第6話 戦慄の血

「足立さんも?」


麻里奈は、確かめる様に言葉を返した。


「うん、場所・・・変えようか」


「はい」


2人は教室から出て行き、屋上へ向かった。


屋上に向かう間に少し、この学校について教えてくれた。


「皆川さんはさぁ、この学校の形、何で十字架になっているか知ってる?」


美穂は何処か警戒した様に、少し棘のある言い方をした。


麻里奈は学校の形何てどうでもいい事を、何故聞いてくるのか不思議に思いながらも答えた。


「知りません。」


美穂は麻里奈を見つめて、口を開いた。


「当時のこの学校は、死死森霊子様によって作られた。」


「霊子様が作った?」


麻里奈の、表情を確認する様に話しながら何度も見ている。


「うん。霊子様が復讐を行った時の学校を、そのままの構造を保ったから十字架なんだって」


「でも、何で十字架何ですか?」


美穂は、重たそうな口を開いた。


「それは分からないけど、見てこの血!」


美穂は、階段の赤い部分に指を指した。


麻里奈は指した矛先を見た。


「赤い・・・ペンキ?」


美穂は、静かに首を左右に振った。


「これは、血」


麻里奈は、驚き口に手を当てた。


「血?」


「そう、それも死別町に入って殺された人の血」

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