第5話 外道
俺が外道だとぉーーーーーーーーーーー!!!!
俺は! 勇者だ!
俺は! 勇者だ!
俺は! 俺は! 俺は!
俺は! 勇者だーーーーーーーーーーーーーー!
「外道が! 俺にも、夜を楽しむ権利はあるんだよ。ハハハハハッ! 邪魔すんなよ?」
その言葉を聞いた時だ。
何かが吹っ切れた。
そして何かが吹っ飛んだ。
頭の中の線と、格闘家ペーター自身の体が吹っ飛んでいた。
そして……。
「俺は! 勇者だーーーーーーーーーー!!!!」
「逆らうんじゃねーーーーーーーーー!!!!」
酒場から近くの夜の森林付近。
一瞬で戦いはついた。
背中に背負っていた剣が、仲間のペーターに向けられただけの話だ。
岩場に真っ二つになり転がるペーター。
「無念だよ……」
アンソニーはそう呟く。魔法でペーターの体を焼き尽くした……。
朝を迎えた。
朝、パーティメンバーの中にペーターの姿はもちろんなかった。
他の仲間が不審に思い、アンソニーに尋ねる。
「素行が悪かったから、パーティを抜けてもらった」
「そう、そうなのか?」
「あぁ、実家に帰るだってさ」
アンソニーに、罪悪感の欠片もなかった。
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