第56話◇ノクラーソン主役回◇隠れ里に囚われた男のある1日

◇◇人間ヒューマン、もと監理局、現在は捕虜のノクラーソン視点になります◇◇


 目が覚める。清潔なベッドで。


「むぅ」


 昨日は踊る子馬亭で探索者達と話をしてるうちに飲み会になってしまい、少し酒が残っている。そんなに飲んだ憶えは無いが。

 窓から差し込む朝の光に目を細める。上半身を起こして、


「う、水……」

「はい、どうぞ」

「あぁ、ありがとう」 


 差し出されたコップを受け取って水を飲む。この隠れ里の泉の水は澄んでいてうまい。身体に染み渡るようだ。

 この水で作られた酒もまたうまい。

 ん? ちょっと待て。誰がこの水をくれたんだ?

 コップを出した人物の方を見ると、


 まっしろな肌のおっぱいがふたつ。


「ぶふぅうっ?!」


 鼻から水を噴射して、


「えほっ、げぼっ?」


 気管に水が入った、苦しい。なんだ? 朝からなんだ? 夢か? 私は欲求不満なのか?

 なんとなく亡き妻に心の中で謝っているところで、


「ノクラーソン、大丈夫?」


 と言いながら私の背中を優しく撫でる手。改めてその人物を見る。寝起きの頭がしゃっきりしてその顔を見る。

 心配気に私を見下ろすのはフラウノイル。私の監視役の蛇女ラミア亜種白蛇女メリュジン

 白い肌の美しい女が惜しげも無くその裸体を晒して、いや、白蛇女メリュジンは服を着ない習慣の種族で、裸が当たり前だったか。

 ともかく裸の美女が気遣わしげに身近にいて、碧の瞳で私を見つめている。

 男に対する警戒心も無いのか手をちょっと上げればその肌に触れる近さで。

 その瞳を見つめているとそのまま吸い込まれそうになって、慌てて首を振って目をそらす。


「フラウノイル、すまん。目隠しを」

「あ、ごめんね」


 白蛇女メリュジンの瞳には魅了チャームの力がある。その瞳で異種族を捕らえて血を飲み生きる種族、と聞いている。今ではその力を抑える目隠しをつけることで、他の種族と交流しているという。

 しかし、


「なぜ朝から目隠しをとっている?」

「ん? ノクラーソンの寝顔をじっくり見ようかなって。人間ヒューマンも寝てるときは可愛いのね」

「他の種族をあまり知らんからだろうが、私のようなおっさんを可愛いと言うのは間違っている」


 男のいない種族で異種族に興味があるのか、距離感が近く、私はいまだに彼女達に慣れることができない。

 仕事一筋で女遊びなどしたことも無く、妻以外に付き合った女性もいないのだから、仕方ないだろう。

 かつて職場の上司の裏帳簿を晒しものにしてやったことがある。それ以来は貴族の中でも煙たがられて、仕事以外での交流が少なくなったし。

 職場でも怖い上司と呼ばれて部下と仕事以外で会話も無いし。

 それが下半身蛇とはいえ、なんの羞恥心も無くおっぱい放り出した美女の住む地で暮らすことになってしまった。

 おのれ触るな凸凹、ありがとう。

 いや、ありがとうじゃなくて、このやろう。


 フラウノイルが目隠しををつけて肩から飾り布を下げる。どちらも蝶の羽根をモチーフにした刺繍が施され、この布だけでも貴族の間では金貨で取り引きされるような見事なものだ。

 白い裸体に輝くような白い鱗の蛇体。真に美しいものに余計な飾りなどいらないと、誇るように堂々とした姿でフラウノイルは私の前に立つ。


「朝のご飯、食べに行くでしょ?」


 おそらく本人は特に何も考えてはいないのだろうが。その、目のやり場に困る。


 踊る子馬亭で猫尾キャットテイルの店長に朝食を用意してもらう。


人間ヒューマンはめんどうだね。1日に3回もご飯を食べなきゃいけないなんて」

「それが人間ヒューマンの当たり前ではあるのだが。ここでは朝と昼に食事を取るのは私だけか」


 焼きたてのパンをちぎって口にする。


「ここではみんな夕方に1食が普通なのか」

「だいたいみんなそうだよ。あ、人馬セントールの食事の加護は昼の草原だから、人馬セントールは昼に1食と聞いたことがある。それと白蛇女メリュジンは逆に日が落ちてからだから、夜に1食が習慣みたい」

「ということは、白蛇女メリュジンは、もとは夜行性の種族なのか?」


 テーブルを挟んで正面に座るフラウノイルを見る。フラウノイルは紅茶を飲みながら私の食事を見ている。蛇体の尻尾はテーブルの下でとぐろを巻いて、私の足に触れている。


「朝には弱いけれど、昼は起きてるわ」


 猫尾キャットテイルの店長が、そうだよね、と


「どうも白蛇女メリュジン猫尾キャットテイル並みに夜目が効くみたいだよ。だから猫尾キャットテイルと同じで昔は夜行性だったのかもね」


 こうして他の種族の習慣など聞けるのは、実に面白い。

 世界は広く、このアルムスオンには様々な種族が多様な生き方をしていると知ることができる。


「新しい試作品を持ってきまシター」


 踊る子馬亭の扉を開けてセプーテンが現れる。黒浮種フロートという種族。身長は小妖精ピクシーと同じ約40センチ。

 羽も無いのに空を飛び、その飛び方もまた不思議な種族。体内に重力を操る器官があると説明されたが、重力場というのがよくわからない。

 セプーテンの後ろには白蛇女メリュジンとケースを担いだ大鬼オーガがいる。

 大鬼オーガが店の中に置いたケースの前でセプーテンが説明する。


「今回の試作品はリンゴとナシ、でス」


 店長がケースのふたを開ける。真っ白な直方体が並べられている。


「いつも通り、見事に四角いねぇ。リンゴとナシ?」

「肉と魚と野菜は種類が揃ってきたノデ、次は果物デス」

「どっちも同じ直方体の同じ大きさ。色も似たような白。どっちがリンゴでどっちがナシなの?」

「ケースのラベルで確認してくだサイ」

「わかった、これね。さて、どう調理するか。キャベツとレタスはカンナがけで薄く剥いて元の形に近づけたんだけど」

「ア、それでキャベツとレタスの加工用のカッターを作りまシタ。カンナより簡単に薄く切れマス」

「それは助かる。じゃノクラーソン、試作の味見をしてみて」


 店長が私の皿に、手のひらに乗る大きさの白くて四角い直方体をひとつ置く。

 これが、リンゴだと?

 うーむ、四角い。白くて四角い。指でつまんで臭いを嗅ぐ。リンゴの匂いがする。口に運んで歯を立てるとシャクッとしたみずみずしい歯応え、うむ、リンゴの味がする。


「信じられんがもぎたての汁気のあるリンゴの味がする」

「じゃ、飾り切りで見慣れたリンゴの形にしてみようか」


 なんだか騙されているような気分だが、テクノロジス食材は栄養も成分も良質のようだ。


 今日は話があると呼ばれている。

 フラウノイルに連れられて白蛇女メリュジンの集落に。

 集まった面子は、この隠れ里を取り仕切る触るな凸凹以外のメンバー。

 敷物の上に座る邪妖精インプのパリオーが口を開く。


「ノクラーソンの手紙は娘さんに直接渡して来たぞ」

「手間をかけさせてすまんな。感謝する」


 狼面ウルフフェイスのカゲンが、少し心配するように。


「あれで良かったのか?」

「娘夫婦にとっては、私は死んだほうが都合が良い。私は貴族の中で嫌われているからな」

「娘さん、泣いてたぞ」


 パリオーが不満そうに口にするが、


「私が異種族に利する行為をしてるとなれば、娘の旦那の立場が悪くなる。私は死んだことにして、あとはマルーンの人間ヒューマンに見つからないようにした方が良いんだ」

「ノクラーソンが良いなら、それでいいけどね」


 グランシアが聞いてくる。


「ノクラーソンに聞きたいのは暗部商会のこと。マルーンの街でやりあってきたんだ」

「私も噂程度のことしか知らんぞ。そうだな。アルマルンガ王国の裏側で貴族間の工作とか、国家間の密偵とか暗殺などをしているという。なんでも、もとは汚れ仕事をしていた貴族の一家という話だ。貴族の相続権に関わる暗殺やら誘拐に関わっているという。私は利用したことも関わったことも無くて、人づてに聞いた話で信憑性は無いぞ」

「そっかー。今のところ地下迷宮に入り込んで調べてるのが、アルマルンガ王国の騎士とそこに雇われた傭兵、魔術研究局の魔術師、暗部商会の盗賊と暗殺者、こんなところ」

「そうなるだろうな。探索者がいなくなっても魔晶石は欲しいから、使えそうな人間ヒューマンを集めて魔晶石採取したいのだろう」

「じゃ、西区の門を閉じて西区の住人を閉じ込めようとしたのは?」

「それは解らん。地上はそんなことになってるのか? あのデブブタ貴族が異種族を兵隊に使うのを諦めていなかったのか?」


 そんなことできる訳が無い。だが、そう考えるのは私だからなのかもしれん。

 階級社会に生きる貴族で異種族のことをろくに知ることが無ければそうなるのか。

 上の階級は下の階級を好きに雇って使えると考える輩なら、西区の7級、8級市民資格者は奴隷のように使えるとでも思っているのか。

 カゲンが口を開く。


「西区に入るのに市民資格が必要だから金で市民資格を買った。だが俺達は人間ヒューマンの国の一員では無い」

「その通りだ。金の為に市民資格を売買することがおかしいんだ」

「いや、ノクラーソン、売っているのが人間ヒューマンなんだが」


 ここに住んでいると、人間ヒューマンがやってることに頭が痛くなりそうだ。

 黒浮種フロートのセプーテンが私に聞いてくる。


「ノクラーソンさんにお聞きしたいノハ、何故、人間ヒューマンは領土拡大をしたがるノカ、なのでスガ」

「それは、新たな農地開拓の為だろう」

「デスガ、人間ヒューマンの増加そのものをどうにかしなけレバ、この星の大地全てを手に入れテ、農業を効率化してもやがて足りなくなりマス。それについて人間ヒューマンはどう考えてまスカ?」


 どう考えているか、か。まったく他の種族の方がよっぽど人間ヒューマンの将来について考えている。情けなくて笑いが出てくる。

 目を覆って声を殺して笑っていると、心配したグレイエルフのアムレイヤが、


「ちょっとノクラーソン? 大丈夫?」


 と聞いてくる。ひとつ息を吐いて。


「あぁ、すまん。私の私見だが、人間ヒューマンの現状を聞いてくれるか?」


 周りを見る。ここに居るのは異種族ばかり。人間ヒューマンは私しかいない。


「まず、人間ヒューマンは1日あたり他の種族の3倍の食料が必要になる。これは食料が多くなるというだけの問題じゃない。そこで他の種族の3倍の手間も必要になる、ということだ」

「そうだよな。食料を手に入れる為に働いて、飯を作って、飯を食って、後片付けをして、それで睡眠をとったら起きてなにかをしてる時間が無くなるよなー」

「そういうことだ。パリオーの言う通り人間ヒューマンという種族には、他の種族ほどに未来を考えるという余裕が無い。その日その日を生きるのに文字どおり必死な者が多いのだ」

「その上、寿命が短ければ親から子へと知識を伝え技術を受け継ぐ時間の余裕も無くなるのか」

「だが、カゲン、人間ヒューマンにも頭を使って考えた者はいる。他の種族のことを調べて、どうやって人間ヒューマンがこのアルムスオンで他の種族と共存できるか。その学者の書いた本を私は持っている」

「その人物は今は何をしている? 会うことはできるか?」

「無理だ。教会に殺された。悪魔崇拝者として」


 まったくどうすればいいのだろうな。あの本の著者がここにいれば、なんと言うのだろうな。


「その学者の結論は、人間ヒューマンが数を減らさねば他の種族との共存はできない、というものだった。人間ヒューマンの社会はそれを受け入れられず、教会はその学者を同族殺しを推奨する悪魔崇拝者として処分したんだ」


 未来の為には同族を殺して数を減らさねばならない。同族を殺したくなければ他の種族から土地を奪わなければならない。だが、それも一時凌ぎで問題を先送りにするだけ。

 出生率をコントロールすることなど、今の人間ヒューマンには不可能。そして他の種族のように老化を抑えることもできない。


「私が教えて欲しい。人間ヒューマンはいったいどうすればいいのだ? どうすれば他の種族と共存できる? 同族を殺して数を減らすしか無いとしても、人間ヒューマン全員がそれを理解して実行するなど不可能だ。それでも下の階級を切り捨てるために大草原に送る。あわよくば大草原を手に入れて、ダメでも殺されて口減らしになるなどと。それで自分は手を汚して無いと、殺したのは他の種族だと言い出す。この愚かな繰り返しをどうすれば止められる?」


 他の種族ように神の加護が得られるならば、食事の加護を得て、寿命を伸ばし、老化を無くして、出生率を下げられたなら。

 飢える者もいなくなり、他の種族とも手を取り合うことができるなら。

 だが、どうすればそんな奇跡が起きる?

 人間ヒューマンと他の種族は違う。あまりにも違い過ぎる。

 視界が滲む、まだ、昨日の酒が残っているのかもしれない。

 溢れる涙を片手で隠して問いかける。


「カーム、教えてくれないか? 人間ヒューマンレッド種と人間ヒューマンの違いはなんだ? どうすれば人間ヒューマンは他の種族のように生きられる?」


 カームは答えない。黙って私を睨むように見ている。いい歳をしたおっさんがみんなの見てる前で泣いてしまったのだ。さぞや滑稽なことだろう。いや、ここにいる者はほとんどが私よりも歳上か? 寿命も長く老化もほとんど無いとは、羨ましいことだ。


「すまん、愚痴になった。他に人間ヒューマンについて聞きたいことは無いか?」


 私はここで人間ヒューマンの裏切り者となろう。だがそれは人間ヒューマンが他の種族と手を取り合う未来のために。

 人間ヒューマンの中にも他の種族との共存を望む変わり者がいることを、ここの探索者達に知ってもらうために。

 今の人間ヒューマンがダメな種族でも、未来には違うかも知れないのだから。

 カームが俯いて口を開く。


「すまん、ノクラーソン。レッドの過去については話せない。……悪いが、席を離れる。ちょっと頭を冷やしてくる」


 カームが立ち上がり離れていく。私はそれを見て不安になる。


「なにか、カームの気に障るようなことを言ってしまったか? レッド種の禁忌に触れてしまったか?」


 カームの所属する猫娘衆の部隊長パーティリーダーグランシアに聞いてみる。

 グランシアは手拭いをポイッと私に投げる。


「まずは顔を拭いたら? カームは少し驚いただけだから、放っておけばいいよ」

「驚いた? 何に驚いたというのだ?」

「ノクラーソンが人間ヒューマンらしく無いところに、じゃないの? カームもノクラーソンも考え過ぎと私は思うけどね」


 ダークエルフのスーノサッドが、


人間ヒューマンにもいろいろいるって解ったのは収穫じゃないか。で、ノクラーソン。話は変わるが人間ヒューマンにしか使えないって魔術。集団魔術の系統について聞きたいんだけど。その利点とか弱点とか」

人間ヒューマンは学校で魔術を学ぶのが多い。私もそのひとりだが、画一的な魔術教育の結果としてできるようになったもので」


 その後も人間ヒューマンへの疑問など私に解る範囲で答えていく。トンネル開通までどうやってここを守り抜くかが彼ら探索者達の目的であり、その敵が人間ヒューマン

 私は人間ヒューマンでありながら、いかに人間ヒューマンを撃退するかを彼らと語った。

 今はここから逃げる気は無い。人間ヒューマンが私ひとりしかいないここに、不思議な居心地の良さを感じているからだ。

 ユクロス教が亜人と呼ぶ彼らと、人間ヒューマン対策について語りあったと教会に知られれば、私もあの本の著者のように悪魔崇拝者として焼かれるのかも知れない。

 だが、それでこの地が守れるのならば、それでいい。


 バングラゥが味見をしろ、と酒を持ってきた。試作のあの四角いリンゴで作ったという林檎酒を飲む。

 気がつけば飲み物はいつのまにか酒に変わっていた。

 昨日に続いてまたも飲み会になってしまった。もしかして私が泣いたことに気を使ったのだろうか?

 スーノサッドから無限の魔術師グリンの伝説を聞き、パリオーがおっぱいの素晴らしさについて語る。

 カゲンがシノスハーティルに群れを率いる長の心構えを語り、シュドバイルとミュクレイルが並んでリュートをかき鳴らす。

 アムレイヤがギターを弾き、戻って来たカームが笛を吹き、監視役のハズのフラウノイルと手を繋いで踊った。


 白蛇女メリュジン黒浮種フロート狼面ウルフフェイス猫尾キャットテイル蟲人バグディスレッド種、エルフ、ドワーフ、小人ハーフリング小妖精ピクシー古代種エンシェントドラゴン。今はここにいないが、人馬セントール鷹人イーグルス

 これほどの多様な種族の中にひとりだけでも私という人間ヒューマンがいる。

 この隠れ里が未来の地上の姿となればと願う。

 心の底から請い願う。

 どの種族のどの神でもいい。

 どうかこの願いを、祈りを。



 そこまでは、憶えている。

 そこまでは、憶えているのだが。


「む……」


 あたりが明るくなり目が覚める。

 頬が暖かく柔らかい。微睡みの中、無意識にその柔らかさに顔を沈める。

 どこか懐かしく、心が安らぐ暖かさに身を委ねる。


「んう、くすぐったい」


 すぐ近く、頭の上から声がした。誰だ?

 慌てて身を起こすと今まで枕にしてたものが視界に入る。


 まっしろな肌のおっぱいがふたつ。


「んう、んにゃ……」


 寝惚けているのは私の監視役のフラウノイル。仰向けになったフラウノイルが、腕立て状態の私の右手と左手の間で寝惚けている。

 私は彼女の胸を枕に寝ていた、ようだ。

 なぜこうなった?

 あたりを見回せば明るくなった草原の中、だらしなく寝ている白蛇女メリュジンと探索者達。


 どうしてこうなった?

 私は心の中で亡き妻に謝った。

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