昔の紙より「虚数の不思議」

※「浅い茶色な……」と同じ状況です。途中でやめてるのかな?




虚数の不思議

ただ霊感にきょ座して

今から場面を裏がえし見つける


赤と青

その心臓の

広くて狭い弱いアルカリ溶液の

陰で生まれたほんとうの言葉を

ぽつと宇宙に浮かべる


色の無い世界 透明の音の世界から

生き生きする関係そのもの

関係を作る関係を取り出して

アミダくじみたく明けてみる


異状な数字が解答で

狂った踊りに身をまかせ

ある樹の下でほんとうの姿をさらし

実に実感的に在る


いつか夢見た半分だけ

描いてみせたにもほど遠い

限りない距離から少し聞こえる

聞こえる物音だけをたよりに

目をつむって歩く


つい落する桜の花びらに似た思い

思い出

失われた

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