婚約破棄したいのなら私と競争しなさいっ!
一ノ瀬 彩音
第1話 婚約破棄と競争
私事、
職業OLです。
そして、私には前々から婚約している人がいまして、
その人のお名前は
年齢24歳で職業サラリーマンです。
私と勇作は婚約しているとしてもそこまで仲が良いって
わけでもありません。
それなのにどうして婚約しているのかも私には
疑問でしかありません。
それに愛し合う行動もしてないし、勇作とは一度も
キスした事がありません。
ただし、デートだけは何回かしています。
デートしててもお互いに普通過ぎて特に何も
お話しないというのが事実です。
デートしてて楽しくないって終わってると思います。
私と勇作は既に冷めている関係でして婚約破棄
したいです。
しかし、女性の私から婚約破棄するって恥ずかしいというか、
嫌っていうか、婚約破棄しません。
翌日、勇作からご連絡が来ると駅前に居るから来て欲しいって
言われます。
私は駅前に向かうと本当に勇作が居るのでびっくりしているのです。
勇作の元へ歩み寄ると私は声をかけるのです。
「勇作、お待たせ」
「来たか、瀬那」
「何かあったの?」
「お話する事があってな」
「うん」
「とりあえず、近くに公園があるから行こう」
「うん」
私と勇作は駅前の近くに公園があるのでそこまで歩いて行きます。
公園に到着すると勇作が声をかけてくるのです。
「なぁ、瀬那と俺って冷めているよな」
「そうだね」
「そこで考えたんだけど、婚約破棄させてもらってもいいか?」
「いいよ」
「そうか、ありがとうな」
「でもね、条件があるの」
「何だ?」
「私と競争してね」
「意味がわからん」
「競争だよ」
「競争はわかるが、婚約破棄するのに必要か?」
「うん」
「わけわからんよ」
「とりあえず、競争しよう」
「わかった」
私と勇作はこれから競争しようとしているのです。
どっちが勝っても負けても特に何もありませんが、
婚約破棄は受け入れるつもりです。
私と勇作は競争しているのです。
さすがに勇作は足が速いので私が全力で走っても
追いつけません。
結局、私は競争に負けました。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、俺の勝ちだな」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、そうみたいね」
私と勇作は競争したおかげで疲れているかもしれませんが、
それでも私は最後の交流が出来て嬉しかったです。
「それじゃあな」
「うん、じゃあね」
私と勇作との恋愛はここでおしまいというか、婚約破棄されたので
終わりって事になるのでしょうね。
しかし、私はまだ新しい恋愛に向けて頑張っていくしかありません。
次の恋愛ではしっかりと異性の心をガッチリと掴んで離しません。
メロメロにして結婚してみせます。
婚約破棄したいのなら私と競争しなさいっ! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019
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