『小さなお話し』 その21の2
ごき・シーザー教授と、ごき・コーネリアス助手は、愛犬トラッシーと、愛にゃんジェニファーに荷物を積み、町を出た。
しばらく歩くと、切り立った峠に出る。
ここには、古い、『ひと』、たちが作った工場の遺跡があるのだが、政府は公表を避けていた。
古いと言っても、たかだか、数百年であり、なぜ、そんな短期間に、これほど激変したかは、わからなかった。
むかしのごきは、あきらかに、知っていたらしいのだが。
英雄『ごき大将』の伝説は、数多く知られているが、事実と虚構がないまぜになっているのは明らかなのだが、政府は調べたがらない。
政府科学省の、ごき・アーベー・ツェーデー教授は、頑固な古典派学派の大物であり、進歩的な、ごき・シーザー教授とは仲が悪かった。
今回の調査旅行の許可も、出る見込みはなかったのだが、なぜか、昨日になって、急に許可されたのである。
『どうせ、ろくなこと、考えてないさ。』
シーザー教授は、弟子に言った。
『きみは、行かないほうが、いい。刺客が出るに決まってるさ。』
『いえ、だから、ごき拳法7段の、ぼくが、あなたを守るのです。』
『ば〰️〰️か。光線銃レーザーで撃たれたら、おしまいだ。』
『大丈夫です。ぼくらには、アンチレーザー銃がある。』
『君の恋人の、ごき・シーラ博士が作ったんだろ。』
『ええ、レーザー光を検出すると、それを、打ち消す波長を出します。効くはずです。』
『ま、使わずに、すまそうや。』
ふたごきは、峠を越えた。
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