第55話◇セプーテン主役回◇新たなテクノロジスの夜明け

◇◇黒浮種フロート セプーテンの視点になります◇◇



 我々は、新たな物を作り出すことに喜びを感じる種族。黒浮種フロート。そのことを今、我が身をもってひしひしと感じています。


 思い返せば、グリン=スウィートフレンドがこの地に訪れるまでは、我ら黒浮種フロート微睡まどろみの中で生きているようなものでありました。

 なにかを作ろうにも、動力は手回しのハンドルとゼンマイしか無いのです。かつての黒浮種フロートが知るテクノロジスは、この星ではまともに動かず、動作不良を起こすのです。

 それゆえに我らの祖先の乗る星渡る船が墜落し、2度と飛び立てなくなったのですが。


 魔術についても研究してみましたが、この星でいうところの魔術適性が無い我々黒浮種フロートには魔術は使えず、魔力というものを観測することも難しいのです。

 原始的な道具、原始的な技術に立ち返り、この地に共に住む心優しき白蛇女メリュジンの楽器などを作る日々を、我らのご先祖は過ごしてきました。

 

 かつての我らの祖先がしたこと。奴隷であった祖先とその主人の種族がしたことを思えば、この地でひっそりと生きることを許して貰えるというだけでも有り難いことです。古代種エンシェントとこの星の神々の優しさと懐の深さには感謝するばかりです。

 古代種エンシェントが星渡る船の食料合成工場プラントを、『結界』というフィールドで包んでくれたので、我々の祖先は餓えることなくこの地で生きられました。


 我々はもう兵器など作ることも無く、ここで白蛇女メリュジンと紫のおじいちゃんの喜びのために生きよう。

 ドラゴンの身体を洗うためのモップなどを作り、白蛇女メリュジンに楽器や玩具を作り、この地で五千年と、我々は暮らしてきました。代を重ね、時は過ぎ、今に至ります。


 しかし、我々はやはり技術テック論理ロジックの探求者だったのです。

 偉大なる魔術師、グリンさんとの研究。地下迷宮より出る古代魔術で造られたという武器や道具の解析。

 それにより作られた、魔晶石を動力とする新たなテクノロジスが、魔晶石エンジンが、我々の創作意欲に火をつけました。

 新たな物を作る喜び。その品を見て驚き喜ぶ白蛇女メリュジンに探索者を見ると、心浮き立ち嬉しく楽しく、我々のテクノロジスに感謝する声を聞くと、深い満足感と至福を感じるのです。


「うわ、なんだこれ」


 剣を振り切った姿勢で猫尾キャットテイル戦闘特化型希少種のグランシアさんが驚いています。


「おおっしゃあー!」

「テクノロジス! テクノロジス!」


 新しい剣を共同開発していたディープドワーフのボランギさんと黒浮種フロートのトリオナインが、徹夜明けのハイテンションのまま喜びの叫びを上げます。

 グランシアさんが新型剣で試し切りしたのは、鋼の長剣。真っ二つになり断面は輝いているので、折ったのでは無く切断した、という結果が出ました。

 新型剣の試し切りを見た探索者の皆さんも驚いています。血走った目をしたボランギさんがグランシアさんに近づいて。


「どうだ? グランシア、この剣は」

「どうって、信じられない切れ味だ。ただ、見た目よりちょっと重いね」

「ん? そうか重量については従来の剣より重くはなっちまうが」

「両手剣でもいいけど、私は二刀流が本来のスタイルだから。少し短くしたのが2本欲しいとこ」

「作るのにドワーフの腕の立つ職人と加工に手間がかかるのが欠点だが、まずはグランシア用に2本だな。すぐにかかるぞ」


 ボランギさんがグランシアさんから新型剣を受け取り見つめています。


「堅く強く、折れずに欠けず、しなやかで粘り強く、そして今までにない切れ味。その上に美しい……。最高の剣だ」


 片刃の長剣は背が黒く刃は銀色に輝いています。背の黒色と刃の銀色の境目はグラデーションになっています。

 従来の剣が1色なので2色の剣というのが珍しいのでしょうか。


「私は感動していマス」


 共同開発したトリオナインが寝不足の少し濁った黄色い目から涙をこぼしています。


「堅さと切れ味を求めた単分子ブレードは切れ味は良いものノ、刃は欠けやすく折れやすいという欠点がありまシタ。それがドワーフの金属知識と冶金技術で合金とすることにより欠けにくく折れにくくなりまシタ」

「だが、もとの切れ味を無くしたくは無い。そこで溶かしてただ混ぜるのでは無く、粘りと柔らかさのある鋼を芯にしてそれを合金ブレードで包んでみたわけだ。その分作るのに手間がかかるんだが」

「切れ味は良くても折れやすい金属。折れにくいかわりに切れ味の悪い金属。そのふたつの金属がその長所を生かしたまま欠点を補い合イ、この新型剣は生まれまシタ。これこそ新たなテクノロジス! ドワーフの伝統技術と黒浮種フロートの技術が融合したテクノロジス!」

黒浮種フロートのテクノロジスのおかげで最高の剣ができた! トリオナイン、ありがとうよ!」

「イイエ、ボランギサン。礼を言うのはこちらデス。この剣は新たな象徴デス。黒浮種フロートだけでは作れ無いのデス黒浮種フロートが他の種族の知識と技術を教えてもらうことデ、他の種族から見る視点の新たな発見デ、テクノロジスが更に発展するとイウ、これからの黒浮種フロートの生き方を指し示すものなのデス!」

「トリオナイン!」

「ボランギサン!」


 ふたりは固く抱き合い泣いています。号泣です。徹夜明けのテンションもあるのでしょうが、幾度も失敗し何度も試作が折れたことを私は知っています。

 異なる種族が協力し、ひとつの目的に向かい、挑戦し、作り上げたもの。その中で結ばれた友情を感じて、私も泣いてしまいそうです。

 グランシアさんが新型剣の評価をします。


「スゴい剣なのは解った。切断に特化し過ぎてるから今までの剣と使い勝手が違うね。これは専用の操法技術が必要になる。でもこれなら鎧ごと切れそうだ。ところで、その剣。名前はなんてつけるんだい?」

「名前?」


 ボランギさんとトリオナインが目を会わせて、


「あ、名前か、なんも考えて無かったなぁ」

「『ドワーフの伝統技術と黒浮種フロートの加工技術の融合テクノロジス』というのはどうでスカ?」

「長くて呼びにくいな、それ」


 ふたりは考え込んでいます。試し切りを見ていた他の探索者も意見を出します。


「二人の名前を合わせてボランギトリオナインとかは?」

「まだ長いな」

「じゃ、ボラトリオン」

「新種の魔獣みたいだ」

「究極切断剣」

「ちょっと頭悪そう」

「ハイパーカッター」

「うーん、なんか違う」


 みんなでワイワイと言ってみますが、なかなかこれと言った名称が出てきません。

 今までに無いもの、だけど名称でそれと解る名前というのは難しいですね。

 小妖精ピクシー地上型亜種邪妖精インプのパリオーさんが手を上げます。


「なぁなぁ、『ドワーフの伝統技術と黒浮種フロートの加工技術の融合テクノロジス』なんだろ? 間を省略して、ドスっていうのは?」

「ドス」

「ドス……」


 ボランギさんとトリオナインが、ドス、ドスと呟きながら新型剣を見つめています。

 ボランギさんがカッと目を見開き、


「いいな! ドス! スパッとかサクッとか軽く無くて、ドスッ! 重い響きがあっていい!」

「呼びやすくてもとの言葉の意味が残ってるのもいいでスネ!」

「命名! この新型剣の名はドス!」

「ドス!」

「ドスだ! おおー! てくのろじす! てくのろじす!」

「ドス! テクノロジス! そしてドワーフの伝統技術!」


 徹夜明けのハイテンションのまま、切断特化新型剣の名前は、ドスに決まりました。

 隠れ里で作る新たな刃物、切断特化の黒と銀の2色の片刃の剣はドスと呼ばれ、また、のちに同じ刃をつけた柄の長いグレイブは長ドスと呼ばれるようになりました。


「こちらも見てくだサイ!」


 黒浮種フロート複合装甲鎧ハイブリッドアーマー研究班、班長のシュービールッツが声を上げます。

 ドワーフの作った武器と防具の加工施設から全高2メートル20センチの鋼の巨人が現れます。ズシン、ズシンとやってきます。


「うぉ、なんだ?」

「カッコイイ!」

「鋼のゴーレムか?」


 頭から爪先までを隙間無く輝く鋼で覆われた全身鎧。額の上部にあたる部分からは真っ白い角が伸びています。

 積層構造で間接部を覆いながらも、骨格の間接可動範囲に影響しないように設計された全身鎧。

 磨き上げた鋼は光を浴びて輝き、間接部の隙間からは暗灰色のセラミクスが覗きます。

 これまでの鎧とは構造から違う、パーツを重ねた新型全身鎧。鋼の巨人はスムーズにズシン、ズシンと足音を立てて歩いてきます。


「なかなかいいぞ、この鎧」


 兜の面防を上げて大鬼オーガのディグンさんが笑みを見せます。


「見た目はゴツいが動きやすい。ガッチリ覆ってるのに背中に手が回せるんだ、ほら」

「この全身鎧は重量的に筋力のある大鬼オーガにしか使えませンガ、これは技術向上のために作ったものデス。この技術を応用して使用者の動作を阻害しない部分鎧の製造が可能デス!」


 興奮冷めやらぬシュービールッツが、フワフワと浮きながら説明を続けます。


「鎧についてはこれで製造を把握しまシタ。予約順にドワーフの職人と鎧を作っていきマス。また細かい仕様の変更、ポケットやラックの取り付けなどもご相談くだサイ。いろいろできまスヨー」


 鎧を着ない黒浮種フロートには使用感が解らず、何度も探索者の鎧を調べ、使用感のアンケートを取り完成にこぎつけました。まだまだ改良点は残されていますが。

 ディグンさんが動きを確かめるために身体を動かしています。ジャブ、ジャブ、フック、アッパー、バックナックル、サイドキック、ハイキック、ローリングソバット。

 狼面ウルフフェイスのヤーゲンさんが呆れたように言います。


「いや、全身鎧で側転とかできるのは、たぶん大鬼オーガのディグンぐらいしかいないから」

「だがこのセラミクスの胸鎧も今までのものより動きやすい。二層構造で肩と胸と背中が自由に動かせる。窮屈さが無い」


 カゲンさんが新型鎧を評価してくれます。おおむね好評のようです。

 ボランギさんとボランギさんが連れてきたドワーフの職人との技術交流が、新しい武器と防具を作りました。

 鍋や包丁といった日用品も、ラッパや鉄琴といった金属楽器も班ごとに別れて開発中です。

 新たに開発されるテクノロジス、その中のひとつ。黒浮種フロートの研究所より少し離れた岩壁に新たな研究所を作りました。

 出入り口は白蛇女メリュジンに警備してもらい、限られたメンバーのみしか入れない新研究所。

 秘密兵器研究所です。

 警備の白蛇女メリュジンに目を覗き込まれて、寝不足を注意されたことに謝って中に入ります。

 緊急時には出入り口を封鎖する仕掛けを施した通路を進み、奥の研究室に入ります。


「進展はどうでスカ?」

「問題無く順調ですぞ」


 秘密兵器開発に携わる、蟲人バグディスのエルカポラさんが答えます。

 ふたりで明かりを暗くした研究室の中、そこに並ぶガラスケースの中を見つめます。


「我々は恐ろしいものを作ってしまったのかもしれまセン」

「わかりますぞ。このような武器、いや兵器などこれまでのアルムスオンにはありませんから。その不安はワタシも感じていますぞ」

「防衛装備はどうでスカ?」

「それも完成しましたぞ、試してみますかな?」

「イエ、先にレポートを見せてくだサイ。テストはこの秘密兵器に関わる者を集めて、皆で見まショウ」


 ガラスケースの中にはドリンさんのアイディアから作られた、古代魔術鎧アンティーク・ギア対策の秘密兵器があります。

 古代魔術鎧アンティーク・ギアがどういうものかは、探索者から情報を集めました。そこから考えても、ドリンさんの考えたこの秘密兵器は有効ではないでしょうか。

 可能であれば古代魔術鎧アンティーク・ギアを相手にテストしてみたいところですが。

 しかしこれは扱いを間違えれば味方に危険の及ぶ兵器。防衛装備が開発できなければ、使用すること無く闇に葬ったことでしょう。

 作ってしまったことに不安を憶えます。ですが、これ以外で古代魔術鎧アンティーク・ギアの性能に対抗する案は、今のところありません。


「防衛装備は量産可能なのでスカ?」

「そのための材料を増やしているところですぞ。シャララの作った小妖精ピクシーが加護を得るための花畑。そこで原料の作成が可能でしたぞ」

「できればこの秘密兵器は使いたくないでスネ」

「最後の手段、というところですぞ。管理にも気をつけるであります」

「エルカポラさんにはトンネル工事もあって忙しいのに、スミマセン」

「トンネル工事はパルカレムが張り切っておりますから、ワタクシはこちらに集中できますぞ」

「それでは引き続きよろしくお願いしマス」

「セプーテンこそ黒浮種フロートの研究の総監督で忙しいのはわかりますが、休めるときに休んでおくべきですぞ。これからのためにも」

「アハハ、先ほど警備の白蛇女メリュジンにも怒られまシタ」


 第1秘密兵器研究室は順調です。

 奥の昇降機に乗り1階層下に作った第2秘密兵器研究室に向かいます。


「こちらの進行はどうでスカ?」

「今のところは問題ありまセン。材料も探索者が集めて来てくれますカラ」


 ドリンさんとサーラントさんの計画に必要なもうひとつの秘密兵器。担当の班長、リーンダーキュが経過を報告します。


「自動化し量産可能になりまシタ。ですがこれは本当に役に立つのでスカ?」

「概念は理解していまスカ?」

「勿論。ただ、これは黒浮種フロートの知らない分野のことですノデ」

「これはドリンさんとサーラントさんを信用するしかありませンネ」

「ですが、かつての我々の祖先を思いだしマス。我々は知らずに利用されているのではないカト、不安に感じまシタ」

「そうでスネ。我々は祖先の二の舞をしてはならないのデス」


 他の種族を知らず、戦いを知らず、その結果、同族を人質に取られ道具を作り使う為の奴隷に落ちた我々の祖先。


「ドリンさんは言いまシタ。我々のテクノロジスは我々の手で守るべきものダト」


 そう、問題が在れば技術テック論理ロジックで解決を見出だすのが我々。ならばこの不安もまた、我々の信奉するテクノロジスで解決するべきです。


「サーラントさんから地上の種族間の争いの歴史を学びまシタ。そこで考えまシタ。我々はテクノロジスの信奉者にして新しいものが好きな創造者。ですが様々な種族がいる世界ではそれでは足りないのデス」


 我々の作り出したテクノロジスが、不幸を作り出してはならないのです。

 テクノロジスは幸福のため、未来のため、真理追及のため、技術テック論理ロジックを積み上げた先に見えるものを目指して。そのためには、


「我々はテクノロジスの守護者にして、管理者とならなければいけないのデス。かつての我々の祖先の主人のように、テクノロジスを悪用する者からは力ずくで取り上げるのが、創造者たる我々の責任なのデス」

「デスガ、セプーテン。我々にはそのような武力がありまセン。それに暴力での解決ナド」

「野蛮でスカ? ですがその野蛮に対しても我々はテクノロジスで打ち克ちまショウ」


 私は図面を取り出して、第2秘密兵器研究班、班長のリーンダーキュに見せます。


「コレハ?」

複合装甲鎧ハイブリッドアーマー研究班、班長シュービールッツが作成したディグンさんの全身鎧の図面デス」

大鬼オーガの全身鎧、これはなかなかカッコイイでスネ」

「そしてこちらが探索者から聞いた古代魔術鎧アンティーク・ギアの性能を纏めたものデス。これから推測するに、どうやら古代魔術鎧アンティーク・ギアはただの防具と言うよりハ、魔晶石を動力とする乗り物に近いのではないカト。ゴーレムに人間ヒューマンが乗り込んでいるようだ、という探索者の感想がありマス」

「フム、魔術攻撃に対しての自動防御システム。対物理攻撃防衛フィールド。高速移動。個体により仕様が異なる為、性能は一律に同じでは無イ。これは乗り手の防御を優先して作られているようでスネ」

「似ていませンカ?」

「データでしか見たことはありませンガ、かつての我々の祖先の主人が使っていた兵器。強化装甲殻パワードシェルのことでスネ」

「その通リ。そしてこの大鬼オーガ用全身鎧の図面を使い、第3の秘密兵器計画を開始しマス」


 今も百層大迷宮には人間ヒューマンの部隊が調べに来ています。壁を壊さないと見つからない隠しエリア、その奥のボス部屋の隠し扉は簡単には見つからないでしょう。

 ですがその人間ヒューマンの調査を足止めするために、探索者は迷宮内で人間ヒューマンと戦っています。

 死者は出てませんが、暗部商会が使うという毒矢で危険な目にあった探索者もいます。

 本来、自分達を守るのは自分達の役目です。本来、ここを守るのは我々がしなければならないことなのです。

 それなのに我々を守るために、探索者が危ない目にあっているのです。これはいけません。

 我々黒浮種フロートに戦う為の力が無いのならば、テクノロジスでそれを作りましょう。

 そして黒浮種フロート白蛇女メリュジンと紫さんを守りましょう。

 戦いのための技術は探索者に教えてもらいましょう。

 そのために新しい力を作りましょう。

 我々の信奉するテクノロジスを守るために。技術テック理論ロジック哲学フィロスを守るために。

 我々が我々のテクノロジスを、そして信頼し敬愛する仲間達を守るのです。


「新たな黒浮種フロート専用の防衛武装を作りマス。大鬼オーガ用全身鎧をベースに、中に魔晶石エンジンのテクノロジスを詰め込ミ、黒浮種フロートが中に搭乗して操作できるようにしマス。名付けて、『黒浮種フロート強化装甲殻パワードシェル』第3の秘密兵器として開発を開始しマス」

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