第8話 ちょっとマジな話

 はぁはぁはぁはぁ


 彼は走っていた。


 その大地は、日中は60℃の高温に、夜は-50℃の空気のない荒野だ。

 単騎で、特別な装甲に身を包んでいるとは言え、たった一人で、十日間も…行進していた。

 その大地に一切の生命は存在しない。

 だからこそ、アンドロメダ星雲の無人兵器量産工場地帯がある。

 この惑星の大地には、膨大な数の無人兵器を量産可能な資源が溢れていた。


 今から10年前、そこをたった一人で破壊する為にネオデウス1982号305番が向かっていた。

 何の支援もなく、渡された物資のみで、単騎で…たった一人で荒涼とした生命のいない大地を走破した。


 この作戦を立案したのは、同じネオデウスのトルーマン大佐だった。

 この当時、天の川銀河のシステムを握っていたのはナチュラル派だ。

 ナチュラル派の主観に基づく無謀な計画の為に、天の川銀河は、他銀河達との戦争に突入していた。


 1982号305番の上司、トルーマン大佐は典型的なナチュラル派の考えに染まった愚か者だった。

 その作戦とは言えない、自殺志願者用の命令の全てを成功させて来たのは、1982号305番だった。


 アンドロメダ星雲の無人兵器無人自動量産工場地帯は、上空から一切近づけない鉄壁の高エネルギーシールドに守られていた。

 それの工場地帯を破壊するには、数千キロ先からの単独徒歩しかなかった。


 それを1982号305番は完遂させた。


 無人兵器量産無人自動工場地帯へ、数千キロ先から徒歩で侵入した1982号305番はシステムを混乱させ破壊、無人自動工場地帯を完璧に破壊した。

 そして、工場地帯と繋がっているシステムに自爆ウィルスを仕込み、アンドロメダ星雲の同じ無人兵器工場達を連鎖破壊させた。


 その後、待機していた他のネオデウスの四人は、アンドロメダ星雲の宇宙軍に攻勢を強めて、アンドロメダ星雲は和平を申し出た。

 恒星間戦術兵器ネオデウスの有用性を示した事例の一つになった。

 

 この後、1982号305番の危険な単独潜入任務が増加する。

 

 敵施設への危険な単独潜入した後、その兵器システムの破壊。

 それを1982号305番は繰り返した。

 そして、兵器システムが破壊された惑星を他のネオデウス達が制圧する。

 そうして、勝利を続けた。続けたが…


 その功績は、全てトルーマン大佐と他のネオデウス達とされた。

 1982号305番の活躍など…誰も知らない。

 いいや、知っている者達がいた。

 天の川銀河の人工知性体達、そして…攻められた他銀河達だ。

 真のネオデウスは1982号305番だけ。

 それ以外は、多くの宇宙艦隊を動かす為のエネルギー供給ジェネレーターにすぎない。


 アウターヘブン世代…男はこうだ…というカルト宗教に犯された時代を生きた1982号305番の彼は、そのカルト宗教の狂気に呑まれて15年間も戦い続けた。

 何時、死ぬともしれない任務ばかりを押しつけられた1982号305番は最強の兵器と化していた。

 そして、危険な任務を終える度に、思考が…理性、知性、論理、理論である人工知性体…DIに近くなった。

 このまま、1982号305番は、アウターヘブン世代の狂気に呑まれてモノのように生きてだけの人生が続くと思われたが…。


 狂気の時代は何時も足早に終わる。

 エネルギー、資源、生存の分配ミスによってナチュラル派は、多くの男性派閥から信用を失い。

 それが切っ掛けで、貧困の復活、自殺する男性が多発。

 それを事故だとナチュラル派は、責任転嫁する。

 そんな無責任に男性達がシステム派に転じて、天の川銀河をシステム派、人工知性体DIの管理に戻した。


 人類に人類は管理できない。人の上に人は立てない。

 そんな当たり前を、人類特有の過ちを忘れたナチュラル派は、一気にその地位を墜落させた。



 そして、過去から現在、人工知性体の統治になった天の川銀河は、周辺銀河達との和平を成立させ、戦争が撲滅した。


 そして、とある四名が、人工知性体DIの最高議長達の前に並んでいた。

 一人は、トルーマン大佐。

 残りの三人はネオデウスに適合した女性達三名、セシリア、アグネス、ジャンヌだ。

 その四人が並んで、最高議長DIに訴えていた。


 トルーマン大佐が

「1982号305番の別時空への調査措置ですが、我々…同じネオデウスの者達で分担するべきだと思われます」


 四名のネオデウス達を見下ろす最高議長DI達

「その理由は?」


 セシリアが

「他銀河の和平の為に戦力削減として、ネオデウス1982号305番が追放という別時空への処置をされたなら、同じネオデウスである我々も同じように成される事が公平だからです」


 アグネスが

「1982号305番の送信する膨大なデータを見ました。あの作業量は確実に重過労状態です。健全な活動とは言えない」


 ジャンヌが

「ならば、我々も同じように…彼の1982号305番と共に別時空現地調査を行うべきです。1982号305番の過重労働軽減の必要性が生じています」


 四人の言葉を聞き終えた最高議長DI達は

「では、我々の結論を告げよう」

「残念ながら、計画の変更はない」


 トルーマン大佐が

「何故ですか! 我々も同じネオデウスです。同じように成果を上げる事が可能です」


 最高議長DI達は

「では、1982号305番がどうして、追放されたのか…根本的理由を告げよう」

「天の川銀河を和平を結んだ周辺銀河達からの要求だ」

「1982号305番を処理せよ…と」


 四人のネオデウス達は沈黙する。

 

 最高議長DI達は

「周辺銀河達が、この天の川銀河と和平と協調を結ぶ際に、第一条件としたのは、1982号305番の処理だった」

「周辺銀河達は、君達四人よりも、1982号305番の脅威性を最も重要視していた」

「その理由は、君達でも理解しているはずだ」

「1982号305番が、戦場を処理した後、悠々と君達が制圧した」

「1982号305番は、戦場処理の先兵であり、君達は後の制圧の為の戦略的兵器だった」

「周辺銀河達は理解している。所詮、君達は、戦略兵器群を動かす星系規模のジェネレーター程度だと…」

「戦場で、相手を完膚なきまでに破壊する力と、無事に制圧された戦場を維持する力」

「どれが最も重要であるかを、周辺銀河達は理解していた」

「要するに、君達四人の制圧維持ネオデウスより、遙かに戦術破壊に特化したネオデウス1982号305番の方が圧倒的に重要なのだ」


 最高議長DI達の中央、バイザーを掛けた老年の人工知性体DIの最高議長が

「所詮、君達は愚像。1982号305番が切り開いた道を安全に歩いて来ただけ。それだけの能力しかない。理解しているな」


 最高議長DI達が

「我が天の川銀河では、ネオデウスといえば君達四人だろう」

「だが、それは成功者という偶像に彩られた虚構」

「人類とは何時も成功者という偶像しか目に入らない」

「それをナチュラル派である君達四人は理解している筈だ」


 セシリアが

「それでも…私達と1982号305番、アラタは、同じネオデウスの仲間です!」

と、叫ぶ。


 だが、老年の人工知性体DIの最高議長が

「残念だが…1982号305番にとって、君達は仲間でも何でも無い。任務、軍務、命令というシステムで繋がった。システム的な関係だ。それが1982号305番の本心でもある」


 トルーマン大佐が

「では、私が、1982号305番と同じくらいの価値があると証明してみせます」


 最高議長DI達が

「それは不可能だ」

「なぜなら、戦争は終わった。もう…二度と起こらないだろう」

「職務に励み給え」

「もし、職務に邁進できないなら、新たなキャリア形成申請をしたまえ」


 老年の人工知性体DIの最高議長が

「決議は変わらない。以上だ」

 最高議長DI達が消えた。


 トルーマン大佐は、その場に崩れ

「ちきしょう。オレは…何も出来ないのか…」

と、自身の無力さを噛みしめた。


 最も優秀だったネオデウス1982号305番は、追放。

 最も凡庸だったネオデウスの四人は残った。

 何時の世も、人類は…優れた者を駆逐して、その叡智と技術を簒奪した愚か者だけが世に幅をきかせる。

 それが人類の性質なのだから…。

 人類の絶対真理。

 優れた者は子孫を残さない。

 愚かな獣の如き者が、優れた者の力を奪って繁栄する。

 人類は所詮、獣なのだ。

 絶望的な真実こそ事実なのだ。


 1982号305番が別時空、異世界現地調査に向かって半年以上が過ぎた。



 1982号305番は、目が覚める。

「ああ…」

と、ベッドから起き上がる。

 そのホホに

「おはようにゃん」

と、キスをする獣人のリリスガール。


 1982号305番は、窓の外を見る。

 朝日が緩やかに差してくる。

 空気が澄んだ早朝の風景が見える。


 1982号305番は額を抱える。

 獣人のリリスガールのお店で朝を迎えた。


 昨日、夜中の24時に獣人のリリスガールのお店に来た、来てしまった。

 普通というのは、おかしいが…ミドルの40分コース5000Gで終わるつもりだったのに…。

 受付で獣人のかわいい女の子達二人が、1982号305番の両腕をものすごく柔らかいおっぱいに挟んで

「ねぇ…ネオさん。サービスするにゃん、裏オプしないにゃん?」


 1982号305番は戸惑い

「いや…その」

と、その口を右腕を胸に挟んでいる獣人のリリスガールがキスで塞いで

「ねぇ…ここもやる気が出ているにゃんよ」

と、1982号305番の元気になったマイサンを優しく撫でる。


 1982号305番は

「いや、そうなると…帰れなく…」


 その口を左腕を胸に挟んでいる獣人のリリスガールがキスで塞いで

「ネオさん、ウチをご贔屓にしてくれているにゃん。もう…閉店近いし、泊まって、明日…帰ればいいにゃん」


 その誘惑に、1982号305番は負けた。


 そして…1982号305番は、何時もの風景が違う朝のリリスガール街から朝帰りする。

 あれだけ、過重労働とか心配されているのに、1982号305番は、この世界で十分すぎる程の息抜きをちゃんとしていた。


 一度、停泊地にしている宿屋に戻る。

 五階建ての洋風煉瓦の宿屋に戻ると、宿屋の主である獣人のマスターが

「ああ…おかえり、朝帰りかい」

と、ニヤリと笑む。


 1982号305番は頷き

「まあ…うん」


 宿屋のマスターが

「はいよ」

と、1982号305番が最上階五階の全ての部屋を借りているので、そこを隔てる大扉の魔法キーを渡す。

「後で、ハウスクリーニングに行きたいけど…」


 1982号305番は

「502と505が…昨日、仲間の連中と使って騒いで汚れているから…」


 宿屋のマスターが頷き

「分かったよ。あ、それと…装備の大きな鎧がしまってある部屋、507号室の窓が真夜中、チカチカと窓から光を出していたけど」


 1982号305番がハッとして

「しまった。昨日は定時連絡を入れる日だった。連絡を入れなかったから…」


 宿屋のマスターが

「問題はないって事で…」


 1982号305番は頷き

「故郷へ定期的に連絡を入れているんだよ。それをしなかったから」


「そうか」と宿屋のマスターは納得した。



 1982号305番は宿屋のアンティークなエレベータに乗って五階の総借りしている階層へ行く。

 そして、戦術装甲を置いている部屋に入る。

 ちょっとした鎧の置物状態にトランスフォームしている戦術装甲に触れると、本国、宇宙文明の人工知性体DIの立体映像が投影される。

 投影された人工知性体DIが

「やあ、昨日は定時連絡が無かったが…」


 1982号305番が渋い顔をして

「その…調査を…してまして…」

 まあ、確かに調査だ。現地の女の子とニャンニャンする調査だ。間違いはない。多分…。


 人工知性体DIが

「君の成果はとても素晴らしい。だが…少し働き過ぎでは?」


 1982号305番は頭を掻きながら

「限界があります」


 通信をする人工知性体DIが

「限界? それは…」


 1982号305番は頭を振って

「この世界にある物品や薬、食品といったお金で買える者は、簡単に入手できますが…。この世界の住人、つまり人々の生体データの採取は、ほぼ…一人ではムリです。種族が…余りにも多種多様すぎる。獣人でさえ百以上の形態で違いある。ましてや、種族を越境したハーフなら尚更です。そもそも、この世界には、我々人類のような、一種だけのような種族ではない。本当に多種族、異種族が混在する世界です」


 人工知性体DIは

「つまり、生体データを集めるのには至難の業だと…」


 1982号305番が

「権力者と繋がる条件の一部緩和を申し出ます。経済活動に限って、有力者や権力者と通じる。経済活動を通じて様々な異種族との交流によってサンプルの採取が可能になる」


 人工知性体DIは

「そうか…分かった。その条件でどのような影響があるか…こちらでもシミュレーションして、結果を伝えよう。だが…あまり、期待はしないで欲しい。我々のスタンスは貫く事が重要なのだから」


 1982号305番は

「では、自分なりに…計画の立案をしますので…」


 人工知性体DIは頷き

「それも早めに頼む」


 こうして、本国との通信を終えた1982号305番は、部屋から出ると、ドアノブに僅かな残留体温を検知した。

 探査レーダーを使ってドアノブを調べると、さっきまでドアノブに触っていた人物がいた。

 その人物とは…「やれやれ」と1982号305番は頭を振った。



 1982号305番が本国と通信する前、獅子食亭のウェイトレスのケニーが、獅子食亭の料理長で店主の植物人アルラウネのエダが、ケニーにお使いを頼んだ。

 そのお使いとは、獅子食亭に張られる情報紙を1982号305番に届けるというモノだ。

 1982号305番は、獅子食亭に優先的に、何かの植物とか鉱物の情報が載った情報紙を渡して貰えるように定期購読のような金銭契約を交わしている。

 月払いで3000Gだ。

 これにより、1982号305番は、様々なサンプル探しの情報を得ている。

 新しい情報紙が入ったので、ケニーをお使いに出して届けさせる。

 それは何時もの事なので、気軽に1982号305番がいる宿屋のマスターがケニーを専属契約している最上階へ通す。


 そして、ケニーが何処にいるのか…探していると、1982号305番が声が聞こえて来た。

 その部屋のドアが僅かに開いていて、ケニーがドアノブを掴んで押すと…中で1982号305番が立体映像の誰かと会話しているのが隙間から見えた。

 この世界でも魔法具を使えば似たような事ができる。

 1982号305番が、定時連絡とか、サンプルとか、生体サンプルとか、話しているのを聞いて、自然とケニーはドアを静かに閉めて、その階から降りてホールで待つ事にした。


 数分後、1982号305番がアンティークなエレベーターから降りてくると

「こんにちは、ネオさん」

と、ケニーが笑顔で挨拶すると1982号305番が

「ちょっと話を聞いてくれないか? ケニーちゃん」


 ケニーがハッとして気まずい顔をして

「その…言いませんから」


 1982号305番は首を横に振り

「そんなに気負う事じゃない。秘密って事でもない。故郷…本国から出ていった時に、出て行く条件として定住する場所のデータを集めるのを任務にされたんだ」


 ケニーが不安な顔で

「その…スパイ…」


 フッと1982号305番は笑み

「そんな大それた事だったら、もっと別の…国政の内情に関係する事を調べているよ。私が生まれた本国と、こことでは…様々な事が違う。つまり、日常の事を調べて、それを情報にして送っている。ケニーちゃんが思っているような、ヤバい事じゃあない。だから、うっかりしゃべっても気にしなくていい」


 ケニーが不安な顔で

「戦争とかの…」


 1982号305番は、首を横に振って否定して

「しない。絶対にさせない。約束できる」


 ケニーはホッとして

「はい。これ女将さんから」


「ああ…ありがとう」

と、1982号305番は情報紙の書類を受け取り

「もう、お昼が近い。獅子食亭に食べに行くから、一緒に行こう」


「はい」とケニーは頷き、共に獅子食亭へ向かった。



 1982号305番は、獅子食亭のテーブルで、受け取った情報紙を見ながら昼食をしていると、そこへ何時ものメンバー、ハーフドラゴンのドリンと、エルフのレリス、鬼人族のムラマサ、ハーフリングのルディリの四人が来て、ドリンが

「なぁ…ちょっと仕事を手伝ってくれないか?」


 1982号305番が

「どうしたんだ?」


 レリスが

「実は、帝都の周囲で大規模なモンスターの発生が生じているらしい」


 ムラマサが

「それを狩る為に、周囲の街から戦闘が出来る冒険者を集めているんだよ」


 ルディリが

「ネオが一緒に来てくれると助かるし、それに色んなモンスターが出るから、ネオのサンプル取りも捗ると思って」


 ドリンが

「どうせ、この街の警備隊からもお声が掛かるだろうから…先んじてな」


 1982号305番は微笑み

「いいな。丁度…色んなモンスターのサンプルが欲しかったんだ。行くよ」


 そして、ドリンが寄って

「そんでもって…この店…行こうぜ」

と、一枚の情報紙を差し向ける。

 それは…異種族のエッチなお店のレビューで、帝都でレビューしている人達が残した情報紙だ。


 1982号305番は、それを見て

「はぁ? 性転換…店?」


 レリスが

「魔法の薬で、男なら女、女なら男になってエッチな事が体験できる帝都のお店です」


 ルディリが

「何事も体験は大事だよね」

と、四人が期待する顔を1982号305番に向けて


 1982号305番は苦笑いして

「分かった。そこもいいよ」


 四人は「イェイーーー」と手を叩き合わせて、ドリンが

「終わった後、楽しみだな…」

と、鼻の下を伸ばした。


 楽しげにしている四人を見守る1982号305番。


 だが、突如として獅子食亭のドアが開き、大人数が入って来た。

 完全武装した一団が、獅子食亭に入ると、1982号305番の元へ向かう。

 その先頭は、なんと大魔導士戦士ディオだった。


 大魔導士戦士ディオが連れる騎士団は、市販では売ってない特注の鎧に身を包んでいた。


 大魔導士戦士ディオが1982号305番の前に来ると

「ネオだな」


 獅子食亭が自然と警戒に染まって静かになる。


 1982号305番が

「ええ…そうですが…」


 大魔導士戦士ディオが

「我々と一緒に来て貰う」


 ドリンが嫌そうな顔で

「理由は!」


 獅子食亭にいる冒険者達も険しい顔をしている。

 明らかに戦いの気配を感じている。


 大魔導士戦士ディオは

「皇帝陛下が、君を呼んでいる」


 1982号305番は

「それは…勅命ですか?」


 大魔導士戦士ディオの殺気が上がり

「察してくれると助かる」


 ムラマサが腰にある刀に手を置くも、1982号305番が席を立ち

「分かりました」

 同意した。


 それにレリスが「ネオ…」と怪しいと…。


 1982号305番は頷き

「大丈夫だ」

と、告げた後、大魔導士戦士ディオ達と共に去って行った。


 おそらく、拒否すれば…確実に獅子食亭は大惨事になっていただろう。


 1982号305番、ネオは帝都へ運ばれた。

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