第3話 信長の死、そして

 明智光秀の軍は京都に入った。すると、本能寺の方に旗が

上がっている。煙で旗印はよく見えないが、敵の旗に違いない、と思った。

そして、本能寺の前に来た。だが、敵は見当たらない。

 光秀は、敵が全て本能寺内に入っている。やばい!!と、思った。

門は閉まっていた。だからはしごか何かで入ったのであろうと予測した。

ひとまず、大きな丸太を門にぶつけて、門を開けることにした。

"ドーン!"という音がして、門が開いた。

 すると、その門の前に信長がいた。

光秀は、安堵した。

 しかし、家臣たちがこぞって槍を向けたのは、

信長だ。

 光秀が止める間もなく、信長は槍で貫かれた。

 あの信長が死んでしまったのだ。

 しかも、光秀の手で…。

 光秀は絶句した。

 

 だが、光秀は決断せざるおえなかった。

 ここまで来ては弁明のしようがない。こうなったら、謀反人として

戦うしかない、と。


 結果として、天王山で中国地方で共に戦うはずだった信長の重臣、羽柴秀吉

に敗れ、逃げることに。

 しかし、敗者となった光秀の首を取ろうと地元の武士たちが束になって

かかってきた。

(もはやこれまで・・・。)

光秀は息絶えた。


 光秀は、信長を助けようとしたのにも関わらず、信長を

討った「悪人」となった。さらに光秀が助けようとした、という話自体、秀吉にかき消された。いくら運がないとはいえ、あまりに光秀が哀れである。そして、

本能寺に火を付けた武田家出身の料理人は恨みを晴らし、

信長と共に亡くなったという。



                  完


 

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本能寺の変な説 進化版 武田伸玄 @ntin

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