第4話【初任務】

「さて、クエストの内容はどうかなぁ」


【ユヨンを人数分集める】


 私たちはクエスト内容を書かれた紙を見てユヨン?何それ、美味しいの?と言わんばかりに私はそれを知らなかった。


「ねぇ、ユヨンって何なのか知っているの?」


「拙者も知らぬぞ」


 スネ夫が私と海に尋ねたが、私は知らず、首を横に振る、そして海は声に出して答えた

 どうやら、私たち全員知らないようだ。


「これってまさか地球にないものじゃない?」


「そうなるわね、場所も知らないし、聞いてみた方がいいと思う」


 スネ夫はそもそも地球にないのではないと考えた。

 私も同じ意見だ。クエストで提出するように書かれている、ならば策を考えざるおえない、今は誰かに訊くことが1番だと思った。


「まぁ、そうだねぇ」


 そして、色々尋ねてみるとユヨンはポーションの材料の一つらしい、大きく咲く赤い花の中に琥珀に似たものがユヨンだそうだ。

 その花は青い葉っぱが咲く木の近くにあるらしい、聞く限り北門から出て歩いて20分の場所当たりに多くあるらしい。

 だが日も暗くなってきていて、探検は無理の様だった。

 夕ご飯の時間帯であり、人が多く露店とかが見えてきた。その中の1つ串焼き屋で、串焼きを買って、食べて胃を膨らました。

 そして私たちは手短な宿を探した。


「あのぉ、3人5泊何ネリーですか?」


「500ネリーだよ」


 私たちはヒソヒソ話を始める。


「どう?良い宿だし適正価格だとは思うが」


 冒険者組合で受付の人に前もってよい宿がないか、尋ねていた。

 そこで、宿の良さを判断するのは人それぞれだから、一概にこれが良いとは言えません、そう言っていた。

 が、宿の適正価格を前もって教えてくれたのだ。

 竜の鱗亭という、宿で風呂ーー数人が同時に入れる程度ーーもあり、1階が食堂になっていて、注文すれば、朝昼晩の食事を食べれる、人によっては夜は露店の人もいるみたいだ。


「異論無し」


「クエストだっていつ終わるか分からないし、まずは3泊した方が良いんじゃないかしら」


「そうね」


 そう決めたあとこの宿の主人に


「3泊でお願いします」


と、私が言った。


「はいよ、2階1番奥の一個手前の右側の3人部屋、お嬢ちゃんは良いのか?同じ部屋で」


「ええ、構いません」


「延長して欲しかったら言いな」


 鍵を渡されたあと私たちは2階に上がり言われた2階1番奥の一つ手前の右側のヘアに行き、各々状況報告をした。


「あちし、街に入ってきた時から気になっていたのだけど、耳がとんがっていた人いたよねぇ」


 言われてみれば、確かにいた。

 異世界的にはエルフというのだろう。


「ああ、拙者も思ったでござるよ、他にも、獣の耳や尻尾が生えていた人もいたでござるな」


「まぁ、明日も早くなるだろうし、そろそろ寝よ」


 時間は分からない、がしかし外を見ると暗くなっていたのだ。


「然り、朝の目覚めも爽快で行きたいでござる、故床に着くとしようぞ」


「そうね、寝ましょ」


 私たちはこうして1日の終わりを迎えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る