第二章 李二娘の物語 パープルトルマリンの家庭

妙玉(みょうぎょく)様のご出産


 西岳崋山白雲宮の女官、李二娘は、『ウェイティングメイド』妙玉とイチャイチャ公認の仲、二人はパープルトルマリンという、きわめて珍しい紫石をつけている。


 李二娘は妙玉のためなら何でもする。

 幼い頃よりそのように育てられた。


 そして妙玉は李二娘の子を懐妊、玉のような女の子が生まれた。

 ネットワークの科学の力で、単性生殖が可能ゆえである。


 慣れぬ子育てに、二人は右往左往……さらに妙玉の母乳の出が悪い……困った李二娘は、母乳マッサージなど……


     * * * * *


 西岳崋山白雲宮の、『ウェイティングメイド』妙玉は身ごもっている。

 相手は西岳崋山白雲宮の女官、李二娘、二人は女同性恋者、つまりレスビアン。


 王母娘娘(わんむーにゃんにゃん)の女婢になるとき、娘娘(にゃんにゃん)が二人の想いを考慮し、妙玉に李二娘を受け入れるように命じ、既婚の扱いとして、二人を女婢としたのである。


 もともと李二娘は、妙玉つきの侍女として、幼き頃より育てられた。

 そのため妙玉の目が見えなくなり、見るも無残な容姿になっても、支えるために身を売り、尽くしていた女。


 誰とも知れない男の子供を身ごもり、王母娘娘(わんむーにゃんにゃん)に堕胎してもらった。

 妙玉もその事実を知り、李二娘を受け入れたのである。


 そして既婚扱いゆえに、王母娘娘(わんむーにゃんにゃん)の女婢であっても、二人でのイチャイチャは許されており、二人の願いにより、ネットワークの科学力を使用して、単性生殖を認められたのである。


 勿論、比類なきほどの変態女神でもある、王母娘娘(わんむーにゃんにゃん)、お腹の大きな妙玉と李二娘を並べて、散々に弄んだ訳です。


 当初、妊婦さんを抱くことに抵抗していた王母娘娘(わんむーにゃん)ことヴィーナスさんですが、このころには嬉々として、妊婦さんを抱いています。


「妙玉様、もうすぐご出産ですね、楽しみですね♪」

 こんなことを云いながら、マッサージなんてのを妙玉に対して行っている李二娘。

 妙玉は臨月、大きなお腹なのです。


「二娘……」

 

 そこへ別の女の声がします。


「私の奴隷が乳繰りあって、お仕置きが必要ね♪」

 王母娘娘(わんむーにゃんにゃん)が立っていました。


「娘娘(にゃんにゃん)様!」


 この後、妙玉と李二娘は散々に、色っぽい声を張り上げさせられました。


 王母娘娘(わんむーにゃんにゃん)さん、破廉恥なことをして帰りましたが、一応お祝いを持ってきてくれたのです。


 翌日、激しいエッチの為か、妙玉に陣痛が始まったのです。

 李二娘は甲斐甲斐しく手助けなどしています、いわゆる産婆状態ですね。


 西岳崋山白雲宮の女たちも、妙玉出産の手伝いに動員され、大変な騒動です。


 妙玉さん、痛いのでしょうね、死ぬとかなんとかいっています。

「妙玉様、力んで!」


 もう妙玉さん、なにも考えられないのでしょうね、いうとおりにしています。

 

 そしてやっと産声が、産室に響いたのです。



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