第4話 戦慄の血
先生が話終えると、海斗は景戸の死体の前まで来た。
先生に強い視線を向け、持っていたナイフを奪い取り見せつける様に、死体を切り裂き、心臓にナイフを突き立て、口にした。
海斗の姿は、最早狂気を纏った犯罪者の様で、全てに狂っている死別町では、当たり前に近い行動だが、上田海斗は他とは違う雰囲気を、放っていた。
海斗の姿を、見下す様に見ている先生が言った。
「海斗君、上出来よ?でも目立つ行動を控える事を、お勧めするわ。」
先生を見上げるように、見たが即座に視線を逸らし、心臓を口に咥えながら、席に戻った。
「他の人も好きな部分を食べて良いから、霊子様の為って事は、覚えておきなさい。」
先生は自分の語りかけた言葉に、生徒達の様子を、伺いながら辺りを見渡した。
すると、皆川麻里奈と言う生徒が、明らかに同様していた。
先生の視線は麻里奈に向いた。
「居た。」
周りには誰も聞こえない位の、小声で呟いた。
麻里奈は、先生の視線に気がついた。
しかし、どういう表情をして良いのか分からず、顔を逸らした。
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