イングレンスの歩き方 第2章2節あらすじ編

 286話~307話 『療養の日々』


 夏の冒険の代償。エリスは異性に怯え、声を出すことが不可能になってしまった。


 アーサーと離れて送るは療養の日々。生活を管理され、一人で受ける仮の授業。手厚く看病されてはいるが、それでも友達と離れ離れは寂しいものだ。


 しかしどれだけ傷を負っても、君は一人ではない。王国騎士ウェンディとレベッカ、魔術師のローザとソラが、寂しさを埋めるように優しく接してくれた。その気持ちは現実に現れ、症状も改善されていく。


 一方でエリスと離れる日々を送ったアーサーは、次第にその心境を変化させていく。端的に言えば春が訪れかけている。




 308話~350話 『魔術戦:虐げる者られた者』


 エリスは蝕む狂気と闘ったが、結局魔術戦には間に合わなかった。出場することは叶わぬまま、療養と継続して応援に徹することになる。

 その刹那に美しい満月の姿を垣間見て――何事もないと、深く思うことにした。


 一方で異変があったのはハンス。彼は今回、ウィリアムズという名の生徒が出場するのを見て、やけに頑固になった。

 そして試合の当日に騒ぎを起こし――彼はつるんでいる仲間との友情について、再確認することとなった。


 それ以外の面々も、訓練に試合に奮闘し。そして成果は実り上々の結果を残すことができたのだった。




 351話~360話 『半端に雪が溶けた冬』


 さて、魔術戦の諸々が終わり、遂にエリスは魔法学園に復帰した。仲間達は精一杯の感情を込めて彼女を歓迎する。


 だが復帰できたからと言って、傷を負った跡は消えない。エリスの友人達は、再び離れで暮らすであろう彼女のことを――アーサーとの関係性を。とてもとても心配している。


 何もなければそれでいいのだが、残念ながら何かしらはある。理由は単純、彼らは魔法学園の二年生で、年齢でいうと十三歳だからだ。

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