第11話 宣言解除

数時間前、緊急事態宣言の解除が通達されました。

その約1時間前。

絶賛休業中の職場から一本の電話。



「明日正式に決まるけど、明後日から営業再開濃厚。また明日改めて連絡する。よろしく。」



端的に言えば中身はこれだけ。

私以外の従業員にも連絡せねばならんでしょうし、お忙しいのでしょう店長様は。

下っ端従業員の私は「yes your Hainess!」と言うしかないデスネ。

まぁ勿論そんなにすんなり電話を切るわけもありません。取材記者ごっこを始めましょう。以下が概ね電話の内容になります。


私「ステップいくつとかいう、ロードマップは無視する形になるということ、ですかね?」

店長(以下店)「うん、ていうかもう、連盟(名?)からとやかくは言われないから」

私「連盟ということは、業界全体的に都知事の意向は無視する形で?」

店「とにかく、最短は明後日5月27日、明日正式に決まるから。」

私「(こいつ本当に説明下手くそだなークエスチョンに答えてねーもう5年前に諦めたわこの答え返ってこない感じでも腹立つけど)わかりました、営業時間はどうなりますか。」

店「10時〜22時、になると思う、それも明日決まる。」

私「シフト(担当フロアや勤務時間)は明日決まってから店長が決めるんですか?」

店「私君、元々のシフトでいうと出勤だよね?休みになることはないけど何かある?」

私「いえ、むしろ人手が足らなければ、再開初日からトオシ(通常より延長シフト)でも何でもやりますよ、ということはお伝えしておきたくて。」

店「わかった。それも明日決まるからまた連絡する。」

私「了解です、では連絡お待ちしてます。失礼します。」



一パチンコスロット好きの皆さん、上記の通りです。

貴方の通うパチンコ店さんも、こんなに場当たり的に、一方的に、詳細説明もなく、営業方針が決まることがあるのです。

少なくとも東京都墨田区の片隅にあるパチンコ店はこうして再開日が決まるそうですよ。


一ホールの意思でもなく、お上の示した手順でもなく、「周り(周辺半径数キロ先程度)と足並を揃えるために」営業を再開するそうです。

どうせ揃えるなら、北朝鮮のマスゲームレベルで都全体とかでやってくれれば此方も従い甲斐があるんですがね。

乱すにしろ揃えるにしろ、なんと中途半端な対応か。

これでも一応地域で上位を争ってるようなお店何ですから困ったもんです。

あとそんな日和見の店が再開初日に出すわけねぇわな。



因みに27日は水曜日ですので、休業前は水に関わるエビとかアンコウとか黄色髪の女の子とか緑髪のマッチョとかが出てくるヤツを沢山のお客様が打たれていましたよ。

勿論私のような下っ端が真実を知る由もありませんが。


酔いどれの戯言失礼いたしました。




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