「ビッチは飛行機は」

「は、初めて乗りやす」

「ふーむ」

「へ、ヘッド？なにか？」

「『ビッチ』という通り名なのに全然エロくないなオマエは」

「す、すいやせん。根がばい菌なもんで」

「なんでオマエだけ体操服なんだ」

「へ、はい。クラスのみんなのゴミやら痰やらナプキンやらを処理するもんで汚れてもいい服でいるんでさあ」

「『でさあ』もやめろ」

「へ、はい」

　なんやろうね。空港の飛行機がずらあ、と並んでる場所も初めてだけどその滑走路？のあたりをこんな風にジープを運転して走るなんて、ヘッドは何もん？

「あれだ」

「あれが」

　ジャンボジェット・・・だね。

「あの、ヘッド」

「なんだ」

「あの飛行機は何なんでやす？そんでわたくしはどうすればいいんでやすか？」

「乗ってから説明する」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい