新学期、ヒロイン達の季節です

新学期になりました

私や悪役令嬢様、その他の皆さんは学園の3年生です


入学式が終わって、授業が始まった最初の日

前を悪役令嬢様があるいていきます

と、その後ろからとてててててと走ってくピンクヘアーの女学生の姿が

と、令嬢を通り越したところで

べちょ

と、こけていました

は?

「あらあら、アナタ、大丈夫ですか?えーと、あなたは一年の、地方官吏男爵令嬢よね・・・」

悪役令嬢様が声をかけると

「酷い!突き飛ばすなんて」とうるうる顔

そこに

「大丈夫かいヒロインちゃん」

とイケメン男学生が手を差し伸べます

えっっとー確か1年生で宮廷貴族議員伯爵令息ですよね

そのまま、女学生の手を引いていきました

悪役令嬢様をキッ!と睨んでね



と、お昼休みです

食事の時、私と悪役令嬢が食事していますと

どん

べたっ

と、テーブルの向こう、食券販売機のところでだれかが誰かを押した様子が

「邪魔ですわ!平民が!」

朝とは違うイケメンがこけたピンクヘアーの女学生の手をとって助けあげていました

「大丈夫かい?」

と、その横で仁王立ちする金髪縦巻きロールの女学生

「北方領伯令嬢婚約者!なんて酷いことをするんだ!」

「ふん!人の婚約者に手を出すからですわ。なりあがりの絹織物商男爵令嬢!あなた、男性にベタベタ触りすぎですのよ!」

「そっ!そんなっ!べたべた触りすぎなんて!私はただ、西州議員伯爵令息様が優しくしてくれるだけです!」

ピンクヘアーの女学生は瞳に涙を浮かべて、訴えていました


「ヒロインちゃん、スープがたれてる・・・」

ぼーと眺めていた横で悪役令嬢様がハンカチをこっちに差し出してます。

「ああ、令嬢様、ありがとう」


・・・・・なんか、今年は、賑やかになりそう

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