棘棘

白昼夢を連れ

正午きっかりに

通り過ぎた環状線は

当たり前の日々を線路に敷いた

繰り返す残像

ぶり返す感情

世の理想を現像するまでの

存在意義

おどおどと

問いかけるまで

おどけてみせてよ


棘棘おどろおどろの世は一代よ

せめて頭抱えて踊ろうや

パッと消えちゃった 真っ白い花など

どこか忘却へ 放りまして

踊ろ踊ろと日の沈む先

目についた晴れ間は

離れない

棘棘おどろおどろの世は一代よ

せめて頭抱えて踊ろうや

サッと取り下げた 真っ黒い根本も

どこか忘却へ 放りまして

踊ろおどろと日の沈むさき

目についた晴れ間は

は慣れない





―――――――――解説―――――――――

自暴自棄それだけ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る