【児童虐待】野田小四女児虐待死 判決【自己愛性パーソナリティ障害】

 3/19に、千葉地裁にて判決が言い渡された。懲役16年である。


 被告本人は、結局、虐待の事実を認めることはなかった。

 これは、自己弁護などではなく、恐らく本気でそう信じ込んでいる。或いは、信じ込もうとしている。


『相手のためにやった』

『相手が悪い』

『教育のため』

『根性を叩き直す』

『努力が足りない』などなど。



 あくまで、しつけや教育のためであり、悪いのは相手である。自分は悪くない。ちょっとやり過ぎたかもしれないけど、運が悪かっただけだ。

 自分はこんなに努力しているのに、相手はそれが足りない。

 ブラック企業のハラスメントやストーカーでも、よくあるパターンである。


 この事件では、児相の対応が問題となった。


 私も経験があるが、自己愛性ブラックが、自己愛憤怒で常軌を逸したキレ方をされると、確かに恐ろしい。

 彼らは自分の要求が通らないことを、『敗北』とみなす。そういった事態には、幼く不安定な精神が耐えられないので、正に命がけで自身の要求を通そうとする。


 しかし、幾ら相手がキレまくっているとはいえ、プロの男が三人で対応して、DV野郎一人に屈服してしまうというのは理解に苦しむ。

 立場上、強硬策を執れないというのもわかるが(個人的には、多少ボコってもいいとは思うんですけど)、元々そういった連中を相手にするのが仕事のはずで、やる時はやるという姿勢だけでも見せておかないと却って危険なのだ。非暴力主義も考え物である。


 自己愛性ブラックは、恐ろしいのは表面だけで、その内面はガラスのように脆い。

 もしかしたら、内面が弱ければ弱いほど、外面だけが強力になるのかもしれない。

 それは重たい鎧のようなものなのだ。

 よって、怖がる必要は皆無だ。

 彼らは反撃されると、意外と脆い。

 鎧の隙間から、ちょっと小突いてやれば、意外とすぐに崩れるかもしれない。


 自己愛性ブラックは、『勝利』、『正しさ』、『優秀さ』などに執着する。

 よって、直面化するのであれば、その逆を衝けばいい。

 『失敗した』『負けた』『間違っている』などのワードを突き付け、相手が劣っている点を探して、そこを攻撃する訳だ。

 恐らく、一瞬ブチ切れるだろうが、その後戦意を喪失する。多分。


 強硬策が執れないなら、彼らの自尊心を傷つけないように、上手くおだてながら、要求をかわすしかない。


 自己愛性ブラックと関わる人々は、覚えておいてほしい。


 まあ個人的には、コフートの『共感』よりカーンバーグの『直面化』の方が楽しそうだよね。


 実行する時は自己責任でお願いします。

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