可愛い黛玉
黛玉はその後、十歳になると中原シティ高等女学校のロリータ課程に入学しました。
入学式に立ち会った二人に、
「妙玉お母さま、二娘お母さま、それではここで」
黛玉はかなり大人びた物言いをする美少女に育ちました。
「気を付けるのよ、お休みには必ず帰ってくるのよ」
中原シティ高等女学校は全寮制、ロリータ課程と言えど寄宿舎生活なのです。
二娘が、
「貴女がいないとさみしいわ……でも、よくここまで育ってくれました……」
「二娘お母さま、黛玉はお母さまたちとご一緒に娘娘(にゃんにゃん)様にお仕えするのが望みなのです、その為にこの学校で色々と学びます」
とても十歳とは思えぬ物言い、妙玉と李二娘はかなりしっかりと娘を躾たようです。
妙玉が、
「ところで黛玉、ロリータ課程では夜毎のことは教えないと聞いていますが、何時も娘娘(にゃんにゃん)様に身を捧げるための努力は怠ってはいけませんよ」
おかしな会話が交わされていますが、パープルトルマリンの二人の家庭に育った黛玉さん、なんの疑問も感じてはいません。
ハレムの世界では極めて真っ当な会話なのです。
黛玉さんは中原シティ高等女学校で一号生徒となり、のちに側女となり、将来は夫人から佳人になろうと噂されている様です。
FIN
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます