「あの、悪役令嬢様、ご相談が・・・・・・」
「まあどうしましたの金髪縦ロール伯爵令嬢様」
悪役令嬢は伯爵令嬢より相談をうけていた
「今日、朝、ピンクヘアから昼休みに階段の踊り場に来てほしい、婚約者の事で相談があると言われまして」
「まあまあそれは、それは大変ね」
「ええ、それで、一人で行くのは大変なので、悪役令嬢様とヒロインちゃんに一緒に来てもらえないかと思いまして、迷惑でなかったら」
「よろしいですわ・・・あ、そうだ!」
悪役令嬢は胸を正し、周囲に聞こえる声で
「金髪縦ロールのみなさあああああん、お聞きのような状況です、よろしかったら皆さん、ご一緒してもらえませんかしら」
と、
「わかりましたわ!」
「わかりましたわ!」
「わかりましたわ!」
「わかりましたわ!」
「わかりましたわ!」
「わかりましたわ!」
「わかりましたわ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
無数の返答が
「そうですわね、私、女だけでは不安ですから、婚約者にも来るように伝えますわ!」
一人の金髪縦ロールがそういうと
「そうですわねっ!
「私も婚約者を呼んで来ますわっ!」
「私も!」
「私も!」
「私も!」
「私も!」
「私も!」
「私も!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして階段の踊り場
「なんなのよ!これっ!」
「なんでこんなに沢山いるの?」
「私は金髪縦ロール1人しか呼んでないのよっ!」
そこには無数のピンクヘアと、無数の金髪縦ロールがひしめいていた
「こんなに混雑してたら、話できないじゃない!」
「一人しか呼んでないんじゃなかったの?」
そして、無数のギャラリーが
「何が始まるんだ!」
「とりあえず来た!」
そして食べ物を売るもの
「え〜〜じゅ〜すはいりませんかーーーーー」
「でっ!なんですのっ!お話って!」
おしあいへしあいの中で金髪縦ロール令嬢はピンクヘア令嬢に声をかける
「わっ!私に!迷惑をっ!かけ・・・ちょっとそこ押さないでよう・・・・だからっ、いたーい誰よ足踏むの!ちょっとーーーーーーーー」
もう階段の上から下まで超満員で身動き取れない
ちょっと、おさないでよーーーーーちょっとお〜〜〜〜〜〜〜〜あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
階段を踏み外すピンク令嬢、そのまま落ちるかと思い、傍にいたモブ黒髪学生のスカートを握る、モブ黒髪の下着が丸出しに
「きゃーーーーーーー!」
モブ黒髪はスカートを押さえてピンクヘア令嬢を押す
「わぁっ!」
「おさないでよう!」
こけるピンクヘア令嬢
ドミノ倒しのようにみんなコケる
階段に居た学生は上からコケてきた学生に押され、こける
コケた学生に押されて下の学生がコケる
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
コケた学生がコケてきた学生の服やスカート、上の段の学生の服やスカートを握りしめているために、引っ張られて上の段の学生も滑り落ちる
スカートや服、ズボンを握られて服が脱げる学生たち
「わあァつ!」
「あぶなぁぁぁぁぁい」
「下に降りろ!」
上からのしかかられてきた学生はそのまま階段を下に降りようとする
下の段の学生は押されて下に、まるで飛び降りるように降りていく
「わあああああおちるぅぅぅぅ!!!」
ジュースのワゴンショップを出していた学生はその人並みに押されてワゴンもろとも階段を転げ落ちる
ジュースが階段にこぼれて階段はびしょびしょである
「わあっ!」
「滑るっ!」
ワゴンは階段を降りた前の廊下の窓から飛び出し、そのまま校庭を走ると木にぶつかって停まった
階段を降りて広場に出ても、上から落ちてくる学生の下敷きになってしまうために、慌ててその場を離れる。
「止まるな!コケたら大怪我するぞ!」
階段を降りて、そのまま廊下を疾走する学生たち
「わあああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
廊下を疾走する学生たち
立ち止まったり、コケたりすると後ろからきた学生の下敷きになる、そうなると大怪我は免れない
みんな必死である
「何だみんな騒がしいな」
廊下が騒がしいのを聞いて戸を開き廊下に出た学長
と、前方から必死の形相で走ってくる学生たち
「ひええええええええええええ」
学長も廊下を走り出す
と、前方をシュレッターゴミを満載のワゴンを押す用務員が
「ぅわ!」
用務員はワゴンをそのままに開いてる窓にしがみつく
「わぁつ!」
先頭の学長や生徒がそのままワゴンに乗っかり、そして後ろから来る学生がそのワゴンを押す
廊下をシュレッダーダストが散乱して眼の前が真っ白
長さ2センチ巾3ミリのシュレッダーダストが廊下を舞う。
「だれかとめてぇぇぇぇぇぇ!」
次の曲がり角、ワゴンはカーブ出来ず、そのままドアをぶち破って教室に突入し教壇にぶつかって止まりシュレッダーダストをぶちまける
校長はその勢いのまま窓をぶち破って窓の外の木に引っかかって停まった
「ヤバい!このまま行くと、いきどまりだ!」
先頭の学生が三叉路を右に曲がる
と、後ろの学生達が全員右に曲がる
きがつくと、ロの字型になってる廊下をみんなぐるぐると回っていた
「わああああああああ」
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