第2話 先輩の家
私は今、母親と喧嘩して家出している最中です。
しかも行く所がないからどうしようと
考えている最中でもあります。
そんな時、私は以前から知り合いの先輩の
事を思い出します。
確か先輩のお名前は
年齢24歳で梔子家の令嬢です。
これから綾子先輩の所へ尋ねてみましょう。
早速、私は綾子先輩の家に行く事にします。
綾子先輩の家はここから近いので歩きでも
すぐに着くと思います。
少し歩くと綾子先輩の家に到着します。
「大きなお屋敷」
私はインターホンを鳴らすと聞いた事のある
声がするのでした。
「どちら様でしょうか?」
「綾子先輩、私です、雪です」
「あらっ、雪じゃないの」
「当然の事ですいませんが、私を当分この家に
居させて下さい」
「えっ? どういう事ですか?」
「とりあえず中に入れて下さい」
「そうでしたね、ごめんなさい」
私は梔子家に入ると玄関まで行って綾子先輩と
合流します。
「綾子先輩、こんにちわ」
「雪、こんにちわ」
私は玄関で靴を脱いで揃えると上がります。
「私のお部屋に行きましょう」
「はい」
私は綾子先輩の後について行きます。
綾子先輩のお部屋に到着すると私は驚きます。
「わぁ~、すごく素敵なお部屋ですね」
「ふふっ、ありがとう、雪」
「さっ、椅子に座ってね」
「はい」
私は高そうな椅子に座ると綾子先輩に声をかけるのです。
「ごめんなさいです、突然お邪魔して」
「いえっ、気にしないで」
「はい」
「それよりもさっき言ってたここに居させてというのは
どういう事なの?」
「それがですね…………」
今まで起きた事を綾子先輩に説明するのでした。
「喧嘩して家出したから、ここに居させて欲しいって事ね」
「はい、ダメですか?」
「いいけれど、ちゃんと時が来たら仲直りするのよ」
「はい」
「では私のお部屋に居ていいからね」
「はい、ありがとうございます」
私はこれでここに居れる事が出来るのでまずは一安心です。
ホッとしているけれど、まだ不安はあります。
それでも綾子先輩と居ればきっと何も心配要りませんね。
私は私でするべき事をすればいいだけですよね。
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