最終話 それからの「あの頃少女」後編

「あの頃少女」後日談、後編です。


 ***


 第5話 少女漫画に恋をして


『りぼん』少女は、それから『花とゆめ』に移っていきます。

『花とゆめ』では川原泉先生の作品の主人公に惚れ込む。

 こうありたい理想像です。


 あとは和田慎二先生「超少女明日香」シリーズ、「ピグマリオ」「スケバン刑事」や柴田昌弘先生「赤い牙」シリーズ、美内すずえ先生の「ガラスの仮面」も夢中で読みました。


 漫画には今もだけど小説やエッセイ、詩などと同じように生きることについて、沢山考えさせられて教えてもらった気がします。


『マーガレット』や『プリンセス』も勿論、読んでいました。「王家の紋章」「悪魔の花嫁」とか懐かしいなぁ。


 それから少年漫画にも手を伸ばし。

「ジョジョの奇妙な冒険」の初回とか、貴重なものをリアルで読めた幸せ。

「うしおととら」「からくりサーカス」「HUNTER × HUNTER」とかもね。

 もちろん、「銀魂」も!


『ジャンプ』『マガジン』……雑誌を買ってはないけど、未だに漫画現役で読んでます。

 引退予定は、ありません(笑)


 *


 第6話 図書館少女と色々美術部


 図書館には本当にお世話になりました。

 自慢じゃないけど(といいつつ自慢する(笑))

 小、中、高と図書館貸し出し、断トツ一位を守り通してましたからね。


 残念なことに大人になってからの方が近くに図書館がないので、もっぱら古本屋さんを利用して購入パターンになりました。

 最近ではWeb小説なども読むことができるので有難いですね。

 でも紙の本も好きだから、本はなかなか減りません。


 それから美術部。

 中学校の美術部は本当に設備が整っていて、色々な貴重な体験をさせて貰えました。

 楽しかったなぁ。

 でも、このわたしの母校、今は統合されてしまって無くなったのです。

 校名も変わりました。

 これは仕方ないのかもしれないけど、やっぱり寂しい。

 あの美術部の西日のあたる部室が、今でも思い出されます。


 *


 第7話 坂道途中の駄菓子屋さん


 この駄菓子屋さんのことは他でも書いたので、読んでくださった方もいるかもですね。


 そして、このわたしの母校の高校も移転しまして、今は昔の場所にはありません

 駄菓子屋さんももう、随分前にお店を閉められたと卒業後の風の便りで聞きました。


 自分が歳を重ねていくことで切なくなるのは、こういうことなんだなぁと思います。

 でも、本当にしみじみと楽しかった。

 得がたい青春の日々でした。


 *


 不思議な気がしています。

 わたしという人間の中身は、あの頃と変わっていないつもりだけど、それでも、やっぱり変わっているのでしょうね。


 景色も変わりました。

 無くなったもの、移っていったもの。

 整えられて開けていった場所。


 けれども、わたし自身は今も、目を瞑れば、あの風景の中にいる様な気がするのです。

 懐かしくて今では無い場所や、もういない人達のいる、あの頃。


 あの頃少女は、わたしのココロの隅っこに、今も膝を抱えています。

 わたしは彼女の頭を撫でながら、時々あの頃の話をするのです。

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