家出した私は先輩の家に逃げ込んだ!~そこは愛の巣窟だった~

一ノ瀬 彩音

第1話 家出

私事、七瀬雪ナナセユキは年齢20歳。

職業OLです。


今、私は自室でのんびりと過ごしているのですけど、

特にする事もございません。


今日お仕事もお休みでゆったりのんびりと出来るので

嬉しいです。


しかし、ドアがノックされて誰かなって思うと

母親がお部屋の中に入って来るのです。


「あっ、お母さんどうしたの?」


「雪、貴方ね、お母さんが楽しみにしていた

デザート食べたでしょ?」


「うん、美味しそうだから食べたよ」


「もう子供じゃないんだし、やめなさい」


「嫌よっ」


「親に向かってその口の利き方は何なの」


「謝らないよ」


「!!」


お母さんは私の傍に来ると私の頬を掴んで

引っ張ってくるのでした。


「痛いよ、やめて」


「じゃあ、勝手に人の食べ物食べないって

約束しなさい」


「嫌よ」


「雪!」


母親は怒っているけれど、私は怖くありません。


「お父さんに言いつけるよ」


「勝手にすればいいじゃない」


「雪ったらどうしてそういう事を言うの」


「知りません」


「雪! 怒りますよ?」


「お母さん何て怖くないよ」


次の瞬間。


母親は私の頬を叩いてくるのでした。


「痛いじゃないっ!」


「雪が悪いんでしょ」


「お母さんの馬鹿! 知らない!」


私はお部屋から出ると玄関まで行って靴を履いて

扉を開けて外へ出ます。


「お母さんの馬鹿ぁ~!」


私は母親と喧嘩して家出した事になります。


家出をした私は何処にも行く当てがありません。


どうすればいいのかもわからないので困っています。


まずはこれからの事を考えないといけないですよね。


喧嘩しているせいで実家には帰れないし、

どうしようかな。


私は私なりに一生懸命考えています。

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