「フレンズ、、、、?」
「さあさあ!こっちです!」
また手を引かれて歩く。
「ここがあなたの班の部屋ですよ!」
少し歩いた所に小屋が有った、そこが俺の働く部屋のようだ。
「わーい!終わった終わったー!」
女の子の高い声が響く、多分さっき港で聞こえてきた声と一緒だ。
「フレンズの皆さんー!今日からこの班の隊長さんになってくれる人が来ましたよー!」
女の人が皆に言う、俺は隊長になるようだ。
「さあ、皆さん自己紹介ですよ!今日からお世話になるんですからね!」
女の人が自己紹介をするよう、女の子たちに指示する。
「あの!私ドールって言います!探検隊には昨日から入ってるんですよ!」
袖無しスカートの子はドールという名前らしい、、、それに頭から獣の耳のようなものが生えている。
「私は、ミーアキャットですの、ドールのお勉強を教えていますの、」
もう一人の子はセーターを着ている、同じく獣の耳が生えている。
「あ!私もしなくちゃ、、、私はパークスタッフのミライです!」
女の人はミライという名前らしい。
「たいちょーさんの名前知りたいです!」
ドールが聞く、無邪気な小学生って感じだ。
「リョウだよ」
とりあえず答えた、ここまで元気がいいと正直、、、苦手だな。
「わーい!わーい!たいちょーさんの名前聞きました!」
本当元気がいい子だな、、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます