第3話 『正体を隠して活動する為に文字通り変身してみる』

 

 詠唱や刻印の法則を掴み、それを早見表として1冊の本にまとめ上げたのは俺が13歳になってからのことだった。


 この頃になるとユメハは本格的な剣術訓練としてサイオンジ公爵家の特殊な訓練を受けることになり、俺と一緒にいる時間は激減した。


 まぁ、それでも偶に突撃して来て俺に地獄の特訓を課してくるんだけど。


 ともあれ、法則を掴んだ以上は俺は魔力をあらゆる物質に変換することが可能となった。


 勿論、理論上は可能になったというだけで、本当に可能かどうかは今から確かめるのだけど。


 だが、その前に魔力を可視出来るようにするという目標を達成しなければいけない。


 相変わらず眼鏡を手に入れることは出来ていないが、それに代わる裏技を発見したのだ。


 要するに魔力を可視する刻印を刻めば良いのだから、眼鏡という間接に刻むのではなく目に――正確には瞳に直接刻み込めばいいのだ。






 普通に考えれば、それは正気を疑われるような狂気の沙汰だった。


 瞳に刻印を刻み込むということは、目の手術を麻酔なしで自分で行うようなものだ。


 更に言えば瞳に刻み込むということは瞳を傷つける行為になるわけで、普通にやれば間違いなく失明する。


 勿論、普通にやる気はないけど。


(ここに来るのも久しぶりだな)


 久しぶりに俺は深層意識に潜る。


(ちょっと広くなったかな?)


 以前は四畳半程度の広さの部屋だったが、今は十畳くらいの広さになっていた。


 何が原因かは分からないが、何かを経て俺も成長しているようだった。


(さてと)


 俺はイメージを反映させて部屋の壁に50インチの薄型液晶テレビを作り出す。


 その画面に映っているのは外の風景だ。


 正確には外の俺が左目だけを開いた状態で瞑想しているので、その左目で映した風景になる。


 そう。この数年の間に深層意識の部屋の中から外の風景を映し出すことが出来るようになっていたのだ。


 そして、この液晶テレビに刻印を刻み込めば、俺の瞳に刻印を刻み込んだのと同様の効果が見込める。


 あくまでイメージで作り出した液晶テレビなので傷を付けても俺は痛くも痒くもないし、万が一ミスをしても何度でもやり直せる。


(やるか)


 早速液晶テレビに魔力を可視する為に刻印を刻んでいく。


(常時魔力が見えるというのも疲れそうだし、オンオフ出来るようにしておくか)


 法則を掴んだ今、こんな応用も出来るようになっている。


 そうして何の問題もなく刻印は刻み終わり――現実世界に戻って左目に意識を向ける。


「おぉ~……」


 想定通りとはいえ、魔力が見えるというのは思っていたよりも感動ものだった。


 俺の左目――緑の瞳でだけ魔力が視認出来るようになった。


(その内、右目にも刻印を刻んで何か出来るようにしたいものだな)


 今は思いつかないが、その内何か必要な物を思いつくだろう。




 ◇◇◇




 詠唱と刻印の法則の掌握、魔力の視認によって魔術の習得を再開する。


 まずは基本的な初等魔術。


 以前は短い詠唱で無駄のない構成に見えたが、法則を掴んだ今となってはこれでも無駄があるし、詠唱の文法的に怪しい部分もある。


 無駄な部分を省き、怪しい文法を正しく整える。


「……点火ティンダー


 指先に魔力を集めるのにも魔力が視認出来るのでスムーズに出来るし、効率化した詠唱は魔力の消費を下げ、更に魔力の流れの淀みを解消出来たので指先に灯った小さな火は非常に安定しているように見えた。


 無駄を省き、正しい文法に整えて最適化する作業は成功のようだ。






 一通り初等魔術を最適化し、次は下級魔術を最適化しようと思ったのだが……。


「これ、使うか?」


 魔術師の中には魔力消費が大きく詠唱の長い高等魔術よりも、魔力消費が少なく詠唱の短い下級魔術を愛用している者もいると聞く。


 だが、俺から言わせてもらえば下級魔術は構成が無駄だらけで文法も滅茶苦茶だ。


 初等魔術が少し修正するだけで良かったのに対して、下級魔術――否、下級魔術から上の魔術は全て最初から作り直した方が良いレベルで無駄の塊だった。


 要するに、これを修正して最適化するくらいなら、俺が1から作った方が早いのではないか? ということだ。


「時間は掛かるが、これを基にするよりはマシだな」


 俺は既存の魔術を諦めてオリジナルの魔術を開発することにした。






 切り捨てると言っても参考になる部分はあるので、そこは拾って構成を組み上げていく。


 とは言っても最初に組み上げるのは攻撃魔術ではなく防御や補助の魔術。


 6歳の頃に毒殺され掛けたように、俺の周りは安全とは言えない。


 いつ帝位争いが激化して俺に暗殺者が向けられるか分かったものではないので、最優先で防御の魔術を組み上げる。


「とは言っても単純なシールドを張っても意味がないよな」


 俺が防ぎたいのは暗殺や毒殺なわけで、敵が現れてから発動する防御に意味はない。


 可能なら常時発動して、あらゆる厄災から俺を守れる防壁が欲しい。


「身体を透明な膜で包み込むような防壁で、あらゆる攻撃を無効化して、体外だけでなく体内にも有効な防御。ムリゲー」


 あらゆる攻撃を無効化する時点で現実的じゃないし、外からの攻撃だけではなく毒を服用しても無効化するとか意味不明だ。


 こんなのが実現出来たら、それだけで不死身を名乗れる。


「妥協して硬度の高い防御壁を纏うか?」


 だが、これでも常時発動するには消費が大き過ぎるし、一定以上の攻撃を受ければ貫かれてしまう。


 そもそも毒を無効化する効果はない。


「攻撃なら楽なんだけどなぁ」


 空間を切り裂く系の魔術を使えば相手の防御を無視出来る。


「ふむ。つまり、それの防御版を作れば良いわけだ」


 硬い壁で攻撃を防ぐのではなく、攻撃を空間を超えて何処かへ――宇宙の彼方にでも追放するようなバリア。


 これなら確かにどんな攻撃でも無効に出来る。


 事実上、無限大の攻撃に対処出来ると言っても過言ではない。


 どんな攻撃をされても別の空間へと放逐してしまうのだから。


「つっても消費魔力は馬鹿でかくなるし、常時空間系の魔術で防御するなら日常生活も危うくなるな」


 なんと言っても俺が触れる物全てを宇宙の彼方に追放してしまうので、迂闊に動くことすら出来ない。


「これそのものではなく、これに準じた便利な防壁が理想か」


 どんな攻撃でも無効に出来て、日常生活に支障がなく、かつ魔力消費が小さい物。


「無理難題」


 あちらを立てればこちらが立たず。


 全部良いとこ取りしようなんて欲張りすぎだろう。


「色々と組み合わせて継ぎ接ぎ出来ればいいのに」


 不要な部分だけ切り取って、必要な部分を張り付けていく。


「ふむ?」


 なんとなく、インスピレーションが下りてきた。


 確かに良いとこ取りは難しいし、無理に繋ぎ合わせればフランケンシュタインのように不自然な代物になってしまうが……。


「理論のすり替え」


 隣り合う2つの魔術ならば、片方に絶対防御という概念があるのならば、もう片方に理論をすり替えて同じ効果を発揮させることが出来る。


 例えば空間を別の空間につなげることで事実上無限大の攻撃を無効化出来る、という概念を無色透明で生活に支障のない膜のような防壁に理論をすり替える。


 そんなことが可能なのかと言えば、魔術の領域をちょっと踏み越えているが不可能ではないというところだろう。


 勿論、魔術の構成は面倒になるし、これに加えて毒を無効化するという魔術を組み上げて更に理論のすり替えを行う必要がある。


 否、毒だけではなくあらゆる障害を想定して無効化する魔術を編み上げる必要がある。


「……面倒臭い」


 ただでさえ魔術を踏み越えてしまうような構成なのに、色々付け足しすぎだろう。


 それに魔力消費の問題が解決されていない。


 当面は溜まりに溜まった魔力玉があるから問題ないだろうが、常に在庫が赤字というのは心理的によろしくない。


「とは言っても折角思いついたんだから構成は構築してみるか」


 とりあえず試しに作ってみることにした。






 必要なのは空間を繋げる為の魔術なので、空魔術を基に無駄を省いて文法を整えて、更に必要と思える文章を足して――【空間魔術】と言える代物に進化した。


 だがこれだけでは絶対防御は成立しないので、次は時魔術を基に無駄を省いて文法を整えて、更に必要と思える文章を足して――【時空魔術】と言える代物に進化した。


 まだ足りないので空間魔術と時空魔術を組み合わせて、整理して最適化して――【次元魔術】と言える代物を作り上げた。


 この次元魔術は時間と空間を切り裂く系の魔術で、空間と空間を距離を空けて繋げることで【転移門】を作り出すことが出来る。


 この転移門をベースに絶対防御を構築する。


 あらゆる攻撃は、この転移門を通り抜けて別の空間へと抜けていく。


 だから理論上は無限大の攻撃を無効化することが出来る。


 その無限大の攻撃を無効化するという理論だけを、別に作った透明で身体の表面を覆う膜のような結界にすり替えて絶対防御を成立させる。


 更に毒――というより状態異常を無効化する機能を得る為に光魔術をベースに無駄を省き、文章を整え、最適化して【聖魔術】と言える代物に進化させる。


 あらゆる状態異常を無効化するという効果を持つ聖魔術の理論を、先程に薄い膜の結界に更に理論をすり替える。


 これで理論的には絶対防御が完成したわけだが……。


「もうちょっと最適化出来るな」


 ベースとなるのはあくまで薄い透明な身体の表面を覆う膜のような結界。


 なので転移門と聖魔術は理論のすり替えに使う分だけ最小限に留める。


 こうして完成した絶対防御なのだが……。


「思ったより魔力の消費が低く出来たな」


 常時発動させれば溜め込んだ魔力玉を消費していくことには変わりないが、それでも思っていた程の消費ではない。


「とりあえず、これを使っておくか」


 折角なので名前を付けて【絶対防御壁イージス】とでもしておこう。






 絶対防御壁イージスのテストは次回以降にするとして、絶対防御壁イージスを作る過程で完成した空間魔術、時空魔術、次元魔術の3つは有効活用する。


 空間魔術は俺単独ではあるが転移を可能にしたし、空間魔術を制御すれば自由に物を出し入れ出来る【収納魔術アイテムボックス】が成立した。


 これに時空魔術で干渉して中の時間が停止する機能を追加する。


 更に次元魔術で干渉して中の空間が無限になるように機能を追加する。


「うん。理想の【次元収納アイテムボックス】が完成した」


 後は転移魔術と転移門を使う為に大陸のあらゆる場所に出向いて出現場所に目印マーカーを付けておく必要がある。


 適当に転移して《石の中にいる》とかになったら洒落にならない。


 その為には移動先に目印マーカーを付ける必要があるのだが、その目印マーカーをチェックする為の地図が必要になる。


「とは言っても普通の地図じゃ無理だし、幻術で作り出すのも限界があるし……そうだ」


 まだ俺には右目が空いている。


 地図を作る為の刻印を刻み込んでおこう。


地図魔術データマップ】とでも名付けるか。


 これを早速深層意識の部屋で50インチ薄型液晶テレビに刻み込んでいく。


「出来た……けどスカスカだ」


 俺の右目には地図が映っているが、俺は帝國の帝都から出たことはないので帝都周辺の地図しか成立していない。


 これから各地を回って地図を作り、色々な場所に目印マーカーを設置する必要があるだろう。


「時間が掛かりそうだな」


 そもそも転移魔術で直ぐに帰って来られるとはいえ、皇子である俺が城を留守にするのは問題がある。


「俺の意識の一部を移植した分身体でも作ってみるか」




 ◇◇◇




 魔力で作った仮初の肉体に魔術で俺の精神の一部を移した分身体を作り上げた。


「二重人格というよりセミオートでコントロールしているラジコンという方が正しいな」


 意識の一部が移植してあるので俺と繋がっているし、分身体が経験した出来事は後で俺に統合されて俺の経験になる。


 デメリットとして分身体が途中で感じた疲労や痛みなんかも俺に加算されることになる。


 あまり長時間の運用は俺の寿命を削る結果になりそうなので気を付けねば。


「最長で10日までと制限を付けておくか」


 こうして無事に分身体を作り上げて俺は……。


「……行くか」


 生まれて初めて帝都を出て、旅に出ることになった。






 旅に出ると言っておいてなんだけど、その前にもう1つ魔術が必要になった。


 転移魔術は目印マーカーなしだと有視界範囲までしか移動出来ない。


 逆に言えば有視界の範囲内であれば移動出来るわけで、折角なので遠くまで見ることが出来る魔術――望遠魔術か千里眼魔術でも開発しておくことにした。


 もう既に両目の刻印は2つ埋まってしまったので、これは純粋に魔術で作る必要がある。


 とは言っても空間系の魔術を組み合わせれば難しいことでもないので、早々に【千里眼魔術イーグルアイ】を完成させた。


 単純に遠くを見るだけの魔術なので今更苦戦することはない。


 さぁ、今度こそ出発しようと思って……。


「このままじゃ目立つよな?」


 自分の恰好が皇子の服装で、黒髪で虹彩異色症オッドアイは帝國に1人しかいないのだと気付く。


「服は……魔力で作り出せるから【服飾魔術】とでも名付けて作れるけど、俺の姿はどうしようかなぁ」


 俺はしばらく悩んで――今日の出発は延期することにした。




 ◇◇◇




「すぅ~……はぁ~……すぅ~……はぁ~……」


 数日掛けて開発した新しい魔術を試すのに俺は深呼吸をして心を落ち着けていた。


 魔術の完成度には自信があるものの、もしも失敗したら取り返しのつかなくるタイプの魔術だけに今までになく緊張する。


「……やるか」


 そして意を決して自室の姿見の前で魔術を行使する。


「ぐぅっ……!」


 俺の身体を襲った想像以上の不快感に歯を食いしばって耐え、数秒が経過する頃には不快感は綺麗サッパリ消えていた。


「どうやら……成功のようですね」


 ゆっくりと顔を上げると、目の前の姿見には黒髪ロングに黒い瞳の美少女が映っていた。


「ほぉほぉ。イメージ通りの姿ですねぇ」


 勿論、姿見に映っていたのはの姿で、この姿になったのはの魔術だ。


 うん。これって幻影を纏っているとか擬態しているとかではなく、正真正銘の【変身魔術メタモルフォーゼ】である。


 遺伝子レベルで肉体を変異させて完全に――肉体と精神を女に変身させたのだ。


 だから思考も女性寄りになっているし、女言葉も違和感がない。


「それにしても……なんという美少女」


 私好みの黒髪黒目の大和撫子風な少女をイメージしてみたとはいえ、ここまでの美少女になるとは予想していなかった。


 誰も部屋にいないことと扉に鍵が掛かっていることを確認して――ゆっくりと皇子の服を脱いで床に落としていく。


 そうして姿見の前で全裸になった私は……。


「……完璧だわ」


 スベスベの白く美しい肌を、しっとりした長い黒髪を、何より全てを魅了するような美少女顔を見てうっとりする。


 何より13歳になっても未だにスモールなサイズのユメハさんとは違って、13歳とは思えないサイズの胸部装甲が搭載されている。


「ひぃっ!」


 なんてことを考えたら遠方から悪寒が送られてきて反射的に身震いする。


 どうやら距離に関係なく、ユメハさんの勘の良さは健在らしい。


「くわばらくわばら」


 自分の芸術的な裸体を鑑賞するのはこれくらいにして、そろそろ服を作ろう。


「白やピンクでも良いけど、やっぱり私には黒が一番でしょう」


 そういう訳で最初に黒いショーツを作った。


「……可愛くないからやり直し」


 デザインが気に入らなかったので作り直した。


 3桁近くやり直してから、やっと私に似合うデザインのショーツが出来たので、それとお揃いの黒いブラを作る。


「むぅ」


 やっぱり気に入らないので作り直す。


 それから黒いガーターベルトとストッキングを作り……。


「ガーターベルトって確かショーツの下に付けるのよね」


 お洒落としてショーツの上に付けるのもありだと聞くけど、ストッキングを支える実用品にするならやはりショーツの下に付けるべきだろう。


 そうして煽情的な下着を身に付けた私は……。


「はぁ♡ 綺麗だわぁ~♡」


 自分のあまりの魅力に暫くうっとりと姿見を眺める。


「今度、カメラ魔術でも作ろうかしら」


 既に既存の魔術を捨ててオリジナル魔術ばかり作っている私は自重という言葉を忘れて久しい。


「おっと。ボンヤリしている場合じゃなかった」


 後は清楚風な黒い長袖のブラウスと、黒いロングスカート、それに黒い革靴を作り、ブラウスには胸元に黒いリボンを追加しておく。


 全身黒ずくめだけど、私の黒髪には黒い服が映える。


「黒衣の魔女アリサちゃんってところかしら」


 その私に相応しい名前を命名して、とりあえずの準備は整った。


 まさか、これがアルシアン帝國の第4皇子だとは思うまい。


「後は分身体を作り出して、適当な荷物を次元収納アイテムボックスに放り込んで……準備完了」


 そうして私は窓の外に向けて千里眼魔術イーグルアイを行使して、適当な地点を定めて転移魔術を発動させた。


「ん?」


 僅かに違和感を感じて振り返るが、特に何も起こっていない。


「城に結界でも張ってあったのかな?」


 まぁ、今の私にとっては意味のないレベルの結界だったけど。


「さぁ。旅ってワクワクするわね」


 気を取り直して私は千里眼魔術イーグルアイと転移魔術のコンボで大陸の地図を埋める作業を開始した。




 ◇◇◇




 旅に出ていた超絶美少女のアリサちゃんです。


 でも半日も経たずに城に帰る羽目になりました。


 うん。今日の目標だった帝國全土の地図を埋めて色々な場所に目印マーカーを残す作業が半日も経たずに終わってしまったんだ。


 言い換えると大陸の6分の1の面積を半日で埋めたことになる。


「思ったより簡単な作業かも」


 千里眼魔術イーグルアイと転移魔術のコンボって想像以上に反則でした。




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