敵討ち準備
娘娘(にゃんにゃん)さん、千秋さんが勝てるように色々と考えているようです。
盗賊団の首領は心意六合拳の達人だったのです。
……まぁ発剄など、リング持ちには効かないから後は打撃だけよね……少林拳の流れではないのでその点は救いよね……
打撃戦格闘ならムエタイが最強……配下の女ならナックルダスターを使えば一撃よね……
二人がぼこぼこになっていれば、首領も接近戦は慎重になるはず……
アパッチ・リボルバーなんてどうかしらね、いやまずいか……
最初から銃にすれば良い話……
じゃあリボルバーをなくしたらどうかしら……スペツナズ・ナイフみたいに刀身の射出が可能なナイフ……
握りの部分にナックルを融合させればいいのよね……
刃と握りの関係は順手がいいわね……これなら手裏剣より飛距離が出せる……
うふふ……いいじゃないの……圧縮空気の変わりにナノマシンなんてね……
ナックル・スペツナズ・ナイフ……いいわ……ウイッチさんの中には拳で話そうなんて女も多々いるし……
ウイッチ用のナイフに採用♪私も使おうかしら♪
そうだ!異空間倉庫を使って、連続射出なんてのも組み込んじゃいましょう♪……
後日、このナックル・スペツナズ・ナイフは、ウイッチさんのカタログに載ったのです。
さらに、ニーパッド(膝あて)とエルボーパッド(肘あて)なんてものを作っているヴィーナスさんです。
……爆薬の代わりをナノマシンでさせてと……装着者への反動は無効……装着者の思考に連動させて……
千秋さんはムエタイですからね……膝蹴り、肘打ちなんて使うはず……
可愛い千秋さんに怪我などさせられないわ!
威力はどうしましょうかね……相手を消し飛ばしてもいいけど……今回はね……
衝撃の強さに連動させますか……
これもいい出来よね♪
あとで専用のボディアーマーなんて作ろうかしら。
いいじゃない♪ビクトリアさんなんか喜びそうよね……
この二つの防具、かなり凶悪な仕様ですよ……形状は普通ですが薄い超々ジュラルミン製で、信じられないことに爆発反応装甲のような機能が組み込まれているようです。
これも後日、ウイッチさんのカタログに載ったようです。
それ以外の胸あて、脛あてなどはカタログに載りませんでした。
美女の裸身に白銀に輝く超々ジュラルミン製の防具……
ヴィーナスさんの妄想ですが、胸部装甲などはオーダーメイドにならざる得ないので大変なのです。
ある日、中原三宮のチーフウェイティングメイドであるアイハンさんに呼ばれた千秋さん。
「崔千秋、ウマイ様よりの下賜です、これを使い本懐を遂げなさい」
アイハンさんは基本的にはエルゲネコン蒼天宮の女ですから、ヴィーナスさんをウマイと呼ぶようです。
千秋はナックル・スペツナズ・ナイフを渡されたのです。
「ウマイ様がおっしゃるには、貴女の敵である盗賊団の首領は心意六合拳の達人」
「その配下の二人の女も同じく心意六合拳の使い手とのこと」
「せっかく貴女が敵討ちを願っているのだから、叶えさよとのお心である」
「まともに戦っては配下の二人はともかく、首領には貴女の技量ではかなわないだろうと、おっしゃられている、そこで……」
アイハンさんは、ウマイ様の考えを伝えたのです。
「私もこれなら勝てると思う、かなり悪辣とも思うが、盗賊団相手に綺麗事など必要ない」
崔千秋は納得、ナックル・スペツナズ・ナイフを両手に持ち、これもウマイ様お手製のニーパッド(膝あて)とエルボーパッド(肘あて)を装着しています。
「使いこなせますか?」
「装着した瞬間に使い方が分かります」
「インストールと呼ばれるウマイ様のお力です」
「では行きますか、敵討ちに」
「まずは配下の女の一人のいる場所に」
アイハンさん、ヴィーナスさんに、千秋の敵討ちを手引きをお願いされていたようです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます