庭園

小石が広がる

一面に白く広がる

まあるく球体表面へ敷きつめられる

なだらかな面から木々へつらなる

濃緑の香る幹をもつ樹木

それらにひと掬いの池を加えて

一葉の光景

轟々と激しく流れる時間

昨日から今日をきざんで

明日を迎える

遥かな川幅をもつ無量のナイル

過去から現在をひらいて

未来へつづく

流転のさなか

小鳥のこまかな鳴き声

枯れ葉の落ちる色と音

ふと湧き上がる思い出の恋人の匂い

遠い電車の通り

すと過ぎ去り

おいてけぼりにされる

見えない力が全てを拐う

弥勒菩薩の手の中で

みんなが忘れて踊ってる

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