第76話◇グランシア主役回◇新たな戦武衣、新たな戦場

◇◇部隊パーティ猫娘衆リーダー、猫尾キャットテイル希少種獅子種グランシアの視点になります◇◇


 シャララが目を輝かせてる。


「グラねぇ、新しい戦舞衣ウォードレスカッコいい!」

白蛇女メリュジンが気合い入れて作ってくれたからねぇ」


 久しぶりに戦舞衣ウォードレスを着てくるりと回ってみる。ふわりとスカートが広がる。暗めの赤い生地に金色の猫の親子がじゃれついているという刺繍。

 なんでも白蛇女メリュジンには、私は面倒見のいい親猫のイメージらしい。


「ちょっと派手過ぎるかな?」


 シャララに聞いてみる。


「うん。キンキラキンだから目立つね。それで隠れたりするのは無理だけど、これからやることには派手な方がいいんじゃない?」


 猫尾キャットテイルの伝統的戦装束、戦舞衣ウォードレス。腰から足首近くまでを覆うスカートからドレスと呼ばれてるけど、猫尾キャットテイルは男でも女でも本気で戦うときにはこれを着る。

 前はスリットが開いているので足さばきの邪魔にはならないね。


 他の種族には、戦舞衣ウォードレス猫尾キャットテイルにとっては大事な尻尾を守る為、と言うと、なるほど、と言って信じてもらえる。

 だけどそれは表の理由。裏の理由を隠す為。裏の理由は隠す為。


 個人の武勇に定評のある猫尾キャットテイルの戦闘技術が生み出したのが戦舞衣ウォードレス。軽く腰を沈めればスカートが膝の向きと爪先の向きを隠すことができる。

 そして感情に合わせてつい動いてしまう猫尾キャットテイルの尻尾も隠せる。


 戦闘技術、いわゆる武術の話になるけど、相手の動きを読む上でこの爪先と膝の向き、そして尻尾の動きは重要なもの。立ち姿と合わせれば重心の位置に次の動作もバレバレになってしまう。

 私やゼラファ程度になれば、戦闘中に相手が想うことも動作と姿勢から見透かせる。

 身体を動かす前に想いが身体を動かそうとして、身体より先に想いが動く。その想いの動きを読み取り、機の起こりを捉えて先を取るのが猫尾キャットテイルの戦闘技術。


 相手が斬ろうとするより前の、斬ろうと想ったところを相手よりも先に捉える。

 どんなに素早い種族でも、その機の起こりを捉えて動作に入る前に把握する。把握して先を取る。先の先を取り、後の先を取る。

 どんな生物でも心の動きが身体に現れる。視線、動悸、呼吸、筋肉の動き、関節の軋み、瞳孔の開き。

 更に熟練した私の師匠なら己の動作で相手の想いを誘導して操作する。それを武の技術として極めようっていうんだから猫尾キャットテイルは強くて速いって言われる。

 実際、長距離なら人馬セントールが速くて、すばしこさなら邪妖精インプが速い。

 だが、闘いの速さなら猫尾キャットテイルが一段抜きん出る。


 だからこそ、立ち姿から相手に己の身体情報を隠して教えないようにするために戦舞衣ウォードレスがある。

 爪先の向きと膝の向きと尻尾を隠す為の戦舞衣ウォードレス

 地下迷宮探索では着ないけどね。魔獣相手にはあまり意味が無い。

 その戦武衣ウォードレス白蛇女メリュジンが豪華に作ってくれた。


「うん、久しぶりに着ると気が引き締まるね」


 剣帯をギュッと絞め直す。

 セラミクスで補強したグローブにブーツ。頭にはシャララが乗るヘッドギア。複合装甲ハイブリットアーマーの胸鎧。

 腰の後ろにバッテンにドスを2本剣帯で着けて戦闘準備完了。

 ゼラファにネスファにカームも白蛇女メリュジンの作った戦舞衣ウォードレスを着ていて、実に華やか。

 カームは猫尾キャットテイルじゃ無くて人間ヒューマンレッド種なんだけど、お尻を男どもの視線から隠したいとか言い出したので、ついでに作ってもらった。

 カームはもっと自分の魅力に自信を持てばいいのにね。


「それじゃ、カームとネスファはローゼットと協力して小人ハーフリングの集落跡にいる人間ヒューマンの避難」

「なぜ、私が人間ヒューマンの避難誘導なんてことを」

「まぁまぁカーム。私達でグランシアとゼラファの戦場に邪魔が入らないようにしよ」


 文句を言うカームをネスファが引っ張っていく。


「そっちはグランシアとシャララとゼラファの3人でいいのか?」

「ローゼットは人間ヒューマンをさっさとエルフもどきのとこに連れていって。そっちの方が人手がいるから、ローゼットの部隊はそっちお願い」


 不安げなローゼットに手を振って送り出す。古代魔術鎧アンティーク・ギアがいなければ私とシャララのコンビに勝てる人間ヒューマンはいない。

 百でも千でもあしらえる。万は流石に体力が持たないかな?


「ゼラファは回り込もうとするのがいたら潰して」

「任せてくれ、グラねぇ


 ゼラファが肩に長ドスを乗せて応える。すっかり長ドスが気に入ってるみたい。足の速い速度特化希少種、豹種のゼラファには取りこぼしを相手にしてもらって、と。


 小人ハーフリングの集落跡に人間ヒューマンの部隊が向かっているのに先回り。集落跡に入り込んでる人間ヒューマンを逃がす間の防衛作業。

 小人ハーフリングの集落なんて人間ヒューマンには小さくて住みにくいだろうけど、井戸があるからそこに集まっているみたい。

 ローゼットの部隊の人馬セントールに乗せてもらって、ここで人間ヒューマンの部隊を待ち構えることになった。


「さーて、なんのためにこの集落の人間ヒューマンに向かっているんだろうね?」


 私が聞いてみると、私の後頭部、ヘッドギアに座ってベルトを締めながらシャララが応える。


「悪魔界の障気にあてられて凶暴化してる? それとも襲って食料取りに行くつもりかな? 捕まえて聞いてみようか」

「そうしよっか」

「幻想戦士グランス=シャララの初陣だね!」

「シャララ、今後もそのコンビ名で行くつもり?」

「グラねぇはなにかいい名前思いついた?」

「んー、ちょっと考えてみる」


 そういう渾名は自分で考えるものでは無く、闘いぶりを見た奴等がつけるもんだけどね。

 私だと捻りも無く『最強の双剣』、ゼラファは『最速の槍』って呼ばれてる。

 カゲンとヤーゲンの兄弟は挟まれたら逃げられないって『大狼のアギト』とか呼ばれてたっけ。

 パリオーの『褐色の閃光』はなかなかいいよね。

 で、ドリンとサーラントは『触るな凸凹』

 ……触るなと言われると触りたくなるよねぇ。迂闊に触って悲惨なメにあった奴らも多いけど。


 私にこんな戦場を用意するなんて、ドリンに感謝だ。白蛇女メリュジンに感謝だ。黒浮種フロートに感謝だ。

 本来の私の役目を放り出した故郷の皆には悪いけど、この戦場を選んだことに後悔はない。


 猫尾キャットテイルの一族にとって、希少種獅子種の存在は特別な意味がある。

 一族に危機が迫るとき、猫尾キャットテイルを束ねて率いる為に獅子種が産まれるという伝承。

 戦闘特化希少種の獅子種が産まれても、大きな事件が起きなかったこともあるけれど、私の場合は違っていた。

 私の産まれた翌年に速度特化希少種の豹種、ゼラファが産まれた。

 2年続けての希少種の誕生、そして私とゼラファが一人前になる頃には周期的に戦争の時期になる。

 次の戦争には何かがある、と年寄り連中は尻尾の毛を逆立てた。それで師匠連は競って私とゼラファに猫尾キャットテイルの武術を仕込んだ。

 そのおかげで私とゼラファはけっこう強いと自慢できるぐらいにはなった。技を鍛えて強くなることはおもしろく、私がどこまでの高みに行けるかは楽しみで、師匠連には感謝している。


 ただ私が強くなったことで、猫尾キャットテイルには足りないものがあることにも気がついた。

 猫尾キャットテイルは魔術はからっきしダメだ。対魔術戦の訓練をしようにも攻撃魔術の使い手がいない。

 質のいい武器や防具も作れない。いいものを揃えようとすればドワーフに頼るしかない。

 次の戦争の為にもそのあたりに備えないと、猫尾キャットテイルの武勇だけでは足元をすくわれるかもしれない。

 なので、私はゼラファとネスファを連れて武術修行と称して探索者となった。


 ここだけの話、実は私とゼラファは戦闘技術の修練ばっかりしてて、料理とか裁縫とかぜんぜんダメダメ。そこはいつもネスファに面倒を見てもらってる。部隊パーティ猫娘衆で生活面で頼れるお姉さんはネスファだったりする。

 しょうがないなぁ、と言いつつも世話をしてくれるネスファに、私もゼラファも甘えてしまってるのだけどね。


 探索者として地下迷宮に挑みながら、他の探索者の異種族に手合わせを頼んだりして、種族ごとの得手不得手も掴んできた。

 何度も負けて学んだ。1対1なら最強の双剣とか呼ばれても勝てない相手がいる。悔しいことに。おもしろいことに。


 私とゼラファの2人組では狼面ウルフフェイスの兄弟、カゲンとヤーゲンのコンビネーションに負けた。群れの狩り、集団戦闘の強さでは狼面ウルフフェイス独自の戦闘技術が強い。

 部隊パーティでの強さなら灰剣狼がマルーン街の百層大迷宮で1番だろう。

 足を止めての殴り合いとなれば大鬼オーガだ。武器無しで狭い通路で相対すれば、私は白角のディグンに勝てない。大鬼オーガは腕力、体力、打たれ強さに優れている。

 平原で弓矢を装備した鷹人イーグルスのネオールなんて、空に飛ばれたら届かない。矢が尽きるまで逃げ惑うしか方法が無い。

 ランスを装備した人馬セントールのサーラントには、草原の恐怖って呼ばれる意味を教えてもらった。

 あのガタイであの突進。ランス以外にもシールドも脚甲をつけた前足も、あれは全身が当たれば致命の走る凶器じゃないか。

 白蛇女メリュジンなんて魔術も得意で下半身蛇体の移動方法に視線の魅了チャームという独自の戦闘技術がある。彼女達が地下迷宮に挑み他の探索者と遊んでいけば、この先どれくらい強くなるのか未知数だ。

 アルムスオンには他にもまだまだおもしろいのがいるんだろうね。


 他の種族と話をして、探索者を引退しようっていうのを見つけてはお願いした。狼面ウルフフェイスには私の故郷の一族に集団戦闘を教えてもらえるように頼み。ドワーフには腕のいい鍛冶職人を紹介してもらう。

 エルフ、小妖精ピクシーにも伝をつくって、故郷の一族に対魔術戦闘を教えてもらい、訓練相手になってもらった。小人ハーフリングには武器、防具の移送を手伝ってもらえるようにお願いする。


 私とゼラファとネスファでは交渉なんて上手くいかない。だけど猫娘衆にはグレイエルフのアムレイヤ、人間ヒューマンレッド種のカーム、蝶妖精フェアリーのシャララがいる。

 人間ヒューマン以外の種族には独自のコネを持ってるレッドのカームに紹介を頼んで、アムレイヤとシャララが可愛くお願いすると、男で断れる探索者はほとんどいなかった。

 私は本当に仲間に恵まれているね。


 次の戦争のために故郷の一族の強化と準備を整えて、あとは私が率いてドルフ帝国の多種族連合軍に参加する、はずだったんだけどね。

 万全の備えで故郷の一族率いて戦う予定だったんだけどね。

 触るな凸凹に触れてしまった。触ってしまったのなら仕方無い。

 より大きな戦場がそこにあるなら仕方無い。

 そして百年おきの人間ヒューマンとの戦争にただ参加するよりも、これからの新しい戦場を作る方が、故郷の一族の為にも、アルムスオンに住む全ての種族の為にもなるのなら。

 挑むしか無いよねえ。


 まったく、ドリンとサーラント、あのふたりは言い出すこともやることもどこかなにかおかしい。だが、そこに妙に惹かれる。気になって気になってしょうがない。

 あのふたりは見てるところが何か違う。

 サーラントは目指す闘う相手が遥か遠いのだろう。目前の敵を道の上の邪魔な障害物のように見ることがある。だからか、見てるとなんだか危なっかしい。

 それでもサーラントの正義に共感してしまうとこがあるから、手を出したくなる。ほっとけなくなる。


 大角軍団のときも私とカゲンでそろそろどうにかしよっか、と話をしてたところを先に触るな凸凹から持ちかけられた。

 ドリンはドリンであれは世界をナメている。相手の用意した戦場が気に入らなければ、戦場そのものをひっくり返す。世界の方を変えようとする。

 だが、それがいい。そっちの方がおもしろいし気分がいい。

 白蛇女メリュジンが国を造り、黒浮種フロートが新しいテクノロジスを次々に創り、地下迷宮ダンジョン税の無い新しい探索拠点ができる。

 その方が未来はおもしろそうだ。


 今、その対極にあるのが人間ヒューマンだから余計にそう思う。人間ヒューマンもこちらの予想できないようなことをする。だけどその結果の未来には不気味なものしか感じない。

 数の力で世界を飲もうとする人間ヒューマン。弱いままに数だけは増える。集団となった人間ヒューマンには理屈も正義も通用しない。増えすぎたゆえに同族の命すら軽く見る。同族の子孫も未来も見てはいない。

 同じ種族の同じ仲間を大事にできない種族。

 自分達が生きる為には、他の種族に、世界に、何をしてもいいと考えて、それを恥とも思わない、なんだか気持ち悪い種族。

 言葉を口にしても会話が、交渉が通用しない、増えすぎたイナゴの群れのような種族。

 人間ヒューマンの領域近くの種族は人間ヒューマンを驚異と感じている。正確には、気持ち悪いと感じている。

 人間ヒューマンの行いの果ての未来には、私達の生きる領域は無い。いや、不気味と感じるのはそこでは無いか。


 人間ヒューマン

 百年先の自分達の同族の未来を考えることもできず、ただ目の前のものを食い漁る姿は、野の獣や虫よりも愚かでおぞましい。

 人間ヒューマンなんて滅ぼしてしまえばいいと私は考えていたけど、ドリンの説明を聞いてなるほど、と考え直した。

 確かにその理屈なら人間ヒューマンはアルムスオンに必要だ。私達にとって必要な種族となる。

 まぁ、それでも数を減らしてもらわないとならない。せめて自分達で人口を調整できるようにはなってもらわないと。


「グラねぇ、なに考えてるの?」

「ん? この先の事。だけどそれも悪魔と悪魔王をどうにかしてからだね」

「そのためにも先ずは人間ヒューマンをどうにかしないとね。界門と悪魔から遠ざけないと」

「もとエルフもどきのとこにさっさと集まってくれると楽なんだけど。あとは悪魔王がどこにいるか」


 悪魔王が出てこないかと期待している。一目見ることはできないかな、と。

 あの紫のじいさんと闘りあうような奴に私では勝てないだろうけど、その姿を1度見ておきたい。

 剣帯にくくりつけた紫のじいさんの贈り物、古代種エンシェントドラゴンの牙に触れる。

 古代種エンシェントと悪魔王に暗黒期の因縁があるのなら、この牙の匂いに誘われて悪魔王が出てくるかもしれない、と期待している。

 誘い出せたらラァちゃんのとこにさっさと逃げるけどね。


「グラねぇ、悪魔王が出てきても突っ込まないでよ」

「いや、流石にそれは無い。今の私じゃどうにもならないだろうし」


 やがては悪魔王相手に、サシで勝てるようになりたいけどね。


「こっちは邪魔な人間ヒューマンどかして、それから下位の悪魔を狩ることにしよう。ラァちゃんのお手伝いしないとね」

「新コンビネーションの初陣だね!」

「相手が馬に乗った人間ヒューマンじゃ、戦闘にもならないけどね」


 ドスを鞘から抜いて右手と左手に1本ずつ持つ。

 背が黒く刃が銀の2色の剣。これまでとは違う新しい闘いの時流の予感に、身も心も震える。

 シャララとの連携、一流の幻覚系統魔術師とのコンビネーション。切断特化の新型剣ドスの為の新たな操剣技術。複合装甲鎧ハイブリットアーマーの新型と新しい戦舞衣ウォードレス

 そして闘う敵は悪魔と来た。

 下位の悪魔と存分に闘りあうためにも、まずは人間ヒューマンのカタをつけないとね。

 ついでにその後のこと。人間ヒューマンをその領域に押し込める為に、2度と他の種族の領域に出てこないようにするために。

 これからの未来に、これからの戦場の為に。

 この新しい戦力で猫尾キャットテイルの力を見せつけろ、と。脅して怯えさせろ、と。

 私とシャララで新しい時代を創るのを手伝え、と。


『狂乱した人間ヒューマンに徹底的に恐怖を刻み込め。骨の髄までたっぷりと。2度と異種族相手に戦う気を無くすぐらいに。その上で、あまり殺さないように』


 ドリンは可愛い顔してサラリとえげつない事を口にするよねえ。その発想が、いい。くく、愛してるよドリン。

 触るな凸凹に触れば何が起こるか解らない。私が言い出したことだけど。


 白蛇女メリュジン黒浮種フロート、古代から隠れ潜む未知の種族。紫のじいさん、ラァちゃん、暗黒期から生きる伝説の古代種エンシェント。集団儀式魔術による悪魔王の召喚。混沌とする大草原、聳える影の柱は悪魔界に繋がる門。振り返って見れば、なんだコレ?


「うくくくく」


 次から次へと伝説の飛び出てくるビックリ箱だ。壮大でデタラメでバカバカしくって笑いが出る。


「グラねぇ、ご機嫌だね」

「そりゃあそうさ。あぁ、世界は、アルムスオンは、最高に楽しくておもしろい!」


 気まぐれものの母神よ、私はこのアルムスオンに獅子種と産まれたことを感謝する。


 草原の向こうから馬に乗った人間ヒューマンの集団が近づいてくる。

 シャララが私に支援の魔術をかける。シャララの魔術構成の呪文はいつも気分でコロコロ変わる。

 そして気分がノッている時ほど、効果は高い。


「華麗に優雅に、美しく勇ましく、風のように! 蝶のように!」

「シャララもご機嫌じゃあないか、さぁて行こうか」


 両手のドスを持ち上げて、翼のように広げて待ち構える。ネオールに聞いた、ここに向かう人間ヒューマンの数は5百くらい。


「対悪魔戦の準備運動に、軽く蹂躙しよう」

「ふふーん、幻想の花園へようこそ! だね!」


 さぁ、ドリン、

 次は何を見せてくれるんだい?

 さぁ、アルムスオン、

 私にどんな戦場を見せてくれるんだい?


 更なる戦場を駆けて抜けて越えて打ち克って、更なる高みを、更なる戦闘技術を、更なる強さを、更なるお楽しみを。

 やがては古代魔術鎧アンティーク・ギアに、悪魔王に、あの紫のじいさんにも、サシで勝てるようになりたい。

 まだまだ先は遠いねぇ。

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