昔の紙より「浅い茶色な椅子からころげる」

※これは自分が書いたであろう詩(もう全く覚えていないけれど、机をあさっていると見つけた紙の端に書いてあった)をそのまま写したものです。全然意味はわかりません。




浅い茶色な椅子からころげる

笑うようなふさふさの犬

生きものみたいに四つの脚をうごかして

すいすい前に進む——(白い夢)

くすんだしみたこげちゃ色の

机の上にはさまれた

黄色な紙の風の音

窓から新しい色が流れ込む


遠くの公園にはこどもがふたり

隣の部屋からピアノの声音

椅子に深く腰かけて

床の鞄を拾いあげる


犬のななめ上向く 濡たような目

匂う尾 晴天のわずかの雲

世界地図から道を借りて

異幻にネジを投げ捨てる

黒い油で汚れたネジ

刺さる四季の開いた隙間に

色んな写真をはさんでく


短い存在に息をふいて

見事に夜にのしつけて送る

黒い川の街頭の反映に

静かな時間の呼吸をつける

我 弥ろくぼさつ と接がりき

一度大きく見仰いで

星のあり処を確かめる

走る未達(——聞こえる絵)

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